グレナサクリファイス(ノンフィールドRPG)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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ゲーム制作サークル「魔法装飾図」様が、2015年に公開されたインディー作品「グレナサクリファイス」の紹介記事です。
同サークル様が制作されたフリーゲーム「ロードライト・フェイス」を、昔にプレイして楽しかったため、本作もプレイしてみました。
「ロードライト・フェイス」をより洗練させた、ノンフィールド・ローグライトRPGという印象で中毒性が髙いです。
周回が前提のゲームですが、1周のクリア時間は30分ほどです。

体験版
窓の杜


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関連リンク

ロードライト・フェイス(ふりーむ!)
「グレナサクリファイス」の前身に当たる作品です。
フリーソフトで最後まで遊べるため、こちらからプレイするのもおすすめです。

 

ゲーム概要

「グレナサクリファイス」は、邪神ゲルベティスを討伐するために、8つのステージを進んでいくノンフィールドRPGです。
ストーリー性はフレーバー程度で、ゲーム性を重視した作りになっています。

ゲーム開始時に、難易度を4種類から選ぶことができます。
まずはEASYからゲームに慣れていき、クリアしたら上の難易度を選んでいけば良いと思います。

難易度を選び、キャラクターの名前を決めたら、クラスを選択することになります。
クラスによって、立てるべき戦略やプレイ感は大きく変わってきます。
最初はシンプルに剣士・冒険家・魔術師辺りが良いのではと思います。
その難易度でクリアしたことのなるクラスは、名前の横に★マークが付きます。

クラスを選択すると、ゲームが開始します。
基本は、前進する・アイテムを使用する・イベントを発生させる、の3つの行動をすることができます。
一度進んだら戻ることはできないため、リソース管理が大事になります。

中断セーブをすることは可能ですが、ロードするとデータは失われるため、何度もやり直すということはできません。
そのため、毎回緊張感あふれる一度きりの冒険を楽しめるということになります。

フィールドを前進していると、敵との戦闘になることがあります。
戦闘は、現在持っているアイテムを使用するということしかできません。
ほとんどのアイテムは使用回数が定められています。
そのため、攻撃手段が無くなってしまうと、強制的にゲームオーバーになってしまいます。
所持しているアイテムが、ゲームを進めていく上での生命線となるでしょう。
ちなみに、使用回数が1から0になる際は、「最後の一撃」という強力な攻撃が発動し、通常より大きなダメージを与えることができます。

通常の敵を撃破すると、1ポイントの経験値、エリアの最奥にいるボスを倒すと5ポイントの経験値が得られます。
経験値が5ポイント貯まるごとにレベルが上がり、HPのみが上昇します。
本作では、アイテムを購入する際にHPを消費するため、HPは非常に大切な能力値と言えます。

各エリアの中間地点に配置されている神殿では、「Faith」を利用して、能力値をアップすることができます。
「Faith」は、アイテムを最後まで使い切った時にのみ獲得できます。
獲得できるFaithは、元々の使用回数に応じた量が獲得できます。
使用回数が多いアイテムは使い切るのが大変ですが、その分見返りも大きいということになります。

攻略する上で、能力値を挙げていくことは非常に大切です。
Faithはアイテムを使い切ることでしか得られないため、いかに安全を確保しつつアイテムを使い切るか、ということが大事になってきます。

なお、すべてのアイテムは、移動中、神に捧げることでHPを回復することができます。
捧げたアイテムは消滅する代わりに、残りの使用回数に関わらず、HP全快効果があります。
ただし、この方法ではFaithは得られないため、使用回数が少ないアイテムであるのなら、捧げるよりも、使い切ってFaithを獲得した方が良いと言えるでしょう。

前述したように、移動中、ショップを見つけられるときがあります。
ラインナップはランダムですが、マップ上の宝箱の引きが悪い場合などは、積極的に活用していく必要があるでしょう。
最大HPを消費して購入するため、むやみに利用すると戦闘での苦戦に繋がります。

感想

1プレイにかかる時間や難易度が絶妙で、長すぎず短すぎずという印象です。
ゲームオーバーになってしまっても、ついつい熱中してプレイしてしまうような中毒性がある作品だと思います。
システムに慣れれば、上の難易度に挑戦したり、クラスを変えてのプレイなど、気分転換することもできます。


最高難易度のインポッシブルは、かなり歯応えがありますが、すべてのクラスでクリアは可能です。
ランダム要素があるものの、自分なりの定石を見つけられれば、ある程度安定してクリアできるようになると思います。

状況が切迫すると、自分があまり有用に感じていなかったアイテムでも、使わざるを得ない場面が出てきます。
そういったときに、意外と有用であることを発見したり、意外な活用方法があったりするので、繰り返しプレイしても新たな発見があります。
難易度インポッシブルは、パズル的な詰め方が求められますが、それだけでなく、ランダム性に対する対応力や応用力が求められる難易度でした。
高難易度ゲームが好きなプレイヤーには、たまらない作品であると思います。

攻略メモ・インポッシブル(ネタバレあり)

全体的な攻略方針

難易度インポッシブルで、厳しいのはHPの低さです。
序盤はショップの利用は最低限に抑え、宝箱からのアイテムを有効活用したいところです。

能力値は、上げるごとに必要なFaithが多くなっていくため、ある程度均等に上げていくことが重要です。
筋力と魔力はそのクラスでメインに使っていく攻撃方法に合った数値を伸ばしていけば問題ありません。
弱点を突いたりアイテムで補いやすいので、3くらいに確保できていれば大丈夫でしょう。
筋力と魔力の両方に依存する武器があるので、魔法系クラスでも、余裕があれば筋力を少し上げておくと楽になります。
魔法攻撃は様々な点で優れていますが、クリティカルが発生しない点には注意しましょう。

敏捷は、優先順位は劣りますが早めに1~2くらいにしておきたいところです。
回避率とクリティカルの上昇は、地味にじわじわ効いてきます。
また、敏捷依存の武器も有効に使える点も、いざというとき助かります。
後半登場する「エンジェルフェザー」は敏捷依存の武器ですが、最後の一撃の効果としてHPを70回復させる効果があるため、攻撃アイテム兼回復アイテムとして役立ちます。

アイテム所持数は、6を目指して最優先で上げていきたいところです。
アイテム枠さえあれば、能力値が上がるアイテムを多く所持でき、他の能力の成長を補うことができます。
アイテム枠を優先して上げる戦略を採ると、安定して攻略できるようになっていきました。
防護点を上昇させるアイテムを多めに持ち、固い防御で守りながら、獲得Faithが多い武器でちまちま殴って稼ぐという方法はかなり有効です。

HPは高ければ高いほど良いのですが、同じ神殿で2段階上げようとすると、上昇値が半分になります。
基本は1エリアで1回~2回の上昇を目安に増やしていきましょう。
最後のエリアではすべてつぎ込み、ラスボス戦では少なくとも100くらいを目安に確保しておきたいところです。

「ポーション」などの回復アイテムは、Faith獲得の補助として役立ちます。
戦闘中に、攻撃力が低い武器とポーションがあれば、時間をかけて武器を消費していくことが可能です。
「ポーションを獲得したら、弱い武器を使い切る」ということを意識すると良いと思います。

また属性武器の活用は、非常に大事です。
ショップでは、そのエリアで有効な武器が並びやすくなっているという印象があります。
それぞれのエリアで有効な属性武器を活用していき、使い切っていきましょう。

Area1 フロウベルの森

最初のダンジョンなので、特に深く考えなくてもクリアは可能です。
敵の攻撃があまり激しくないので、クロースやアーマーが手に入ったら防護点を上げ、ちまちまと敵を殴ってFaithを早めに溜めておきましょう。
ポーションを持っているときは特にチャンスです。
無理は禁物ですが、ここでFaithを稼いでおけば、非常に楽になります。

Area2 水の洞窟

このエリアか次のエリアまでに、アイテム所持数を5にできれば楽です。
バットの攻撃力が高いので、スライム相手の際に武器の消耗を狙いましょう。
エリアボスのバドーンは、雷・炎が弱点です。
HPが多めなので、倒し切れる所持品を準備しながら進んでいきましょう。
ゴリ押しでは倒すことは難しいので、弱点を突ける武器か、最後の一撃を残してある武器を用意しておくことがポイントです。

Area3 レイズワルド雪原

ファイアブランドを入手出来ていれば、ボスを含む多くの敵の弱点を突ける上、氷と炎のダメージを半減できます。
次のマップでもダメージを抑えるのに役立ちますので、見つけたら使い切らずに、そのまま所持しておきたいです。
ヴァーミリオンなどの炎の魔法があれば戦いやすいです。

Area4 メイダーン灼洞

炎系の敵が多いので、前のマップと同じくファイアブランドを持っていたいところです。
逆に、スノウホワイトやアイスブランドなども多くの敵の弱点を突けるので有効です。
氷属性武器は、この後はあまり使わないので、ボスで使い切るイメージで進んでいけばよいでしょう。

Area5 不死の王国

炎に弱いゾンビが出現するので、依然としてファイアブランドは有効です。
しかし、それほど弱点を突くことにこだわる必要はないので、ある程度余裕を持てるマップです。
ボスのヴァンパイアロードはHP60と低めなので、最後の一撃アイテムを準備していれば短期決戦で倒せます。
HP吸収攻撃も放ってくるので、ダメージ計算には注意しましょう。

Area6 ゾエン山岳

道中の魔導鎧、エリアボスのワイヴァーン倒すために、ブリッツセイバーなどの雷属性攻撃を見かけたら購入しておきましょう。
雷属性の武器さえ用意できれば、このエリアは比較的楽に突破できます。

Area7 エフィリダ神殿跡

次のエリア8が最後ということを頭に入れて、Faithの残量やアイテム状況などを考えながら進んでいきましょう。
ボスのダークナイトは闇の耐性を持っており、物理攻撃と魔法攻撃の両方を使ってきます。
防御力が堅めのイメージですが、クリティカルが高い武器があれば何とかなります。

Area8 エフィリダ神殿深底

ここまできたら、ラスボスとの戦いの準備をメインに考えて進んでいきましょう。
長期戦になるので回復手段を用意するのと、有効な攻撃手段を多めに準備しておきましょう。
エリクサーやフェニックス、エンジェルフェザーなど、何かしらの回復アイテムを準備します。
回復アイテムが揃わない場合は、マンゴーシュやルーンブレイドなど、攻撃を回避する方法も考えなければなりません。
神殿で最後の強化を終えたら、あとはFaithは必要ありません。

ラスボス攻略のための能力値目安としては「HPは100以上」「メインとなる攻撃手段(筋力・魔力)は3~4以上」「敏捷は1~2以上」「アイテム所持数は6以上」といったところでしょうか。
運も絡むため、万全の準備で挑戦できることもあれば、そうはいかない場合もあるでしょう。
戦闘中での使用後に能力値を上げるアイテムもフル活用して、何とか活路を見出しましょう。

クラス使用感

インポッシブルをクリアするにあたって苦労したことや攻略メモなど、それぞれのクラスで書いています。
色々な方針があると思いますので、クリアの一例として参考になればと思います。

剣士

HPと筋力を生かして、剣や斧を中心に戦っていきましょう。
アイテム枠拡張を目指し、防具などで防護点を高められれば、Faithも稼ぎやすくなると思います。
属性武器の入手タイミングが噛み合えば、サクサク進んでいけると思います。
魔法と違い、武器は属性を選びにくいので、HPと筋力をしっかり上げていき、クリティカル率にもこだわっていきたいところです。

冒険者

おそらく、インポッシブルでは一番プレイしやすいと思います。
アイテム枠を多めにして、あとはHPと敏捷に割り振っていれば、高い回避率とクリティカルを生かして、快適に戦えるはずです。
クリティカルリングを所持すれば、クリティカルが非常に出やすくなり、攻撃力も大きいです。

魔術師

回復手段を持っているタイミングでFaithさえ稼げれば、かなり火力は出しやすいクラスです。
本作の魔法攻撃は使いやすいものが多いので、攻撃手段は安定すると思います。
序盤はアイスソードなど、持っているだけで魔力をプラスするアイテムも多いので、早めのアイテム枠の拡張が攻略のカギです。
終盤はアブソリュートやフェニックスなど、強力な魔法も多く手に入ります。

魔導戦士

最序盤は非力ですが、その非力さを生かし、早めにFaithを稼いでおきましょう。
基本的には魔法で戦い、場合によっては補助的に物理で戦えば良いと思います。
最終的には、魔術師と同じような運用で戦えば良いのではないでしょうか。
せっかく補助効果のターン数が長いので、そこを生かした戦術が活用できると楽しいです。

狂戦士

最初のアイテム枠が少ないこと以外は、ほぼ剣士と同じような進め方になります。
斧は後攻になるのがデメリットですが、威力が髙いため強力です。
回復手段を確保しつつ、力押しで進んでいくのが最も楽かと思います。
HPが高いので、アイテム枠を拡張し、能力値を上げるアイテムを所持すれば楽になります。
アイテム枠と敏捷を、早めに1ポイント上げておきたいところです。

錬金術師

初期能力など、個人的には魔術師より使いやすいと感じるクラスです。
ポーションなどの使用回数が多くなるため、序盤から武器をチクチク使って、Faithを早めに稼ぐことが可能です。
ラスボス戦もエリクサーの使用回数が増えるため、アイテム枠を抑えて盤石に戦えます。
それ以外は、魔術師と同じ立ち回りで戦っていけると思います。

忍者

手持ちアイテムが少ないほど、回避率とクリティカル率が上がるという癖のあるクラスでしたが、運よく一発でクリアできました。
ただし、クリアできるかどうか、紙一重になる場面が多いクラスだと思います。
とにかく優先してアイテム枠を上昇させていくようにします。
アイテム枠の空欄が減るほど能力が上昇していくので、ラスボス戦では、アイテムが減れば減るほどこちらは強くなるという、ハラハラする戦闘になりました。
回避率を生かすマンゴーシュやルーンブレイド、クリティカル率を生かすフェア―ビアンカなどが役に立ちました。

暗黒騎士

序盤がとにかく辛く、一番難しいかもしれないクラスでした。
デスブリンガーは高威力ですが反動ダメージの7がキツいので、序盤は能力値アップアイテムと割り切り、ロングソードなどの別の武器で戦いましょう。
HPを大事にしつつ、アイテム枠を増やしていき、ポーションが手に入るとありがたいです。
魔力があり、魔法攻撃も使えるため、アイテムの引きによっては魔術師として育てても良いと思います。
僕の場合エリア2のボスが鬼門でしたが、運よくファイアブランドが入手でき、何とか突破することができました。
魔法メインで進めれば、弱点を突ける武器が多いので、進めやすいかもしれません。

勇者

一番難しそうだと感じましたが、初期Faithが3あり、初期HPが高めなので、そこまでではありませんでした。
聖剣は各種能力値アップ効果があるので、ある程度能力を上昇させたタイミングで早めに使い切りましょう。
物理型か魔法型か、どちらに育てても進めても良いですが、個人的には魔法型が良いかと思います。

有用なアイテム

ほとんどすべてのアイテムに活用法がありますが、特に有用だと感じたアイテムについて書いていこうと思います。

「ホーリーシンボル」は、序盤に手に入るのなら、持っておきたいアイテムです。
序盤はFaith獲得が急務なので、その獲得量を増やせるのはありがたい効果です。
ポーションなどの消費しやすいアイテムと組み合わせれば、お手軽にFaithを2ポイント獲得できます。
余裕が出てきたら、神に捧げてHP回復に浸かってしまいましょう。

「エンジェルフェザー」は攻撃しつつ、最後の一撃で回復アイテムとしても利用できるので役に立ちました。
使用回数が6と少ないのも、使い切りやすく逆に助かります。
敏捷を中心に上げる冒険者や忍者と特に相性の良い武器です。

「フェニックス」は終盤でしか手に入りませんが、エンジェルフェザーと同じく、HPを回復できる武器として計算できます。
炎属性のダメージを倍にするイグニスハートを持っているのなら、主力になるでしょう。

「ブリッツシュトラル」は、魔力の能力値分だけ、毎ターン攻撃力をチャージする雷属性の武器です。
戦闘が終了してもチャージが持ち越せるため、ボスや強敵用の切り札として非常に強力です。
うまくラスボスにぶつけられれば、一瞬で撃破することも可能です。
その特性上、連発は出来ないので魔術師系クラスなら早めに入手し、じっくりチャージしたいところです。

「パンチ」は使い切るのが大変ですが、ポーションなどのHP回復アイテムを持っているなら、弱くてもコツコツ使うと、Faithの見返りも大きくなります。
回復手段と防護点に余裕があるなら、プレイ中に一度だけでも使い切ることができれば、だいぶ楽になります。

「零度の鎧」は、魔力+1、防護点+3、氷属性ダメージ2倍、と優れた性能を持つアイテムです。
氷属性魔法はもちろん、氷属性の武器でも恩恵を受けられるので、入手したら最後まで持っていたい防具です。
終盤で手に入る魔法のアブソリュートとのシナジー効果は最高です。

 

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
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