セレクト2nd(フリー・SRPG)紹介・感想

ゲーム
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SRPG Studio製のフリーゲーム「セレクト2nd」をプレイしました。
「脱出系ホラー映画風サイキックSRPG」と銘打たれており、SRPGではあまり見ない設定でしたので興味を持ちプレイしました。
スタイリッシュなUIデザインと、アドベンチャーとSRPGを融合させたような内容が個性的な作品でした。

1周目のクリア時間は約4時間でした(全てのステージで難易度ノーマル)。

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ふりーむ!

ゲーム概要

ふと目覚めると、主人公たち9人は記憶がない状態で、地下の研究施設に閉じ込められていました。
そんな状態の彼らに、異形の怪物たちが現れて襲い掛かります。
彼らは戦闘適性プログラム『2nd』を使い、共闘して怪物を撃退することに成功します。
それぞれ腹に一物を抱えながらも、ひとまずは協力しながら地上への脱出を試みます。

本作で独特なのは、9人の登場人物の性別を自分で設定できるという点です。
性別によって大きく展開が変わるということはありませんが、異性カップル・同姓カップルを自由に調整できるため、こだわりがある人にはたまらない部分かもしれません。
最初は、誰がどの性別でしっくりくるか分からないと思いますので、思うままに選択するのが良いでしょう。

難易度は、各ステージ開始時に選択することができます。
敵の強さが上がりますが、その分経験値が増えるというメリットはあります。
基本はノーマルでプレイするのが無難だと思います。

本作は、広いマップが特徴となっています。
敵が多く近いルートを通っていくのか、敵が少なく遠回りのルートを通っていくのか、プレイヤーのスタイル次第となっています。
アイテムも多く配置されていますが、敵を倒さなければ回収できない場合が多く、回収するかどうか悩んでしまうところです。

戦闘は、比較的オーソドックスなSRPGスタイルです。
攻撃属性が細かく分けられているため、相手の弱点を突いて攻撃することが非常に大事です。
コツを掴めば楽に戦えるようになっていきますが、力押しで戦おうとすると時間が掛かり、非常に苦戦することになります。

HPが1になると「仮死」状態となり、カンフル剤などを使用して生き返らせなければなりません。
仮死状態で攻撃を受け続けるとLPが減っていき、LPが0になると死亡し、ゲームオーバーとなってしまいます。
また「感染」状態になると、プレイヤーで操作できなくなるうえ、仮死状態になると死亡し、こちらもゲームオーバーとなってしまいます。
特殊な仕様の状態異常も多いため、どういう効果があるのか把握し、回復手段を確保して進めて行きましょう。

感想(ネタバレ無し)

本作の魅力は、ホラー映画のようにサスペンスフルなシナリオパートだと思います。
脱出モノの作品のように、お互いが疑心暗鬼になりつつも協力しながら進んだり、時には裏切ったりと、ノベルゲームのような面白さも楽しめます。
SRPGは普通、仲間が増えていくことが多いのですが、本作は減っていくのが独特のポイントだと思います。
単純に頭数が減るだけではなく、装備品や2ndを引き継ぐ事で、残った仲間を強化できるのは良かったと思います。

味方ユニットの特徴がはっきりしており、攻撃の属性も分かれていることから、役割分担がはっきりしています。
弱点を突くことで、かなり大きなダメージを与えることが可能なので、強敵でも相性次第で簡単に撃破することも可能です。
ただ、属性の種類が多く、有利なユニットをマッチアップさせるのに少し手間がかかりました。
また、弱点を突ける攻撃手段を持っていても、戦闘向きではないユニットだと戦わせづらいため、結局戦闘要員をぶつけることになりがちということもありました。

新鮮だと感じたのが、攻撃後に敵を吹き飛ばす攻撃手段や、攻撃後に自分が一歩下がる攻撃手段です。
味方か敵のどちらかが移動することで、他のユニットが隣接して攻撃できるチャンスを増やせるのは面白いと感じました。

マップはかなり広大ですが、敵やアイテムの配置は一目瞭然なので、攻略方針は立てやすかったです。
しかしマップが広いため、ユニットの移動操作回数が増えてしまうのがやや手間に感じるときもありました。
ほか、「時間経過」や「空気汚染」の数値が増えすぎると、具体的にどういうデメリットが起きるかの説明が特になかったため、急いでクリアした方が良いのか、アイテムをじっくり回収した方が良いのかというバランスが取りづらく感じることもありました。

二周目以降は、新たに味方ユニットを加えられる、エンディングが増えるなどの特典があります。
味方ユニットの性別を変えるという楽しみもありますので、周回するのが楽しい作品だと思います。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
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