漫画「葬送のフリーレン」紹介・感想(原作:山田鐘人、作画:アベツカサ)

漫画
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前書き

週刊少年サンデーにて、2020年より連載が始まっている「葬送のフリーレン」という漫画を読みました。
長寿の女エルフ・フリーレンが、自分よりも短命な人という存在を理解しようとするため、世界を旅していく物語です。
僕の好きなゲームである「ヴィーナス&ブレイブス」の物語が好きな人には、合うのではと感じます。
時の流れによる別れや、前の世代の遺志を継いだ後進との出会いなどが描かれており、「ヴィーナス&ブレイブス」に似た味わいがあります。

2021年3月時点で、4巻まで発売されています。

ストーリー概要(ネタバレ無し)

葬送のフリーレンは、「魔王を倒した勇者一行のその後を描く後日譚(アフター)ファンタジー」と銘打たれている作品です。
世界設定としては、普通のファンタジー世界をイメージしてもらえれば良いと思います。

物語は、勇者ヒンメル・戦士アイゼン・僧侶ハイター・魔法使いフリーレンらの10年の旅の果てに、魔王を倒して王都に帰還したところから始まります。
祝賀会の夜の最後に、50年に一度の流星群をみんなで鑑賞し、また50年後に見ようと約束して、パーティは解散します。

そして50年後、再び全員で集まって流星群を見た後に、ヒンメルは亡くなります。
ヒンメルの葬儀でフリーレンは、自分自身がヒンメルのことを何も知ろうとしなかったということに気付き、ヒンメルのこと、ひいては人間のことを知るために旅に出ることにします。

フリーレンは1000年以上も生きる長寿のエルフです。
彼女の人生観と、周囲の人生観のギャップを少しずつ埋めていく心の交流が見所ではないでしょうか。

感想(ネタバレ無し)

話題になっている作品だけあり、とても引き込まれる内容で面白かったです。
魔王討伐後の勇者パーティーについて、丁寧に描いた作品だと思います。
討伐後に人々から恐れられて迫害されるなどという暗い物語ではありませんが、かといって明るく楽しいというわけではありません。
物語の序盤から、親しかった人たちとの別れが多く描かれるため、物語の根底には、どこか物悲しい雰囲気が漂っているような気がします。

しかし、旅をしながら旧勇者パーティが遺したモノに触れていくうちに、少しずつ前向きな希望も見えてきます。
勇者たちの偉業がこのまま風化されるのではなく、誰かの中に残り続けていくのだという救いも多く感じられます。
特に、パーティーメンバーが育て上げた弟子という存在を見ていると、世代交代が感じられ、前向きな気持ちになります。

バトルが中心の作品ではありませんが、作品のテーマに関連した戦闘は随所にあります。
主人公であるフリーレンは、勇者パーティーの一員であるため、普通の戦闘では苦戦しません。
ただ、異世界転生で無双するような作品とは違い、実力差があっても、油断が命取りになるシビアな描写も多いので、緊張感は保たれています。

登場人物の多くのキャラクターは、ドイツ語の単語を由来としています。
フリーレン(frieren)は「凍る」という意味ですが、本作はまさに、凍ったフリーレンの内面を、温かく溶かしていくようなストーリーとなっていると思います。

 

 

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