フリーゲームでおすすめの名作推理アドベンチャー3選

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僕が小学生のころ、スーパーファミコンのソフトで、「かまいたちの夜」という作品が発売されました。
サウンドノベルというジャンルを確立したとも言える作品です。
前作の「弟切草」は、ホラーというジャンルのためか、「かまいたちの夜」ほど浸透しなかったような気がします。

ともかく、このゲームでサウンドノベルというジャンルが大好きになり、色々とプレイしました。
「学校であった怖い話」、「晦- つきこもり」、「ざくろの味」、「最終電車」など、一時期、各メーカーが乱発しましたが、どれもそれなりに面白かったと感じています。

フリーゲームでも、サウンドノベルは多く作品があります。
今回は、その中でも「推理物」に焦点を当て、おすすめのゲームを紹介していこうと思います。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ

 

 

氷雨 (村田KEG 氏)2002年2月公開

SFCソフト「かまいたちの夜」に、似た雰囲気を持つ作品です。
クローズドサークルもので、殺人事件の犯人を推理します。
「かまいたちの夜」後半の雰囲気が良く出ており、オススメです。

フラグ立ての関係で、選択肢の総当りでは解決は難しく、トリックも良くできていると思います。
「かまいたちの夜」のよく出来たヒロイン真理とはちょっと違う、少女っぽい雰囲気のヒロインもなかなか可愛いです。

世に出てから15年以上の年月が過ぎても、なお楽しめる作品だと思います。

ダウンロードはこちらから(「Vector」作品ダウンロードページ内)
氷雨

 

煉獄 かまいたちの夜2 another-(針とら 氏)2004年3月公開

「かまいたちの夜」の続編としては、「監獄島のわらべ唄」という作品が正式な続編として出ています。
しかし、このフリーゲームは別のベクトルで作成された続編です。
キャラクターの設定等は、かまいたちの夜をそのまま引き継いでいるため、同人ゲームという位置づけでプレイするといいでしょう。

おそらく原作者の文体に合わせて執筆されていると思うのですが、驚くほど違和感なく、かまいたちの夜の続編として読むことが出来ます。
音楽、シルエット、グラフィックなど、原作で使われたものが再現されており、非常に面白いです。

推理物としても完成度は高く、かまいたちの夜が好きな人なら誰にでもオススメできるゲームです。
ぜひ、プレイして頂ければと思います。

ダウンロードはこちらから(「針とらの雑念空間」内、作品紹介ページ)
煉獄 -かまいたちの夜2 another-
(2020年5月、再度ダウンロードできるようになっていました!)

 

神林家殺人事件(鳥籠 氏)2015年7月公開

このゲームはサウンドのベルではなく、WOLFエディターというRPGなどを作成できるツールで作られています。
そのため、探索型の推理ゲームと呼ぶのが正しいと思います。

さて、このゲームもクローズドサークルものです。
ミステリマニアたちが集まる洋館で、次々と殺人事件が起きていくという内容です。
キャラクターを移動させて、館のあちこちを探索するのですが、同じ場所を何度も行ったりきたりするため、それが少し手間に感じられるかもしれません。
地図をいつでも表示できるなど、ストレスを抑えられるように、かなり気遣っているように思いました。

このゲームの魅力は、なんと言ってもプレイヤーに仕掛けられた壮大な罠です。
普通の推理物としても、なかなか読ませる面白いものでした。
しかし、その先を行く展開・設定に、久々に鳥肌が立ってしまいました。

その真のエンディングまで、ぜひ攻略サイトなどを見ずに、ご自分でたどり着いていただければと思います。

また、この作者の鳥籠氏は「死妖花」というフリーゲームも公開しています。
その作品は「弟切草」に推理要素を加味したような作品で、こちらも個人的にはかなり面白かったです。

どちらの作品も、作者が明確なヒントを出しています。
少しでも不自然だなと思った部分や、何度も繰り返される部分は、どうかすべて怪しんで考えてください。

すべてを知った後、もう一度プレイすると、あからさまなヒントが出されていたことに気付き、プレイヤーは悔しがることでしょう。
しかし、それこそが推理物の醍醐味です。
作者に騙される快感を、存分に味わってください。

ダウンロードはこちらから(「Vector」作品ダウンロードページ内)
神林家殺人事件
そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ
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