時巡る宝石精霊(ローグライトSRPG)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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彩羽様によるローグライトSRPGのインディー作品『時巡る宝石精霊』の紹介記事です。
SRPGとStS(Slay the Spire)系の魅力を組み合わせた新鮮なプレイ感の作品です。

本編クリアまでは約3時間でした。
その後の本番とも言えるエンドコンテンツについては、最高難易度クリアまでにはかなりの時間が必要だと思われます。

ダウンロードはこちら(2025年10月時点で\1,800)
※体験版あり

Steam

ゲーム概要

まずゲーム開始時にゲーム難易度を選びます。
SRPGに不慣れな方は「初めての旅路」、慣れている方は「目覚めの旅路」を選ぶと良いでしょう。
この2つはチュートリアルのようなものなので、それほど肩肘を張る必要はありません。
まずは本作がどのようなプレイ感なのかを確かめるのにちょうど良いと思います。

これらのクリア後に「時巡る旅路」が出現し、これがストーリー本編のようなイメージです。
これをクリアすると最後に「挑戦者の旅路」というエンドコンテンツが登場します。
ここでは挑戦者レベルや初期キャラクター等の設定をオプションで選択することができます。
クリアするごとに新たな挑戦者レベルを上げていくことが可能で、難易度がどんどん上がっていきます。

 

ゲームを始めると、初期メンバーを選択したあとにボーナスを選択します。
1人のステータスを上げるのか、お金を獲得するのか、最初から悩む選択です。
ある程度プレイを進めると新たな初期ボーナスが解放され、より悩むことになるでしょう。
まずはあれこれ考えるよりも、とりあえずプレイして自分なりの最適解を探していくのが良いと思います。

 

初期ボーナスを選んだあとは、アローダイアグラムのようなマップが表示されます。
進むことはできますが、戻ったり回り道をすることはできません。
どういうルートを辿っていくのか、その時の状況によって判断が必要となります。

戦闘が嫌だからと言って避けていると、EXPが得られずボス戦を突破できない可能性があります。
かといって、戦闘で消耗したHP/MPは自然に回復することはないので、ガンガン戦うのにもリスクがあります。
適度に戦闘をこなしつつ、リスクを減らし、パーティを効果的に強化していくことが求められます。

 

戦闘は2人~4人出撃させる交互ターン制のバトルです。
こちらの行動が全て終われば敵軍のターンとなります。
1マップの規模は大きくなく、通常の戦闘であれば5分前後で終わるくらいの感覚です。
通常のSRPGよりもコンパクトなデザインとなっているので、サクサクと進んでいくイメージです。

本作では、属性による相性がダメージに大きく反映されます。
なるべくこちらが有利になる属性の相手と戦い、不利な敵と戦わないことが重要です。

 

戦闘に同時に参加させられる人数は制限がありますが、行動選択時のコマンドにより、控えのメンバーと交代することが可能です。
控えに回ったメンバーはクールタイムが終わるまで再出撃させられませんが、それさえ終われば何度でも入れ替えることは可能です。
控えから出てきたメンバーは即行動できるので、有効活用すれば一気に敵に近づいたり遠ざかったりすることができます。
ユニットによっては攻撃後に別ユニットに交代する技などもあり、活用の幅が広いです。
そのため、交代は攻略していく上で重要な要素となっています。

 

戦闘が終わると、EXP(経験値)とお金を獲得できます。
全員が一律で成長するわけではなく、成長させたいキャラに割り振っていく方式です。
万遍なく成長させていくか、数人に絞って成長させていくかはプレイヤー次第です。

 

レベルアップさせると、新たに習得するスキルが提示されます。
ここで提示されるスキルは毎回ランダムであり、スキルごとに設定されたレアリティによって出現頻度が違います。
レアなスキルは強力なものが多いですが、消費MPも大きいため注意が必要です。
本作ではHPやMPを回復する手段は限定的なので、普段使いできる低コストなスキルも残しておく必要があります。
なおスキルは5個までしか持てないため、それ以降は、要らないものを捨てて必要なものを残すという形になります。

 

ここからは、マップ上のイベントについてかいつまんで紹介していきます。

マップ上で宝石のアイコンを選ぶと、新たな精霊を仲間に加えられます。
ランダムで3名が加入候補として挙げられるので、好きな精霊を選びましょう。
現メンバーの属性のバランスや役割を考えて加入されることが大事です。

 

ショップでは、アイテムやオーブを購入できます。
オーブはユニットごとに2つまで装備できるもので、追加スキルが使えるようになったり、ステータスをアップするなどの効果があります。
アイテムは、所持していることによりメンバー全員が恩恵を受けられるものです。
いずれも強敵の撃破時や宝箱を開ける際に入手できるものですが、ある程度のラインナップから選べるのはショップだけです。
品揃えがランダムなので、欲しいものがあったときのためにお金を取っておくのか、それとも使い切ってしまうのかは迷うところです。
この葛藤もまたローグライト作品ならではのジレンマです。

 

ハートのマスで止まると、休憩を行えます。
全員のHPとMPを少しだけ回復するか、数人のメンバーを大きく回復するか、もしくは回復せずに能力を強化するか選びます。
大きく消耗していないのなら強化を選ぶのも手ですし、ボス戦の前だとしたら回復をしておきたいところです。
この辺りの判断もプレイヤー次第なので、迷うところであると同時に面白い所でもあります。

 

感想

繰り返しプレイするのがとても楽しいローグライトSRPGでした。
本作をプレイした感想などについて、率直に書いていきます。

 

まず目を引くのは、キャラクターグラフィックとUIの豪華さです。
SRPG Studio製とは思えないほど洗練されたデザインで、ひと目で印象に残ります。
背景グラフィックを見ても、作品世界の雰囲気が丁寧に作り込まれているのが伝わってきます。

戦闘マップでは、マップチップの細部にまで「宝石」という作品のモチーフが感じられ、統一感のある美しい画面に仕上がっています。
攻撃時のエフェクトも華やかで、敵を倒したときの爽快感をしっかりと演出していました。

世界観や雰囲気を重視する作品では、グラフィックやBGMが没入感を高める大切な要素になると思います。
それらはゲームの本質そのものではないかもしれませんが、そこがしっかりしていることで、プレイ体験がより豊かで記憶に残るものになるのは間違いありません。
本作のプレイを思い返すと、煌びやかな色彩と可愛らしいキャラクターたちが自然と頭に浮かびます。
これは、作品世界が丁寧に作り込まれ、強い存在感を放っているからこその印象だと感じました。

 

ゲーム部分に関しては、少しずつ難易度が上がっていく作りで、遊びやすかったです。
ストーリーとしての本編「時巡る旅路」は、SRPGに慣れている人であればそれほど難しくなかったかもしれません。
その後のエンドコンテンツである「挑戦者の旅路」は、挑戦者レベル(難易度)をどんどん上げていけるので、ベテランプレーヤー・やり込み勢も満足する作りとなっていると思います。

ただ、挑戦者レベルをどんどん上げていくと当然難易度は上がっていき、爽快感よりもサバイバル感が強くなっていきます。
やり込みが好きなプレイヤーであればどんどん燃えてくると思います。
しかし、僕のようなとりあえずクリアできれば満足だという人間だと、「時巡る旅路」クリア時が気持ち良さのピークで、それ以降は段々と逓減していく形になるのかもしれません。
あくまで本編クリアまでがメインのゲーム部分と捉える人にとっては、少し尺が短いと感じてしまうかもしれません。

本作の面白さは、宝石精霊たちの組み合わせのシナジーを探すことや、ローグライトのランダム性に対応しつつ勝ちパターンを構築していくという点にあると思います。
普段使わないキャラを使って、どう運用すれば強いのかということを研究するのが好きな人は、かなりハマるのではないかと思います。
強さが分かりやすいキャラは多くのプレイヤーに頼りにされると思いますが、強みを活かすのに一工夫必要だったり、気付きが必要なキャラも多いと思います。
僕はその辺りがあまりピンとこない方なので、他の人の運用を見て学ぶことが多いと感じます。

 

色々書いてきましたが、まとめると、本作はやり込みが好きなプレイヤーにとっては、プレイしがいがある作品であり、価格以上にしっかり楽しめると思います。
反面、あまりやり込まないライトなプレイヤーにとっては、ややボリュームが控えめに感じられることがあるかもしれません。
ですが、これだけ煌びやかなグラフィックやUIに満ち溢れ、ローグライト+SRPGという独自の面白さを持った作品は貴重だと思います。
王道のSRPGに慣れている人には、ぜひこの新しいプレイ感を味わって欲しいなと思います。

 

攻略メモ(強いと感じた宝石精霊たちの思い出)挑戦者レベル3まで

・実績

 

・ブラックダイヤ

分かりやすく超火力を叩き出せるので、かなりお世話になりました。
HPをしっかり伸ばして、技を繰り出して自傷ダメージを稼げばとてつもない攻撃力に叩き出せます。
自傷ダメージで瀕死になった後は倒される危険性があるので、庇護や回復などで、戦闘不能にならないよう守ってやる必要があります。
そのあたりの対策さえきちんとすれば安定した成果を出せると思います。
ただし範囲攻撃が無いので、オーブや他のメンバーで補いたいところです。

 

・ダイオプサイト+チャロアイト

ダイオプサイトで負傷ステートを蓄積させつつ、自分やチャロアイトでターン数を倍々にしていくことで、非常に大きな負傷ダメージを毎ターン叩き出せます。
火力を出すまでにちょっと工数は多めですが、属性の相性などに影響されずダメージを与えられるという強みがあります。

 

負傷の残ターン数を致死的数値まで蓄積すれば、もう放っておけばよいので、次の敵の戦闘に移れるのが強みかもしれません。

 

・アイオライト

状態異常などの搦め手を使ってこない敵であれば、単騎で敵を殲滅することも可能なユニットです。
ミラーヴェールの防御効果だけでもありがたいですが、さらに反射ダメージが大きいです。
グリッターミストにより、コツコツと反射ダメージを増やしていくと、終盤に向けてどんどん強力になります。
さらに錯乱鏡状態にしたり、再生の光を使用することで治癒霧の効果も大きくすれば倒されることはありません。
仕上げに、「反射鏡」のアイテムを入手できれば反射ダメージが2倍になるので、さらに強力になります。
全体的にMPの消費コストも抑え気味なので、持久戦で問題ない状況であれば、単騎で複数の敵相手に無双できるでしょう。

 

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