Symphony of War: The Nephilim Saga(部隊編成SRPG)紹介・感想

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海外パブリッシャーの「Dancing Dragon Games」制作による有償SRPG『Symphony of War: The Nephilim Saga』の紹介記事です。
以前より気になっていたのですが、アップデートにより日本語に対応したためプレイしてみました。
『伝説のオウガバトル』のように部隊を編成し、戦術マップを戦い抜いていくシミュレーションRPGです。
ステージ進行はリアルタイムではなく、ターンごとにユニットを移動させていくオーソドックスなものです。
多彩なクラスのユニットを育てて部隊を編成するのが楽しい作品です。

クリア時間は難易度・隊長で約35時間でした。
(4段階中、下から2番目の難易度)

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ゲーム概要(ネタバレ無し)

主人公は、ベリディア帝国の若く有望な将校です。
帝国に反旗を翻したアンタレス将軍を討伐するため、友人ゼロスと共に先行し、野営しているところから物語は始まります。

英語を日本語に翻訳しているため所々ぎこちない部分はありますが、物語の把握には支障ありません。
独特な単語のチョイスは、むしろ妙に印象に残って味わい深く感じられました。

 

主人公は男女を自由に選択でき、自由に名付けられます。
また、キャラロストがありかどうかも選択できます。
(僕は女性を選択肢、ロスト無しにしました)

 

拠点画面

戦術マップは全30章あり、ボリュームはかなりのものです。
章の頭では拠点メニューがあり、部隊編成や買い物を行います。
シナリオの都合上、拠点での部隊編成ができないタイミングもあります。

拠点でのメニューについて、ざっくりと順番に紹介していきます。

部隊編成

「部隊編成」では、ユニットの編成を行います。
本作では、1ユニットは最大9人で構成されます。
9人で編成すればもちろん強力なのですが、人員にはコストが設定されており、コストをキャパシティ内に収めなければなりません。
キャパシティはリーダーのパラメータ「LDR」に依存しているので、LDRが高いメンバーを隊長にすることが重要です。

部隊の組み方は色々ありますが、前衛に耐久力が高いメンバーを置き、後衛にサポートメンバーを置くのが定石です。
部隊内のメンバーのクラスによって、部隊そのものの移動タイプが決まるため、部隊にどのような役割を持たせるかを考えることが重要です。
騎兵が過半数を占めれば移動力が高い騎馬タイプになりますし、歩兵が多ければ歩兵タイプとなります。
序盤は適当に構成し、ゲームに慣れてきてから色々試してみると良いでしょう。

クラスチェンジ

部隊編成内ではメンバー入れ替えのほか、クラスチェンジも行えます。
SRPGで最も楽しい要素の一つです。
クラスによって昇格できる先は決まっており、その中から選択する方式となります。
戦闘によって得られる「CP」(クラスポイント)をMAXまで貯め、さらに必要な能力値、必要なアイテム数が揃っていればクラスチェンジを行えます。

 

技術ツリー

「技術ツリー」は、部隊全体に関わるボーナスを獲得する項目です。
勢力ランクという舞台そのもののレベルを上げていくと、巻物のようなスクロールが入手でき、それを使用して解放していきます。
勢力ランクは、ステージ攻略において高ランクでクリアする等で得られます。

特定のクラスの能力値を上昇させるものや、新たなクラスチェンジ先が解放されるものなど、様々な恩恵が得られます。
最終的には全て取得可能ですが、何を優先して取得していくべきか考えることが楽しいです。

 

市場

「市場」では、人員を雇ったりアイテムを購入できます。
ストーリーの進行で自動的に仲間になるメンバーだけでは戦力不足なので、市場で雇っていくことが必要です。
リストの下の方のメンバーは強力ですが傭兵という扱いであり、通常メンバーより費用とキャパシティが高めです。
キャパシティが大きいと、部隊に組み込める人数が減るというデメリットがあります。
ただ、それを差し引いても有用であるため、他のメンバーが育つまではどんどん雇い入れて良いと思います。

特に、クラスチェンジ時に希少なアイテムが必要となるクラスであれば、傭兵として獲得する方がコスパが良いこともあるでしょう。

 

人員と同じくアイテムも購入できます。
アイテムには主に3種類あり、どれも重要なカテゴリです。

まず1つ目は装備品であり、装備した部隊を強化することが出来ます。
2つ目はメンバーを強化する消耗品であり、スキル付与するものとパラメータアップさせるものがあります。
3つ目はクラスチェンジ時に要求されるアイテムであり、ゲーム後半のために積極的にストックしておきたいものです。

アイテムにはレア、エピック、レジェンドなどのランクがあり、貴重なものは多少高くても購入しておきたいところです。
ラインナップは章開始時にセットされるため、章開始時のデータをロードすればリセマラすることもできます。
(拠点画面でセーブしたデータをロードしても、既に固定されてしまっています)

 

サポート(会話)

「サポート」の項目では、キャラクター同士の会話をが見られます。
会話によって、キャラの人となりが掘り下げられるほか、新たな絆が生まれて支援関係が発生することがあります。
中には実行することにより男女の関係となる場合があります。
その際どのキャラ同士をカップルにするか、プレイヤーの選択に委ねられている組み合わせもあります。

 

ステージ画面

拠点での準備を終え、「進軍」を選択すると次のステージに移ります。
各ステージでは勝利・敗北条件のほか、目標ターンやチャレンジミッションが用意されています。
これらを満たしてクリアすると高ランク評価になり、勢力ランク上昇が早まります。
(つまり技術ツリーによるボーナス獲得が早まります)

可能な限り攻略時に積極的に狙っていくと良いでしょう。
ちなみに攻略中、メニューで「ターンをやり直す」を選ぶことで、そのターンをやり直すことができます。
ゲームオーバーになっても即座にやり直せるため、この辺りはとても快適だと感じます。

 

移動したい味方ユニットを選択し、移動したいマスを選択します。
敵が攻撃範囲内に居れば、攻撃コマンドを選んで戦闘を行えます。
ゲームが進行すると通常戦闘のほか、強制降伏、穴狙いなど、特殊戦術が選べるようになります。
上手く使い分けていきましょう。

 

ユニットには「脅威」(Threat)という数値が表示されており、これは大まかな強さを表します。
強いユニットは当然数値が大きくなるので、敵の強さを測る指標として活用しましょう。

 

戦闘は、全て自動で行われます。
戦闘を仕掛けた側から攻撃が始まり、その後に敵の反撃が行われます。
最後に追加アクションが行われ、戦闘は終了となります。

仕掛けた側の最初の攻撃で相手を多く倒すことが出来れば、当然敵からの反撃は少なくなります。
そのため基本戦法としては、こちらから積極的に攻撃を仕掛けていくことが重要ということになります。
こちらから近づかないと動いて来ない敵に対しては、ガチガチに守りを固めた釣り出し専用の部隊を編成し、囮として運用するなどの戦術が有効となってきます。

 

ステージ内にはクリアの目標となる敵拠点のほか、アイテムが得られる鉱山、宝箱、貴重品が購入できるバザールなどがあります。
これらを効率良く押さえていくには戦力を適切に配分して進めていく采配が必要となります。
部隊の編制・育成と並び、本作の醍醐味であると思います。

 

以上、大まかではありますがゲームのシステム面についてざっと紹介させていただきました。
この辺りの説明を読んでワクワクした人は、本作を楽しめる素質があるのではと思います。

感想(ストーリー上のネタバレは無し)

難易度:隊長にて最後までクリアしました。
序盤は易しく、終盤に向かってどんどん難しくなっていくような印象でした。
ステージの難化速度を上回るように、適切に育成・編成をしていくことが重要だと感じます。
プレイヤーの自由度は高いですが、明確に強いクラスが存在するので、その有用性に気付けるかどうかというのは大事だと思います。
同様に、スキル・装備品の説明文から強力なものを見つけ出して運用していけるかどうかという点も重要だと思います。
特にこだわりが無いのなら、攻略サイトの情報を参考にして進めていくことは悪いことではないと思います。

ストーリーは割と大きな展開が多く、かなり面白かったと思います。
部隊編成と育成が面白い本作ではありますが、序盤から中盤にかけて物語も面白かったので、かなりのめり込んでプレイしてしまいました。
終盤は急な展開が多いところがあり、あまり理解できないまま読み進めていたところもありました。
硬派な戦記物というよりは、宗教色のある神話ファンタジーとして、深く考えずに戦闘を楽しめば良いのではと思います。

戦闘のテンポは最初はちょうど良かったのですが、慣れてくるにつれて遅く感じるようになりました。
オプションで細かく設定できるので、快適な速度を選択すればストレスは軽減できると思います。

ステージについては、色々なシチュエーションはありますが、それほど異なる攻略を求められるという印象はありませんでした。
マップの地理的な要素より、どのような敵クラスが配置されているかという点に、難易度が依存していると感じました(それが良い・悪いという話ではありません)。
こちらが強い部隊を前面に出せば、まぁまぁ無双は出来ます。
しかし、後衛を狙われるステルス攻撃・魔法攻撃をされると脆いので、色々なタイプの部隊を作っていく必要性を感じました。
そして異なるタイプの部隊を準備して、それぞれで連携していく必要性が感じられました。

自分の思い通りに尖った部隊を編成して、その部隊が活躍すると我が子が活躍しているかのような嬉しい気持ちでいっぱいになります。

以下は一例です。

 

例えば、射程3の間接攻撃ができるウォーボウというクラスばかり固めた長弓隊です。
火力に少し不安があるため、敵の防御を20%無視する装備や、STRを増加させる装備をつけています。

 

また、これも似たような部隊です。
間接全体攻撃ができるシージキャノンというクラスばかり集めた部隊で、これも装備品で火力を強化しています。
クラス特性上、反撃は一切できないため、敵から直接攻撃されるとすぐに壊滅してしまうのですが、1戦闘で敵1部隊を一方的にほぼ壊滅させられる気持ち良さは格別です。

 

以上『Symphony of War: The Nephilim Saga』の紹介・感想記事でした。
キャラを育成して、思い通りの部隊を編制していく面白さが存分に味わえる作品です。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ
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