テレキト(フリー・SFビジュアルノベル)紹介・感想

ゲーム
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前書き

以前、同じ作者の「Eternal」という作品をプレイして、とても楽しめた記憶があります。
その作者の最新作ということで、面白そうだと感じ、今回プレイしてみました。
プレイ時間は正確にはカウント出来ていませんが、8~10時間くらいだと思います。
パソコンでプレイするソフト以外でも、スマホ用アプリとしても公開されています。

ゲーム概要


基本的には、文章を読み進めていくことで進めていく、ビジュアルノベルゲームです。
時折提示される選択肢によって、その後の展開が変わったり、結末に影響を及ぼしたりします。

あらすじは、以下の通りです(サイトより抜粋)。

時は、2095年。舞台は、月。

『2092年のカタストロフィ』と呼ばれる、統合型人工知能コンピュータ『テルス』の暴走により、地球上で百億人の人間が死亡した。

地球で生き延びたわずかな人類は、生存のために月にその最後の生存圏、『月面臨時政府』を築き上げた。

地球を支配した『テルス』は、人類を宇宙からすべて抹殺することを目指し、月に自律型兵器を送り込み、月面の人類の生存をも脅かしていく。

月で生まれた『テレキト』の五人の少女たちは、『SISTARS』という特殊部隊で『テルス』が送り込む自律型兵器と、人類を守るために戦うことになる。

以上のようなストーリーです。
最初は、月のテレキト「ユイ」の視点で、テルスが送り込んできた自律兵器と戦うところから始まっていきます。
ある程度読み進めると、別の人物の視点のエピソードを選択することもできます。
その人物のエピソードを読み進めることで、また新たにエピソードが出現していき、先へ読み進めていくことができます。

既読スキップ機能、未読スキップ機能、オート進行、セーブ・ロードなど、基本的な機能はすべて揃っています。
スキップ速度はかなり速いので、繰り返しプレイする場合でも、ほとんど時間はかかりません。

感想(ネタバレ無し)

まだプレイしていない人向けに、感想を書いてみます。

癖がなく、とても読みやすい文章のSFノベルだと感じました。
SFと言っても遠い未来ではなく、我々の現代社会と地続きになっているイメージの近未来です。
専門用語や難解な用語はなるべく使わずに、必要な時に少しずつ用語を出してくれているような気遣いが感じられます。

最初はよくありそうな設定に感じましたが、最後まで一貫して楽しく読み進めることができました。
その理由は、物語や状況が進んでいくテンポが非常に良いというのが、一番の理由だと思います。
文章がくどくなり過ぎず、ややあっさり目の描写だからこそ、どんどん読み進められるのだと思います。
他に、過去エピソードの挿入タイミングや、伏線回収のタイミングなど、それらを上手に配置している構成力の高さが二番目の理由だと思います。
飽きさせないタイミングで上手くプレイヤーの興味を惹きつけ続けているので、最後まで牽引していけるのだと思います。
メインストーリー後も、新たな事実が開示されたりして、最後まで面白かったと感じます。

いわゆる「ハードSF」というわけではなく、誰にでも読みやすく、わかりやすいSFです。
しかし分かりやすいとはいえ、色々なテーマが内包されており、しっかりした作品だと思いました。
人とロボット、AI、宇宙開発など、そういったワードに興味がある方は、ぜひ読んでみてもらえればと思います。

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