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最果てを目指す(フリー・ノンフィールドRPG)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
この記事は約11分で読めます。

ノンフィールドRPG『最果てを目指す』を紹介する記事です。
リソース管理が重要な作品で、難易度は高めですが、周回で少しずつ強くなっていき、より先まで進められるようになっていくのが実感できる作品です。
少女と共に、色々なエリアを旅する実感が得られます。

ノーマルモードのクリア時間は、合計約5時間ほどで、5周ほどプレイしました。
1周のプレイ時間は、約1時間ほどだと思います(ラストまで進んだ場合)。

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ふりーむ!

フリーゲーム夢現

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ゲーム概要

物語の導入と序盤の流れ

プレイヤーは、ツキという少女に生み出されたロボットです。
彼女が行きたいという「最果て」に辿り着くため、共に旅立つことになります。

エリアごとに、3つのルートを選ぶことができます。
それぞれ入手できるアイテムや出現する敵、イベントなどが異なっています。
最初は手探りで選択していき、どこがクリアしやすいのか実際に試していくと良いでしょう。
そのエリアでしか習得できない心装(後述)があるので、色々なルートを探索し、有用な物を集めていくと良いでしょう。
入手した心装は、次の周回に引き継ぐ事が可能です。

ゲーム画面の説明

主に上の画像のような画面でゲームは進行していきます。
画面内の情報について説明していきます。

EPは、プレイヤー(ロボット)のライフであり、0になると戦闘不能となります。
満腹度・生命力は、同行者であるツキのパラメータです。
満腹度が0になると生命力が急速に減っていき、生命力が0になるとゲームオーバーです。

画面中央の「進行度」と書かれた枠をクリックすると、先へ進んでいきます。
先へ進むごとに、満腹度は必ず減っていきます。
エリアの特性によっては、EPと生命力も減っていきます(歩くごとにEPが回復するエリアもあります)。
「休息」を選べば、EP・生命力は回復しますが、満腹度は大幅に減ることになります。
したがって「探索」により、食料を収集する必要があります。
探索では、食料の他に素材を収集でき、それらを合成することで、旅の役に立つアイテムを作り出すことができます。

左上の3つのハートは「意思」であり、本作のあらゆるシーンで関わってくる重要なパラメータです。
戦闘中に、攻撃や防御の効果を一時的に上昇させたり、イベントで本来は選択できない選択肢を実行することを可能にしたり、様々なシーンで役に立ちます。
切り札的なものではありますが、回復する手段もぼちぼちあるので、程よく活用していくのが攻略のコツと言えるでしょう。

戦闘について

奥へ進んでいくと、敵と遭遇するポイントがあります。
大抵は、キリの良い10の倍数の進行度でイベントや戦闘が発生します。
現れる敵や場所は固定であり、ランダム要素はありません。

戦闘もランダム要素が少なく、紛れがほとんどないのが特徴です。
SPDが高い側から行動するので、先手を取ることが非常に重要です(SPDが同値の場合はプレイヤーから行動します)。

行動は、攻撃行動・防御行動(+アイテム使用)を同時に入力します。
攻撃行動は4種類あります。
①通常の攻撃、②ATKが低く攻撃回数が多い多段攻撃、③相手DEFを無視する貫通攻撃、④力を溜めるチャージです。
防御行動も同じく4種類あります。
①敵のダメージを軽減する防御、②確率で攻撃を避ける回避、③先手を取れば攻撃を封じられる妨害(妨害可の攻撃のみ)、④被ダメージ時に攻撃する反撃です。
種類が多くて複雑に見えるかもしれませんが、敵のステータスを見ることで、何を選ぶべきかは自ずとはっきりしてきます。

敵のDEFが高いのなら貫通攻撃、DEFが低く回避率が高いのなら多段攻撃というように、相手によって何が有効なのかを見極めなければ、安定して勝利することは難しいです。
また、先のエリアに行けば行くほど、一筋縄ではいかない敵が多くなっていき、対応も難しくなっていきます。

戦闘でEPが0以下になってしまうと、機体損害状態となります。
この画面のまま放っておくと暗くなってタイトルへ戻ってしまいますが、左クリックを連打することで復活することができます。
ただし復活するには、意思の最大値を1つ消費します。
減った最大値は二度と戻らないため、なるべくは使いたくありません。
使いたくはないのですが、ゲームに慣れないうちは、お世話になることが多いと思います。

メニュー画面の紹介

「Craft」では、素材を使って役立つアイテムを生み出せます。
回復アイテムや、戦闘で使用する攻撃用アイテム、所持しているだけで満腹度などの減りを抑えられる道具などがあります。
寒いエリアに挑戦するには、防寒用の道具が無いと、ツキの生命力の減りが早いなどのデメリットがあるので、挑戦する場合は意識して素材を収集しなければ難しいでしょう。

Status画面では、レベルアップ時に手に入るCptを割り振ることができます。
一度割り振ったステータスをリセットするには意思の消費が必要となります。
戦闘中にも割り振ることが可能なので、戦闘時に必要な分だけ割り振ると無駄がなくなります。

Skillでは、その名の通り技能のレベルを上げることができます。
ステルスは逃走ペナルティの軽減、重量挙げ・整理は主に所持品のキャパシティの向上に役立ちます。
その他のスキルは、イベント時に特殊な選択を選ぶ条件となっていることが多いです。
スキルはステータスと違い、ポイントを割り振り直すことができないので注意しましょう。
また、各スキルに対応したステータスが上昇する点も見逃せない点です。

mindは、ゲーム内で「心装」と呼称されている、戦闘コマンドへの付与効果の設定です。
例えば、デフォルトの通常攻撃の威力は、ATK×15のダメージを与えるのですが、タイプCではその効果に加え、ATK×5で追撃を行うことができます。

このように、デフォルトより強化されているものもあれば、全く違う効果になるものもあります。
心装は、エリアイベントで、特定の選択肢を選ぶことによって習得できます。
心装は次の周回でも消えずに持ち越せるので、積極的に集めていきたいものです。

感想(ネタバレ無し)

ノーマルモードでクリアすることが出来ました。
プレイする前と後では、このゲームの印象がだいぶ変わりました。
敵との戦闘は、もっとアバウトなものかと思っていたのですが、詰め将棋のようにきっちりと計算できるもので、かなりの緊張感がありました。
1ターンキルできるはずなのに、たまに相手のDEFを見落としていて倒し切れず、返り討ちにされたことも数知れません。
しかし、どんなに強い敵でも、必ず倒すための解法が用意されているので、手持ちのカードで切り抜ける方法を真剣に考えるのが楽しいです。

楽だからといって簡単なエリアばかり進んでも、新たな心装が得られません。
途中でゲームオーバーになる覚悟で、厳しいエリアをチャレンジするのもワクワクしました。
倒されてしまっても、図鑑への記録で敵のステータスは記録されます。
その周回がプレイヤーの経験となって無駄にならないという意味では、ローグライク的な面白さもあります。

システムはシビアな面が目立ちますが、ストーリー部分は、ツキと二人で旅をしているのがよく感じられて面白いです。
進んでいくエリアも草原、森林、砂漠、洞窟、遺跡など、様々な特徴があります。
まるで、世界各地の色々な地域を旅行して回っているような気分になります。
プレイヤーであるロボットがセリフを発することはありませんが、同行者のツキがよく喋るので、『寂しくないノンフィールドRPG』と銘打たれていることにとても納得しました。

数ある周回前提のノンフィールドRPGの中でも、歯応え・システム面・作品の雰囲気など、様々な面で輝いている作品だと思います。
少し難易度は高めかも知れませんが、多くの人に勧めたい作品です。

ノーマル攻略メモ(ネタバレ注意)

攻略情報をあれこれ書くのは野暮かもしれませんが、僕のプレイ時に役立ったことを書いていきます。
ここを読む前に、今一度ゲームファイル同梱のヒントファイルをよく読んでみるのが良いと思います。

序盤の周回方針

エリアを突破することで、ゲーム開始時にセットできる「残滓」の種類が増えます。
まずは様々なエリアをクリアしつつ、心装も集めていきましょう。
心装はエリア1~3で入手できるため、意識して選んだことのない選択肢を試していきましょう。
右クリックで選択肢を選ぶことで、条件が必要なものを無理やり選択することができます。

エリアの進み方

一歩歩くごとにEPが回復するエリアでは、積極的に探索してアイテムを入手していきましょう。
EPが満タンの100の状態で歩くのは勿体ないという考え方です。
同じエリアで探索を繰り返すたびに、アイテムの入手数が少なくなっていくので、1個しか得られなくなるまで、そのエリアでの探索はしておきたいです。
戦闘では基本、相手からダメージを受けない前提で突破していくので、EPの残りが少なくても、あまり気にならないはずです。
そのエリアでの必勝法が確立されていないのなら、EPが満タンになったら探索するという頻度で良いでしょう。

工作で作っていくアイテムは、重量・容量の上限を増加させるものや、満腹度の減少を防ぐ非使用アイテムを優先させていくと良いと思います。
工作画面ではフィルタ(Can)を「作成可能」に設定すると見やすいです。

戦闘について

ステータスはフィールドで割り振らず、戦闘中に必要な分だけ割り振りましょう。
その際も、全てのポイントを割り振る必要はありません。
必要な時に必要なだけ割り振ることで、振り直しのために消費する意思を抑えます。

戦闘は、敵パラメータに合った行動で臨みましょう。
戦略を立てる際にまず見るべき点は、相手のSPD以上を確保できているかどうかです。
できれば、SPDは常に相手以上の値を確保し、こちらから攻撃できるようにしておきたいです。

先手を取れるのなら、次に考えることは1ターンキルできるかどうかです。
相手のDEFが高いなら、貫通攻撃一撃で倒せるような割り振りを検討しましょう。
回避率が高いのであれば、多段攻撃でのダメージ期待値で撃破できるか検討します。

1ターンキルできないのであれば、相手の攻撃の対応を考えなければなりません。
妨害可能なら、最優先で妨害を選びます。
防御無視の攻撃なら、回避を考えます。
必中の攻撃なら、防御でのダメージ軽減を考えます。
防御無視・必中なら、攻撃アイテム使用・特殊な心装・意思消費など、特殊な対処法を考える必要があります。

戦闘でEPを0にされてしまうと、意思の最大値が1つ減ってしまいます。
最大値を減らすくらいなら、意思を積極的に使って切り抜けましょう。
戦闘中、「この行動で確定しますか?」と表示されているとき、コマンドの横のハートマークをクリックすると、意思を消費して行動を強化することができます。
多くの場合、効果が倍になるなど強化されます(妨害であれば、後手でも妨害可になる)。
後半のボスは、意思を使わないと勝てない敵もいます。
また「誰かの想い」から作成できる少女の夢・祈り・願いは、意思使用に近い効果を得られます。
こちらで切り抜けられるなら、まずはこちらの消費を検討しましょう。

戦闘中に使用できる攻撃アイテム(スリング・爆弾・流れ星)は、最速発動かつ必中・防御無視という性能なので、SPDやダメージが足りない際に重宝します。
ステータスを再振り分けしたくない場合などに役立つので、いくつか持っておくと安心です。
後半の戦闘では、特定のステータス&心装組み合わせでないと勝てない場合もあるので、詰み防止の意味でも役立ちます。

役に立った心装

どこで入手したかは詳しく覚えていないのですが、エリア1~3のどこかのはずです。
個人的にはこれらがあれば、だいぶ楽になると感じました。

・貫通攻撃タイプA(赤き麗月)
ATK×15で防御無視攻撃を行います。
通常の貫通攻撃がATK×12なので、シンプルに強化された貫通攻撃で使いやすいです。

・多段攻撃タイプC(骨組の断頭台)
ATK×2の10回攻撃+当たるごとに追加ダメージ10です。
通常の多段攻撃はATK×2の10回攻撃ですが、当たれば防御関係なく10の追加ダメージを与えます。
回避率が0の敵の場合、単純に10×10ダメージを底上げできます。
また、回避率とDEFが高く、HPがそれほどでもない特殊な敵に対応できます。

・防御タイプA(禁欲)
DEF×8でダメージを軽減します。
通常の防御がDEF×5なので、これまたシンプルに強い防御で使いやすいです。
本作では防御を無視してくる敵が多いので、防御無視かどうか忘れず確認しましょう。

・反撃タイプD(頂の責務)
必中・防御無視の反撃をしつつ、被ダメージを(DEF×5)分EPを回復します。
一見、「どういう効果なんだ?」と思ってしまいますが、後半のEP回復のくだりが強いです。
DEF×5以下のダメージであれば即座に回復するため、実質ノーダメージにできます。
こちらの最大EPは100なので、DEFが20あるのなら、一撃で死なない攻撃は全て回復できることになります。
これにより、必中かつ防御無視攻撃であっても100未満の威力なら耐えることができます。

ただし処理的には、ダメージをいったん受けてから回復するという順番なので、EPが0になってしまうと、そのまま倒されてしまうことに注意しましょう。
通常攻撃タイプA(DEF×5でダメージ軽減)と組み合わせることによって、防御無視攻撃でないのなら、さらに耐えられるダメージのレンジが広がります。
(例:DEF20なら、相手の攻撃を100軽減した上で、100未満ダメージを即座に回復)

クリアを狙うときの残滓

ある程度心装や残滓が揃ってくると、エリア4以降も安定して到達できると思います。
その際に設定しておく残滓は、LV・Cpt・Sptが上がるものは避けましょう。
序盤の攻略では、早い段階で強化できるので有利ですが、これらの数値は上限が決まっているため、最大レベル20付近になると損をしてしまいます。
ATKやSPDが向上する残滓であれば基礎値に加えられるので、上限がキャップされることもなく損しません。
細かい点ですが注意しましょう。

ノーマル初クリア時のスクショ

プレイ時間が異様に長いのは、宇宙でのボスの倒し方に悩みながら、別のことをしていたからです。
なお、この時に初めて戦闘中に意思を消費する行動が出来るのに気付きました。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ
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