「アオイホノオ」「吼えろペン」など島本和彦のおすすめ漫画

島本和彦氏の漫画は、非常に熱い内容の漫画です。
しかし真面目な内容ではないギャグ漫画だと、
その真剣さと勢い、熱さの割に小物くさいセリフが、
非常に癖になります。
絵はひょっとしたら、暑苦しいと思われるかもしれませんが、
一周回って、非常に面白いと思います。
今回は、氏の作品をいくつか名言と共に紹介していきます。


①逆境ナイン
②燃えよペン、吼えろペン、新・吼えろペン
③アオイホノオ


①逆境ナイン

「なぜいまさらこの漫画を?」と思われるかもしれませんが、
一周回って、非常に面白いです。
野球が題材ながら、何にでも当てはまる普遍的な内容だと言えます。

とにかく、勢いと熱さだけのバカな漫画です。
あと、詭弁を学ぶのにも良い本かも知れません。

力強く、無理を押し通す数多くの名言は、
疲れた現代社会に生きる私たちを勇気付けてくれます。

「誰だって、たたけばホコリが出る!」
「それはそれ、これはこれ!」
などの、熱くて小物臭い言葉が最高にツボです。

あと、出てくる女の子が意外と可愛いのもポイントが高いです。
好きなセリフ集

・「それはそれ!!これはこれ!!」

勝負は非情です。

・「試験まで日曜をはさんであと6日!
神はこの世を6日で創り、7日目に休まれたっ!
おれもやる!」


・「誰だって・・・たたけばホコリは出る!!」「背に腹は変えられん!!」」


・「こじつけでも、つじつまが合えばそれにこしたことはない!」


・「これで甲子園で優勝しなくても・・・野球部を潰せなくなりましたね!!」

甲子園出場で、ちょっとPTAが盛り上がったからこそ、増長したこのセリフ。


②燃えよペン、吼えろペン、新・吼えろペン

漫画家・炎尾燃(ホノオモユル)を主人公とした、
編集や締め切り、他の漫画家との熱い戦いの漫画です。

大げさに誇張している部分も多いと思いますが、
一概に「これはさすがに嘘だろ」と笑い飛ばせないリアリティがあります。

見所は、なんといっても、炎尾先生の詭弁です。
人を焚きつけたり、どうにもならなさそうな場面で強がるのが、
読んでいて本当に面白いです。
冷静に考えると、漫画家として駄目な人間のようにも思えますが、
自分なりの美学を持っていたり、それなりにポリシーは持っているようです。

アイデアを出す大変さ、締め切りのきつさなど、
「バクマン」よりよっぽど、漫画家を描いた漫画として、
オススメしたいです。

吼えろペン、新吼えろペンと、後になればなるほど、
キャラクターの線がすっきりしてくるため、
割と見やすい絵柄になってきます。
内容も、熱さだけで押す展開ではなく、
登場人物も多く、それなりにテクニカルな展開もあり、
成熟した一話完結の漫画という雰囲気です。
好きなセリフ集
(燃えよペン)

・「まだ9時まで9時間ある。
9時までに原稿が出来ていれば、その間何をしていようと、おれ達の自由なのだ!!」


・「あえて・・・寝るっ!!」
「先生、しかし時間が・・・」
「時間が人を左右するのではない・・・人が時間を左右するのだ!!」

(吼えろペン)

・締め切りというものはこの交通標識によく似ている・・・
とりあえず守るべき基準は決まっているのだが 正確に守っている人間はごぐわずか・・・!
誰もが少しはオーバーしているもの!!


・一生懸命考えても出てこんのだ!!出てこないものは・・・仕方があるまい。だから!!俺は今、映画を観に来たのだ!!

映画好きだな。

・「同じ雑誌に二本立てで載せる無謀な企画!そんなことに気軽にOKを出して、公開の真っ最中だ!
考えてみりゃ、いつもの量でもヒーヒーいってこなしてるのに。
体とか心とか、”何か”を壊さなきゃできるわけがない!!なのに!!」
「なのに?」
「なのに、この後もおれは遊びにいくつもりだ!!」


・「やればわかる!やらなければ一生わからん!!」

真理かもしれません。

・「マンガ家は人間的にできていなくてもやっていけるが
編集は、人間的に出来ていないと、やっていけないことを知れっ!
わかったかっ!!」

自分で言ってしまう。

・「おれ自身が育てた樹から
俺が実をもいで食べるのは、当然じゃないか!!」


・ドリンクバーを注文したが、飲み物が欲しいわけではない!!
本当に注文したいのは「アイデアひとつ」なのだ!!

切実な漫画家の想い。

・「自伝は先にマンガ家が描いてやるべきなんですよ!!」」


・「その映画を観て、何もアイデアが浮かばなければ
締め切りにはおそらく間に合わん!背水の陣だ!」
作品作りにはこうやって、命がけで陣を引く緊張感が必要なのだ!


③アオイホノオ

こちらは、自称天才漫画家の卵・焔燃(ホノオモユル)が主人公の、
大学生活を描いた作品です。
「吼えろペン」の炎尾先生とは漢字が違うことから、
直接の繋がりはないと思われます。
しかし、炎尾先生の大学生時代を描いていると考えても、
別段違和感はない内容となっています。
「アオイホノオ」というタイトルは、
まさに「青い(未熟な)炎尾先生」を表しているのかもしれません。
この作品は、ギャグ漫画というよりも、漫画家へのデビューを描いた、
ノンフィクションのドキュメンタリーという雰囲気があります。
(フィクションの但し書きはありますが)

昔の漫画・アニメ・特撮などの、映画的手法などが好きな人には、
本当にたまらない内容と思います。

主人公の焔は、「吼えろペン」の炎尾先生ほどのプロ意識は感じられず、
根拠ない自信に満ちている、まだ未熟なイメージの大学生です。
実力の程は、当初はしばらく描かれませんでしたが、
漫画の持ち込み時の編集者の反応から、それなりのレベルに達しているようです。
足りないところは多いようですが・・・

ライバルに当たる天才・庵野秀明を中心に、
有名漫画家などが実際の作品名で登場したりします。

途中から、彼がもう一人の主人公と言ってもいいほど、
かなりページ数が割かれるようになり、主人公を喰っている感じがあります。
あだち充の「みゆき」がビッグコミックで連載を始めていることから、
時代は1980年だと推測されます。

げらげら笑いながら読む漫画ではなく、
ギャグを交えながらも、当時の漫画文化を扱った作品だと思います。

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