アキトDATE 第一話 ~凶行の違和感~(フリー・推理アドベンチャー)紹介・感想

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本格推理アドベンチャーゲーム「アキトDATE 第一話 ~凶行の違和感~」の紹介記事です。
本作品の完成版が公開されたのは2003年で、その後2008年に吉里吉里(ノベル製作ツール)移植版が公開されたようです。
かなり昔に公開された作品ですが、最近公開された「アキトDATE ショート ~10%の悪意~」をプレイし、本シリーズに興味を持ったためプレイしてみました。

初出が18年前ということで時代を感じる部分はありますが、推理モノとして楽しく遊べました。
クリア時間は約2時間30分でした。

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ふりーむ!

ゲーム概要(ネタバレ無し)

主人公である大学生・伊達秋人が昔通っていた塾の臨時講師のアルバイトを引き受けたところから物語が始まります。
しかしそのアルバイト先で殺人事件が発生し、警察の捜査が始まります。
秋人は犯人を特定し、殺害方法を解き明かすことができるのでしょうか。

基本的には文章を進め、選択肢を選んでいくことで物語が進んでいきます。
探索パートでは、画面上で気になるものをクリックし、キーとなる対象物を調べることで物語が進んでいきます。
自由に移動して調査する探索パートでは、特定の場所で誰かと会話したり、キーとなるものを調べることでフラグが立ち、ゲームが進行していきます。

ゲーム終盤の推理パートでは、多くの選択肢が登場します。
正しい選択肢を選んだり、今まで入手した証拠カードを正しく選ぶことで推理が進んでいきます。
不正解の場合は「自信度」ゲージが減少していき、ゲージが無くなるとゲームオーバーになってしまいます。
推理パート前にはセーブをしておくようにすると良いでしょう。

感想(ネタバレ無し)

何とか自力で最後までクリアすることができました。
公開されてから長い年月が経過している作品ですが、とても面白かったです。
推理モノの良いところは、シナリオさえ面白ければ、古い新しいはあまり関係なく楽しめるという点です。
本作のボリュームは3時間に満たないほどではありましたが、シリーズものの第一話として綺麗にまとまっており、面白かったと思います。

グラフィックに関しては20年近く前の作品のため、さすがに時代を感じることもあります。
しかし使用されているグラフィック数は豊富ですし、当時としても大変なクオリティだったことは十分窺えます。

少し気になった点としては、画面内をクリックする探索パートです。
調べるべきポイントがかなり小さいパターンがあり、どこを見落としているのか分かりづらい箇所があります。
調べられるポイントに印などがあれば分かりやすかったかもしれません。

最後の推理パートについては、少し難しい部分もありましたが、ちょうど良い難易度だったと思います。
簡単すぎては歯応えがありませんし、難しすぎては自力で解けません。
証拠を2つ組み合わせて選ぶ場面もあるので、総当たりで正解させるのは大変ですし、ちょうど良かったと思います。
難しい場合は公式サイトに攻略ページがあるので、参考にすると良いでしょう。

感想(ネタバレ有り)

この項目では、ネタバレ要素を含む感想について書いていきます。
プレイ前の方はご注意ください。

犯人のトリックや目的などは、僕もプレイの途中でピンと来たので、途中で気付いたプレイヤーも多いのではないでしょうか。
犯人がわざわざ防犯カメラに映りやすいように行動している点から、無差別犯行に見せかけようとしているというのは思い当たりました。
そうすると本当に毒が仕込まれていたのは、タバコだろうということになります。
犯人が誰なのかという点もすぐわかりましたが、物的証拠がほとんどない中で、どのように犯人だと証明するかという点については、とても興味深く楽しめました。

確かに、犯人とこの殺害方法を直接結び付ける証拠はありません。
しかし「犯人が確実にこの方法を使った」「この方法が使えたのは真犯人だけ」という2つの事実を組み合わせることで証明するのは面白いなと思いました。

最後の推理パートは、少してこずりました。
しかし最終的に正しい組み合わせを選び、「シャキーン」という効果音がなったときは非常に気持ち良かったです。
プレイヤーが、自ら推理しているような気分にさせるゲームは、プレイしていて面白いなと感じます。
選択肢を選ぶという方法ではなく、多くの証拠の中から該当する証拠を突きつけることで、そういった気分にさせているのだと思います。

余談ですが、このシーンの秋人は妙に細長く、八頭身くらいあるので笑ってしまいました。
全体的に長身に見えるキャラが多い作品ですが、このシーンでは特に印象に残りました。
シェアウェアである第二話や、他のショートシナリオもプレイしていこうと思います。

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