ヘビの命(フリー・推理アドベンチャー)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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MIDORIKAWA氏によって制作された、RPGツクールMV製の作品「ヘビの命」をプレイしました。
主に探索と会話によってシナリオが進んでいく推理アドベンチャーゲームで、RPG的な独自要素がふんだんに盛り込まれた斬新な作品でした。
「逆転裁判」「ダンガンロンパ」のように、相手の主張と矛盾する証拠を突きつけて論破していくのが中心の作品です。
何といっても面白いのは、登場キャラクターたちによる弁舌巧みなやり取りです。
テンポの良い屁理屈とツッコミの応酬で、独自の世界にどんどん引き込まれていきます。

周回要素があり、最初から強い状態から始めることで、新たな選択肢を選べる楽しみがあります。
2周目のHARDをクリアし、完全クリアするまで約6時間でした。

ゲーム概要

主人公であるヘビ探偵が、泊まりにやって来た旅館で次々に起きる事件を解決していく、という導入の作品です。
多くの選択肢が出現し、それぞれ面白い反応が得られるので、ついつい色々なものを選んでみたくなってしまいます。

ただし、議論の場での推理で間違えてしまうと、HPにダメージを受けてしまいます。
HPが0になるとゲームオーバーになり、それまでのスコアを獲得した後、最初からのプレイとなります。
(スコアを消費してボーナスを得ることで、強い状態で開始できるという周回要素があります)
論破に成功すると経験値が得られ、経験値が蓄積するとレベルアップします。

レベルが上がると、レベルを消費して能力を強化することができます。
能力値の上昇によって、選べる選択が広がることがあります。

上記の画像のように、選択するのに一定の条件が必要な選択肢が多く存在します。
一周目では、普通の選択肢以外を選ぶことは難しいです。
しかし二周目になると能力値に余裕が出てくるため、色々な選択を選べるようになるでしょう。

感想(ネタバレ無し)

テンポの良いギャグ的なノリの会話とは裏腹に、緻密な伏線回収が素晴らしいゲームでした。
探索時の何気ないセリフや、ギャグのように思えた発言内容が、実は重要な伏線となっていることが珍しくありません。
とにかく熱中して進めてしまい、一気にクリアしてしまいました。

とはいえ、肩肘を張ってプレイする雰囲気の作品ではないので、気楽にプレイするのが良いと思います。
ヘビや虫が普通の人間のように言葉を話して共存している世界観ですが、不思議とそういう世界なのだと納得させられてしまいます。
ヘビも虫も人間も、推理時には異議を細かく差し挟み、よくもまあこんなに反論ができるものだと驚かされます。
推理が進展しているようで、実際は犯人がミスリードしているという展開が多くあり、斬新で良かったです。

謎解きは複雑な前提ルールがあるわけではなく、無理のない難しさで、その場その場で考えても十分解ける難易度で良かったと思います。
一部難しい部分もありますが、細かくセーブ可能でヒントも豊富なので、詰まることはないと思います。

最初からHARDモードを遊ぶ方法があるようですが、HARDモードは通常エンディングを一度見た人前提の内容となっています。
そのため、初回に通常エンディングを見て、2周目にHARDモードでプレイするのが一番楽しめる流れだと思います。

攻略メモ(ネタバレ有り)

攻略というほどのものではありませんが、プレイする上で役立つ点をいくつか書いておこうと思います。
ゲーム中の電話で、攻略情報を確認すれば、たいてい行き詰まることはないと思われます。
初見殺しの、ミスリード展開になってしまう選択肢は経験値が稼げるので、それほど恐れる必要はありません。

・1周目に成長させる能力はHPがオススメ
1周目のプレイでは、トリックが分からない初見の状態ですから、選択肢を間違えることが多いと思います。
そのため最大HPを成長させておけば、推理パートで選択を間違えてもゲームオーバーになりにくくなります。

・2周目に成長させる能力は推理力とHPがオススメ
HARDモードでは、1周目を既にプレイしているわけですから、何が正解なのか分かっていると思います。
そのため序盤はHPよりも、場面スキップが選択可能になる推理力を上げると、ストレスが少なくなるのではないでしょうか。

もちろん、HARDモードは通常とは大きく違った展開になるので、その部分については改めて推理する必要はあります。
特に後半は敵からの異議が非常に多いため、HPをある程度上げておく方が良いでしょう。

感想(ネタバレ有り)

ここから先は、ネタバレ有りの感想です。
HARDモードの完結エンドを見る前に読んでしまうと、楽しみを減らしてしまう可能性があるため、ご注意ください。

とにかく、熱中してプレイしてしまった作品でした。
HARDモードクリアまで6時間ほどかかりましたが、一日で一気にプレイしてしまうほどのめり込んだゲームは久々です。

刑事もハンターも助手も、とにかくみんな「ああ言えばこう言う」という感じで、細かく反論してきます。
よくもまあ、こんな些細なことから、色々な反論を思いつくなと感心するほどです。
終盤の助手がなりふり構わず悪あがき反論を連発してくるのは、感動すら覚えました。
とはいえ、最後に悪あがきをする犯人を追い詰めていくのは、推理ゲームならではのカタルシスがあって楽しかったです。

タイトルの「ヘビの命」は、最初はピンと来ませんでした。
しかしクリア後は、「本作のタイトルはこれ以外にあり得ない」と思うくらい、感動を覚えました。

序盤から、タイトル「ヘビの命」を意識させるシーンはいくつかありました。
殺されたのが人ではなくヘビで良かったとか、従業員や刑事たちの見下した発言が印象深かったです。
それだけに助手の最期のシーンは、非常に皮肉が効いていて良かったと思います。
自分が軽視していたヘビの命1つ分の差によって自分自身が死ぬことになり、ヘビの命も人の命も等価だったことを表していたのだと思います。

「ヘビの命は空気より軽い」という相手の発言に対して、「だから雲の上で復活する」という返しは、本筋とは離れた口喧嘩のようなものですが、タイトル回収という意味で一番盛り上がったように感じました。

HARDモードでは、登場人物全員がうっすら2周目と言うことを意識して話しているのが、メタ的で面白かったです。
特にハンターは1周目で自分の悪行が明らかになっているため、2周目ではコメディ要員になっており、憎めない役柄になっていました。
自作自演の放火の際に「わりと合理的な手段だと考えられる」と、自らの犯行をしつこく持ち上げようとするのは、笑いが堪えきれませんでした。

他に印象深かったシーンとしては、通常エンドの最後のシーンです。
仕事をサボったりする不真面目なヘビ従業員ですが、最後にシェフに倣って犠牲になるのは、何だかホロリと来てしまいました。
通常エンドではありますが、バッドエンドのような雰囲気でやるせない気持ちになりました(誉め言葉です)。

HARDモードのエンドで全員復活する最後の展開は、ご都合主義的と言えばその通りかもしれません。
しかし、ハッピーエンドは後味が良いので、緩い雰囲気の本作を締める終わり方としては、合っているのではないかと思います。
ご都合主義的とは言っても、復活する理屈については伏線が張り巡らされており、一応の筋が通っているため、納得はできました。
人工温泉がしみ込んだミミズをロープ代わりにしたから生死が相殺された辺りのくだりは、もう勢いで笑ってしまいました。

推理、ギャグ、命の軽重と、一緒に調理するのが難しそうなテーマを一つの料理にまとめている、独自の雰囲気を持った作品でした。

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