中日ドラゴンズ 2020年開幕スタメン・活躍する選手の予想

野球
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前書き

今年もプロ野球のオープン戦が終わり、開幕が近づいてきました。
といっても、無観客でのオープン戦や開幕の延期など、今まであまりなかったような状況です。
開幕までは練習試合が続くということなので、体がなまってしまうということはないでしょうが、選手も今までと違うリズムなので、調子が狂うかもしれません。

しかしとりあえず当初の日程上は、開幕の準備は整ったということになります。
ということで、中日ドラゴンズのスタメン予想や戦力分析などを行っていこうと思います。
ただし専門家ではなく、いちファンの分析という位置づけなので、異論もあろうかと思います。

 

野手

捕手

郡司が打撃面で猛アピールしており、開幕マスクもあり得ると思います。
肩は平均的とのことですが、捕球技術やリード面はこれから成長していくでしょうし、何より捕手でも打てる点に魅力があります。
選球眼も良く、これまで10試合で打率.357、出塁率.526という数字を残しています。
やはり野手8人で攻撃に参加し、相手投手に気を抜かせないという点でも、郡司を推したいと思います。

次点の加藤は、伊藤ヘッドらから、何かと厳しく当たられている感がありますが、それも期待の裏返しだと思います。
個人的な願望抜きで考えるなら、加藤も開幕マスク有力でしょう。
去年積んだ実戦経験を生かしてほしいところです。
ただ、去年は打ちすぎている気がするので、今年はどれだけ打てるのかが心配です。

3人目の捕手は、木下か大野奨だと思います。
去年も試合がドタバタしてしまったときに、経験が勝る大野が落ち着かせたということがありました。
木下も安定感がありますが、評価の高いバッティングでも結果が残せていないので、どうしても魅力が少ないように感じます。

一塁手

ここは文句なく、ビシエドが入ってくるでしょう。
オープン戦でも、得点圏で打ってほしいところでしっかりと決めてくれているので、今のところ不安は感じません。
守備や走塁も上手なので、守備固めや代走はあまり必要ないはずなのですが、負担の軽減ということでよく交代するのがもどかしいところです。

2番手では、福田が入ってくると思われます。
ただし、ビシエドがいる限り、レギュラーは奪えないと思います。
ビシエドを下がらせた後など、負担を減らす意味での起用が多いと思います。

3番手としては、石川駿が入ってくると思います。
2軍ではかなり打っているものの、1軍ではあまり打てていない2軍の帝王でした。
しかしオープン戦で多くの打席を貰っているのは、期待の表れだと思います。
1軍のボールに慣れてきた感触はありますが、いかんせん長打が少ないのがネックです。
他のポジションならまだしも、長打が少ないとなかなか使ってはもらえません。
年齢も29歳なので、何とか代打枠でも、一軍定着できるように頑張ってほしいと思っています。

二塁手

去年ブレイクした阿部がレギュラーでしょう。
オープン戦での調子も悪くなく、去年1年で守備がかなり成長しました。
特にポジショニングをはじめとして、ショートとの連携も良くなっており、打撃・守備共に頼れる選手です。
ただし、1年を通して活躍したのが去年だけなので、今年同じように活躍できるかどうかは未知数です。
今年も継続して活躍できれば、本物だという証明が出来ると思うので、今年が正念場だと思って頑張ってほしいです。

堂上が肘の手術をしてしまっている中、2番手として名前が出てくるのは三ツ俣と溝脇です。
溝脇はもともと俊足巧打で守備も上手いイメージだったのですが、いつもタイミングが悪く怪我に悩まされていたような気がします。
今年はオープン戦でもチャンスを多く貰っています。
しかし結果はあまり出ていないので、今一つ物足りない状態です。
三ツ俣は守備固めとしては、申し分ない守備力ですが、打撃に難があるのが悩みどころです。

3番手ですが、ひょっとすると根尾選手があるかもしれません。
出場機会を増やすためにセンターをチャレンジしていましたが、そちらも手強いライバルが頭角を現してきました。
そうなると、当初あった構想の一つのセカンドというのがあり得ます。
ただ、打撃の方ではそれほどアピールできているとは言い難いので、純粋な競争という意味では、まだまだ溝脇・三ツ俣には及ばないという気がします。
個人的には、阿部選手に何かあったとき、育成込みで使うのも悪くないとは思います。

三塁手

まず間違いなく高橋周平がレギュラーでしょう。
オープン戦では慣れない2番のためか、思うように打てていない場面もありましたが、3番に戻してからは本来の調子を取り戻していたように見えます。
ただし、センターから逆方向中心のシングルヒットが多く、引っ張り方向への長打が少ないのは気になります。
もともとそういうタイプでしたし、逆方向も強く打てていましたが、ナゴヤドームに適応してしまった感はあります。
守備は球界屈指というレベルにまでアップしましたし、サードに限定するなら今後日本代表入りもあり得ると思います。

高橋がダメな場合の2番手としては、福田、溝脇あたりが考えられます。
4月に実戦復帰予定の堂上が戻ってくれば、押し出される可能性はあります。

遊撃手

京田が間違いなくスタメンでしょう。
守備力は文句なしで、あとは打撃の成長が待たれるところです。
ただ、打席の中でも四球が選べるようになってきており、ボール球に手を出す割合も少なくなっています。
オープン戦後半は調子が悪いように見受けられましたが、色々と試しているように感じられました。
長い目で見れば、緩やかに確実に成長していると思いますので、それほど心配はいらないかなと思います。

2番手としては、復帰すれば堂上選手、そうでなければ三ツ俣選手くらいしか守れないような気がします。
ただ京田選手は、今のところ大きなケガはないので、これまで通り一年通して健康にプレーしてくれればと思います。

左翼手

福田が有力だと思います。
個人的には、福田はオープン戦であまりアピールできていないため、渡辺勝か武田健吾を使ってほしいと思います。
渡辺は去年から俊足を生かしてセンターを守ったり、特徴的な一本足打法の打撃でアピールをしており、オープン戦もまずまずでした。
中日では貴重な選球眼が良い選手なので、スタメンは無くはないとは思います。
スタメンでなくても、代打や代走、守備固めなど、使い勝手は良いはずです。
育成から這い上がってきた選手なので、頑張って活躍して欲しいなと個人的には思っています。

武田選手は、守備力と長打力が魅力の選手です。
ただ、当たれば飛ぶものの全然当たらないという欠点がありましたが、段々と対応できてきたように見えます。
三振が多い福田と似たようなタイプですが、まだ年齢も若く、守備も上手いということで有力な選手の一人です。
与田監督も、オープン戦で渡辺と武田が非常にアピールできていたとコメントしていたので、どちらかのスタメンはあるかもしれません。

アルモンテが間に合えばアルモンテもあるでしょう。
大穴で、育成登録のシエラが猛アピールして・・・というのもあるかもしれませんが、あまり現実的ではないでしょう。

中堅守

大島で決まりだと思います。
年齢は重ねてきましたが、打撃・守備・走塁と揃っており、オープン戦でも結果をしっかり出しています。
長期契約を結び、2000本への目標を見据えてモチベーションも高いため、例年通りやってくれると思います。

しかし大島が怪我をした場合、2番手との実力の差が大きいため、戦力がガクッと落ちるのが怖いところです。
2番手としては渡辺が有力で、ひょっとすると根尾などもあり得るかもしれません。

右翼手

平田で問題ないと思います。
オープン戦は多少結果が出ていませんが、それほど心配はいらないと思います。
ただし、怪我無くシーズンを戦えたことがほぼ無いので、控えの選手は必ず必要になるはずです。

2番手として実績があるのは遠藤ですが、あまりオープン戦に出場していません。
一軍の競争には食い込めていないのでしょうか。
そうなると左翼と同じように、渡辺や武田、井領が出てくるのではと思います。

投手

先発

先発の1番手と2番手としては、大野雄と柳だと思います。
大野はオープン戦の結果はやや不安が残りましたが、継続して結果を残しているので、ある程度計算はできると思います。

3番手以降は、誰が入ってきてもおかしくない状況だと思われます。
例えば吉見も結果を残していましたので、ローテーションには食い込んでくるはずです。
そのほか、新戦力の岡野も制球がよく、想像以上に球威があるストレートが低めにズバッと決まっていた印象がありました。
四死球も無く結果を出していたので、個人的には岡野を強く推します。

山本拓もまずまず良いボールを投げていたので、ローテ入りはあり得ると思います。
まだ若い投手なのに、1軍ローテーションに食い込む可能性があるのは、今後も楽しみです。

そのほか、徐々に調子を上げている小笠原、調整遅れ気味の梅津も、地力は十分あるので期待できると思います。
まとめると投手のローテーションは、大野雄、柳、吉見、岡野、小笠原、梅津、この6人が中心になっていくと思います。

中継ぎ

中継ぎとして中心になる存在は、福でしょう。
去年セットアッパーとして非常に安定した投球を続け、信頼を得られました。
おそらく勝ちパターンの7・8回あたりを任されるのではないでしょうか。
去年、プロ入り最多の試合数を投げていると思うので、疲労の度合いや研究されたりする影響が気になるところです。

そして二人目のセットアッパーとしては、ゴンサレスが非常に良いです。
重そうなストレートとスライダーを軸にした投球で、制球も良く、安定した投球が続いています。
タイプとしては祖父江を左にして、各種の精度を上げたイメージです。

藤嶋も、相変わらず良い投げっぷりで、140キロ前後のストレートで謎の空振りをどんどん取っていきます。
ただし甘めにボールが行くと途端に撃ち込まれるため、少し不安定なところも感じさせます。

又吉はオープン戦を見る限りでは悪くない結果を残しています。
ただしそのタフさを生かして、祖父江と共に、接戦時の便利屋的な使い方をされるのではと思っています。

面白そうなのは、新戦力の橋本です。
先発で使うのかなと思いきや、与田監督は中継ぎに抜擢して、セットアッパーもあり得ると発言しています。
確かに左投手でチェンジアップも空振りの取れる良いものを持っており、13番の背番号から考えても、そういう使い方は面白そうです。

抑え

抑えは、基本的には岡田で行くと思います。
岡田が絶対的な抑えかと言えばそうも言い難いですが、現状ある程度計算できる投手ということで、去年に引き続いての抜擢です。
調子次第では他の投手もあり得るとは思いますが、与田監督自身、抑えはそう簡単に変えず固定したいという考えを話していました。
マルティネスが、オリンピックで離脱するまでは抑えというプランも考えられますが、監督は途中で抑えが変わることを嫌っていたので、よほどのことがない限り岡田で行くと思います。

開幕スタメン予想

以上のことを踏まえて、開幕スタメンを予想すると、以下のようになるのではないでしょうか。

1中 大島
2右 平田
3三 高橋周
4一 ビシエド
5二 阿部
6左 福田
7遊 京田
8捕 郡司
9投 大野雄

捕手は加藤の可能性が高い気もしましたが、個人的な好みも含め、期待込みで郡司としました。
ほぼこのメンバーで決まりだとは思います。
変わる可能性があるのは、左翼手と捕手くらいだと思います。
開幕まで時間があるので、練習試合の結果次第では、左翼手がアルモンテなどに変わる可能性はあると思います。

今後に期待している選手

最後に、開幕スタメンまではいかないものの、成長が感じられ、今後期待できる選手について、何人か紹介しようと思います。

・石橋(捕)
去年から評価は高く、パンチ力のある打撃や強い肩など、正捕手を十分狙える位置にあると思います。
まだ若いことと、郡司や加藤などが出てきたため、一軍定着を急がせる状況に無いのもプラスです。
将来の正捕手筆頭候補として、2軍で今は鍛えてくれればと思います。

・根尾(外野、二)
京田がいなければ、遊撃手として育てたいところでした。
しかし現在は元投手の強肩を生かし、外野練習することで一軍への道を模索しています。
外野守備はあまり悪い評判は聞かないので、それなりに守れるのではないでしょうか。
オープン戦では二塁も守っていました。
とにかく今は、バッティングでアピールする時期だと思います。
去年に比べて確実に良くなっており、2軍でなら安定して安打が打てているように見えます。
まだ一軍を急がせる状況ではないと感じます。

・石川昂(三)
ドラフト1位の大型ルーキーです。
とにかく打撃に関する評判が高く、柔らかさと力強さを兼ね備えたバッティングは魅力です。
去年の根尾は、当初2軍でも三振の山を築いていたので、それと比べると明らかに違うと感じます。
守備もかなり上手く、投手経験もある強肩によるスローは、とても安定しているように見受けられました。
高橋周がいる限りは、なかなかレギュラー奪取は難しいかもしれませんが、使ってみたくなるバッティングが魅力です。

・岡林(外)
外野一本に絞ったルーキーです。
本職が投手だったため、外野守備はこれからというところですが、打撃センスが良く、良い評判を聞きます。
確かにタイミングの取り方を見ても、ルーキーらしからぬ間を感じられるので、今後、打撃でアピールできればと思います。

・高松(二)
驚異的な俊足が魅力です。
代走要員でも出てくるかなと思っていましたが、なかなか一軍に上がって来ません。
どうも守備に難があるらしく、荒木コーチが付きっきりで指導しているとのことでした。
俊足を上手くいかせられれば、守備も良くなってくると思います。
あの足の速さは、突き詰めれば英智のようになり得ると思うので、今後に注目していきたいです。

・マルク(投)
登録名を石田から変更した育成選手です。
長身を生かした力強いストレートが魅力です。
非常に癖のあるステップの投球が特徴で、少しだけ遅れて腕が来るのでタイミングが取りにくそうです。
また、左足を踏み出すと同時に、軸足を右斜め前の方向に滑らせるので、右打者のイメージよりも内側から手が出てきて、体を引いてしまいそうになります。
動画をスローで見ないとどう投げているのかわかりにくく、変則パワーピッチャーと言えそうです。
今季は今のところ制球が安定してきていますが、崩れやすそうなフォームなだけに、いかに乱れないかが大事になってくると思います。
今年の支配下登録はなさそうですが、2軍の成績に注目していきたい選手です。

終わりに

今年の開幕は、例年に比べると遅くなり、ポストシーズンも何月になるのかはっきりわかりません。
オリンピックの絡みもあり、あまり例がない日程で、選手も難しい部分があると思います。
ひとまずは開幕まで練習試合が組まれていますが、どのような位置付けて各球団戦っていくかはわかりません。
オープン戦の延長として考えるのか、シーズンの前哨戦として本気でやり合っていくのか、その戦い方に注目したいところです。

野球

コメント

  1. ダビドフ より:

    まさか福谷が先発であそこまで活躍するとは夢にも思いませんでした。

    ここまできたら、なんとか2位フィニッシュしてほしいですね

    • losspass より:

      そうですね。
      スタミナ等はまだ未知数なところがありますが、四死球の少なさなど見ても、見違えるようになりました。
      2位も射程圏だと思いますが、今年に限ってクライマックスシリーズがないのが残念です。

      優勝は不可能だと思うので、あまり投手陣に無理させないように、タイトル争いなどに絡ませてあげられればと思います。
      あとは、打撃や盗塁の問題が解消されれば、優勝争いできるかと思います。
      若手の新戦力も含めて、ようやく面白くなってきたと感じてます!

  2. ダビドフ より:

    結局、昨日もナゴドとはいえ巨人に、勝っちゃったよ福谷。
    凄いわー

    昨日の試合は審判がアウトコース低めの球をストライク判定してくれたから助かりました。
    あれボール判定されるだけで全然ちがうし。

    • losspass より:

      四球を出さないということを徹底して、しかも実行できているのは頼もしいですね。
      今季は途中からのローテ入りでしたが、怪我にさえ気を付ければ10勝できるくらいの安定感はありますよね。

      昨日の試合は、確かに低めをよく取ってくれました。
      祖父江が岡本に投じた最後の1球は低めのボール球だったと思いますので、岡本にとっては不運でしたね。
      中日としては助かりました。

  3. ダビドフ より:

    個人的にはクライマックスシリーズは、今年は巨人が独走してダントツの1位となりそうなんで、日本シリーズには現時点で一番強いと思われる、巨人が出場すべきと思うので、今年に限っては、開催する必要無いのかなーと思ってます。

    • losspass より:

      一番強いチームが日本シリーズに行くべきだという観点からすると、今年は確かに巨人で間違いないですね。
      そういう意味ではおっしゃる通り、今年はCS開催の必要はないと思います。
      短期決戦がいきなり日本シリーズになってしまう巨人は、やや戸惑いもあるかもしれませんね。
      短期決戦に強いイメージがあるロッテが出てくると、結構面白くなりそうです。

  4. ダビドフ より:

    ついに6連勝しましたね。
    こうなると欲がでてきて、クライマックスシリーズあったほうが良かったなあとか思ってしまいました。

    ドラゴンズ、ここ数年で一番状態が良く見えますね。

    • losspass より:

      与田監督になって、今が一番強いのではという印象です。
      ここ最近は、試合終盤に逆転勝ちをする試合も出てきたので、特に強いなという気持ちになります。
      先発ローテ、勝ちパターン、野手レギュラーが固まってきているのが大きいですよね。
      欲を言えばキリがないですが、レフトとライトに、長打力のある打撃の良い野手がいれば、優勝争いもできるのかなと思います。
      まだ残り試合はあるので、Aクラス入りを何とか成し遂げてもらいたいと思います。

      あとは個人タイトル争いですね。
      大島の最多安打、ビシエドの打点王、防御率・奪三振の大野、ホールドの祖父江&福、セーブのマルティネスあたりが、射程圏でしょうか。
      何にせよ楽しみです。

  5. ダビドフ より:

    7連勝に伸びましたねー。

    今、現在の広島戦は8回時点で4対0で敗色濃厚ですけど、こればっかりはしょうがないですかね

    ライトは平田選手で間違いないはずだったんですけどねえ、まさかあんなに不調になってしまうとは計算外でしたね。

    • losspass より:

      勝ちパターンの中継ぎ陣を休ませるためにも、今日あたりで負けてちょうど良かったのかもしれません。
      平田もですが、来年、調子がどうなるか分からないのが野球選手ですもんね。
      大島・高橋選手のように、継続して結果を出せる不動のレギュラーがどんどん出てきてくれると良いですね。

  6. ダビドフ より:

    ついに連勝止まりましたね。

    勝ちパターンの中継ぎ陣は来年のためにも、もう無理はさせたくないです。
    でも、ホールドの記録もかかってるし難しいところですね。