プロ野球観戦を始めて13年、自分の中で変わってきた野球の見方

野球
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2004年、中日ドラゴンズに落合監督が就任してから、プロ野球をちゃんと観るようになり、はや13年が経ちました。
自分が草野球を始めたということもありますが、それにより、プロ野球の見方や観戦の仕方も変わってきました。
今回は、自分の中でなぜ変わってきたのか、分析してみようと思います。
そして、記事を読んでくださった方が「こういう見方もあるのか」と少しでも思ってくれれば幸いです。

 

 

試合の見方

昔は、応援しているチームの攻撃を見るのが好きでしたが、最近は守備の方が好きになって来ました。

打撃には運もありますが、平凡な打球処理などの守備は、運はあまり絡みません。
その選手が今まで練習してきた積み重ねを感じられるので、守備の方を見るのが好きになってきたのかなと思います。

また、2004年から見始めたとき、しばらくドラゴンズが強い時代が続きました。
しかし、最近は下位に沈むことが多く、現地での試合観戦が楽しいものから、あまり楽しくないものへと変わって行きました。

 

 

打撃の見方

以前は、打者がファーストストライクの甘い球を見逃すものなら、「なぜ振らないんだ!」と、かなりイライラしていたと思います。
しかし、自分が野球をやるようになってから、打者の打席での気持ちというのが何となくわかるようになってきました。

初球のど真ん中の変化球を見送るのは、やっぱりストレートを待っているからだと思うし、フルカウントで高めのボール球を振ってしまうのは、追い込まれてストライクゾーンを広くしてるからだと思います。

このように、「何やっているんだ!」という感情が先に出ることは少なくなり、選手に肯定的な気持ちで見ることが出来るようになってきました。

 

 

投球の見方

投球に関しては、昔とは見方が大分変わってきたと思います。
以前は、何でこの投手を引っ張るんだとか、なんでもう変えるんだとか、色々不満を持っていたと思います。

しかし最近は、育てるための起用というものが、理解できるようになってきました。

とくに、自分が応援しているドラゴンズは、Bクラスに沈んでいます。

目の前の1勝を拾うことよりも、投手に成長してもらうことが、何より大事なのかなと思います。
僅差のリード時に、ピンチだからと言って中継ぎをどんどん使っていたのでは、しんどい場面を、自分で切り抜ける力が養われません。

それで逆転されてしまうことはあろうかと思いますが、その悔しさもバネにして欲しいから投げさせてるんだなと、そういう目で見られるようになってきました。
 

守備の見方

守備も、自分がやるようになってきてから、どういったプレイが難しいのかわかるため、より選手へのリスペクトが高まって来ました。
軟式でしかプレイしていないので、そっくりそのままわかるわけではありません。

しかしファーストが、難しいハーフバウンドやショートバウンドの送球を、事も無げにキャッチしているのを見ると、やっぱりプロの技術は違うなと感じます。


また、投手が1塁へけん制したときのファーストの捕球・タッチや、捕手が2塁へ送球して、二塁手・遊撃手が捕球してタッチする動作も、非常に滑らかで素早いので、凄いなと思います。

他には、内野手が、フラフラっと後方へ上がったフライの追う姿、それに対するグラブの出し方など、やっぱり凄いです。
やはり自分が野球をやるようになってから、より深く楽しめるようになったと感じます。

 

 

好きな選手の見方

昔は、好きな選手=成績の良い選手という感じでした。
しかし今は、成績に関係なく、活躍して欲しい=好きな選手という感じになっています。

例えば、二軍で長い間芽が出なかったが、ちょこちょこ一軍で代打で結果を残し始め、初めてスタメンで試合に出られている選手など、親が見守るような気持ちで見ています。
今年の中日ドラゴンズで言うなら、福田永将などがそうです。
彼はここ数年で、その兆しは見えていましたが・・・

他にも、年齢を重ねて、全盛期のような成績は出せなくても、サブ的な働きで一軍に出続けている選手なども、長くチームにいて欲しいなと応援してしまいます。
ドラゴンズなら、荒木選手などが当てはまります。

 

 

現地に観戦しにいったときの見方


そもそも観戦にいくことが少なくなって来ましたが、試合前練習や、試合前のキャッチボール、守備のポジション取りなど、テレビでは見られない部分をよく観る様になりました。

打球の行方や打撃の様子はテレビでも観られるのですが、その間の守備のポジションなどは、観られる機会がありません。
そういった部分を観るのが、現地観戦での楽しみになってきました。

特に試合前の守備練習などの選手間キャッチボールなどは、選手同士の人間関係が垣間見えるので、面白いです。

堂上直倫選手と森野選手のキャッチボールを見ていると、年下の堂上選手が、すごく気を遣ってキャッチングしている様子が、なんだか面白かったのが印象に残っています。
(森野のボールを捕球した後、グラブをそのまま残して余韻に浸らせている)

 

 

コーチ陣の見方

野球を観戦し始めた13年前は、現役の選手もそんなに知らないのに、コーチ・監督などはもちろん、全然わかりませんでした。

しかし、自分が観戦する年数が長くなると、現役時代を知っている選手が、多くコーチ陣に加わるようになり、選手・コーチともに、よくわかる人が多くなって来ました。
こうなってくると、走塁コーチとしてベース付近に経っている人物にすら、愛着が湧くようになり、より味わえるようになりました。

 

 

まとめ

総じて、自分が野球をやるようになってから、プレイの大変さがわかるようになりました。
そのため、その大変なことをやっているプロ野球選手へのリスペクトが大きくなり、試合を観ながらの文句は、言いづらくなってきてしまいました。

結果論だけで、「このプレーは良かった」、「あのプレーはダメだった」と語るのは、もともと好きではありませんでしたので、ちょうど良かったのかもしれません。

草野球の経験は、プロ野球観戦においても、確実に楽しさを増加させてくれたと思っています。

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