Whisper(フリーADVゲーム)紹介と感想

ゲーム
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今回は、フリーのアドベンチャーゲーム「Whisper」の紹介と感想を書きます。
何となく、キャラクターのデザインに惹かれてプレーしてみました。
プレイ時間は2時間少しくらいでしたので、ライトノベル1冊分くらいの濃さです。
おすすめできるかどうかと言えば、100点満点中、55点といった印象です。

Whisper 公式サイト

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ

geralt / Pixabay

ゲーム概要

ゲームの内容としては、文章を読み進めていくアドベンチャーゲームです。

インターフェースが独特で、ただ文章を読み進めていくだけではなく、「Whisper」(twitterのようなSNS)のタイムラインを読んで情報を得て、推理したりすることもあります。

また、登場人物との会話で、相手のテンションが上がる話題を選ぶなどして新たな話題を引き出すなど、ちょっとしたギミックが多いです。

とはいえ、基本的には選択肢を選び、文章を読み進めていくアドベンチャーというのは変わりありません。

システム面の感想

グラフィックは綺麗にまとまっており、ペルソナ3以降を思わせるようなスタイリッシュさも感じます。
ゲームの本質はグラフィックではないとは思いますが、やはり綺麗だとプレイしてみようという気になります。

僕はアドベンチャーゲームなどは、基本キーボードでプレイするのですが、このゲームは進行上、マウスでの操作も必要です。
キーボードでの操作とマウス操作をその都度切り替えなければいけないので、そこは少しストレスを感じました。

また、メッセージ速度を変更できないため、さくさく読み進めることができず残念でした。

良かったところとしては、次に何をすればいいか常に表示されているので、詰まるところはありませんでした。
また、ミニゲームが挟まれる際は、丁寧に説明があるため、親切だと感じました。

全体的には、キレイめのグラフィックやミニゲームで、プレイヤーを飽きさせない工夫がされている、コンパクトにまとまった作品だと思います。

ストーリー・キャラクター感想(ネタバレあり)

ストーリー

ストーリーとしては、非常に短く感じました・・・が、すっきりした結末なので、良かったと思います。
主人公の妄想で、ささいな出来事を大げさに描いているだけなので、それだけでストーリーをこれ以上引っ張っていくのは大変だと思うので、ちょうど良かったのではと思います。

このゲームでの主人公は確かに「ぼっち」ですが、他のキャラクターにも色々なドラマがあるのだと、垣間見ることができました。
途中でキャラクターの視点を切り替える場面もあり、「街」や「428」を彷彿とさせました。
同じ舞台で、別主人公での追加シナリオもあり得る内容だと感じます。

しかし、タイトルが「Whisper」の割には、そのSNSがあまり生きていなかった気がします。
おそらく「Whisper」はSNSのことを指しているのではなく、ぼっちがネガティブ曲解をする際の歪んだ「ささやき」のことを指しているのかな、と思っています。

以下、キャラクターについての感想です。

ぼっち

自意識過剰で被害妄想なカミーユ・ビダンという印象で(それだけでかなりヤバい)、見た目もどこか似てます。
妄想状態で攻撃的になっているときは、結構怖いし自己中心的な印象です。
こういうNoと言えない人はたくさんいるし、ある意味、現代の若者たちのベース人格のような気がします。
と言っても、そのような若者との関わりはあまりないので、ただの偏見かもしれませんが。
決して悪い人間ではないので、最後は誤解が解けてよかったです。

あきは

ヒロインと思わせておいて、ヒロインではないキャラです。
お寺の良さを熱心に語っていたころは良かった・・・
後半では、十河先輩に暴言を吐くので駄目です。

みーくん

最初は典型的なウェイ系キャラと思っていたら、無邪気な良い先輩だったので良かったです。
素直に「あいつは一番の友達だよ」とか言える人って、結構尊敬します。

十河

真ヒロインです。
ぼっちのバイト先で初めて登場したとき、男(『ベルセルク』のジュドー似)と思ってました。
女性らしい格好で登場したとき「誰だコイツ・・・」となりましたが、非常に男気溢れる性格で、一番好きなキャラクターです。

ぼっちのために潜入捜査しているのに、「飲み会ばかり行って、ほんと使えないなこの人は」とか散々に言われていてかわいそうです。
色々世話を焼いてあげるなど母性溢れる優しい姉御です。
コメントに個人的な趣味が出てしまいます。

オガタカ

ぼっちの妄想モードのせいで黒いキャラかと思いきや、全然そんなことない、ただの優しいイケメンでした。
調子に乗っていない素直なイケメンって新鮮です。

高津

見たまんまのキャラクター。
意外と本筋には関わってきませんが、十河先輩との関わりについては気になるところです。

タニ

気持ち悪い系のキャラかと思いきや、少し気弱な普通の人でした。
でも、バイト先で自分の意見をしっかり言っているし、ぼっちよりずっとまともな人という印象です。
自分の意見をズバズバ言う人って、割といない気がします。

コバ

先輩ポジション。
印象は薄いです。

オペラ

かなり強烈な爪痕を残していったキャラクター。
ぼっちを、あくまで「普通の人」と定義付けするために必要な存在だったのでしょう。
作品の世界に奥行きを感じさせる存在です。

寺院研究会に所属しているのも、古い建物に住み着く妖怪を退治しているからなのか、と勝手に想像しています。

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