中日ドラゴンズ 荒木雅博選手の思い出を語る

中日ドラゴンズの荒木雅博選手が、2018年シーズンをもって引退するとのニュースがありました。
近いうちにこのような日が来るだろうと思ってはいました。
しかし、まさか今年とは思っておらず、とても驚きました。
僕がプロ野球の観戦を始めた2004年から現在までで、最も好きな選手でした。
今回は荒木選手の魅力について、自分の中でのイメージで語ろうと思います。
Wikipediaに書いてあるようなことを書いても意味が無いので、なるべく自分の中の思いを書きます。

観戦を始めたころの荒木選手

僕は2004年、落合氏が中日ドラゴンズの監督に就任してから、プロ野球の観戦をするようになりました。
その年は、二塁手として荒木選手が定着し始めたころでした。
試合が始まると、いつも1番か2番を打っているので、すぐに顔と名前を覚えていきました。

当時の僕の中の印象では、荒木選手はあまり良い印象ではありませんでした。
打率は.292と、荒木選手としては飛躍の年となったシーズンでしたが、井端選手や福留選手の方がよく打ちますし、四球も多く選ぶので好きでした。
野球を観始めたころの自分は、成績の良い選手を好きなる傾向がありました。

荒木選手は初球から打ちに行くことが多く、早打ちの傾向がありました。
それで打てたときは、「思い切りが良い!」となるのですが、打てなかったときは「あっさり凡退し過ぎだ!」と思ってしまいます。
逆に井端選手や福留選手は選球眼が良く、四球を選ぶ率もかなり高かったです。

セーフティバントなどの意表を付くバントは上手いのですが、確実性が要求される送りバントは苦手な印象がありました。
また、チャンスなどで初球の難しい球に手を出し、あっさり内野フライという場面も印象に強く残っています。

ただし、足が速いのは見ていてわかったので、荒木選手が出塁してノーアウト1塁になると、物凄くワクワクしたのを良く覚えています。
盗塁よりもむしろ、走塁技術が素晴らしい選手だと思います。

2018年の位置付け

そんな荒木選手ですが、落合監督体制の下で強い中日ドラゴンズを体現し続け、2017年には2000本安打も達成しました。
平均して打率は.250~.280くらいの中、よく2000本安打を打てたと感心します。
その理由は、怪我が少ないことと、四球が少ないことにあると思います。

2000本安打も達成した次のシーズンである2018年、スタメンではないにせよ、ベンチで常に控えていました。
守備や走塁は、高橋周平・亀澤と比べてもまだ上だと思いますが、若手に育ってもらわなければいけない時期です。
試合終盤での代走・守備固めとして、しっかりと役割を果たしてくれたと思います。
代打としては少し物足りないですが、これで打てるのならスタメンになってしまうので、ちょうど良かったのかなと思います。

個人的には、衰えて引退するよりも、まだやれるのにと思われながらの引退の方が、去り際としては綺麗なのかなと感じました。

荒木選手の魅力

荒木選手の魅力は、第一にその守備力です。
俊足を生かした広い守備範囲は、チームの窮地を何度も救いました。
ただし悪送球のエラーはしばしば見られたように思います。
余裕があるプレイのときに、慎重になりすぎてやってしまうエラーが多く、余裕がないギリギリのプレーのときは、かえってミスが少なかったと思います。

第二の魅力は、走塁です。
前述したように、盗塁が物凄く上手いという印象はないのですが、走塁は抜群に上手いと感じます。
(ちなみに、盗塁が凄く上手いのは赤星選手、盗塁・走塁のどちらも凄いのが鈴木尚広選手だと思っています)
2塁からワンヒットで本塁に帰ってくる際の技術は、近年でもファンを驚かせます。
スピードはもちろん、ヘッドスライディングの仕方、タッチの掻い潜り方、そしてベースタッチと、すべてに「やってやろう」という挑戦的な雰囲気が感じ取れました。

第三の魅力は、人間臭さです。
実際に付き合いがあるわけではないので、荒木選手の人となりはわかりません。
しかし、プレー中に、気持ちが表情に出るタイプなので、真面目な人物なんだなと感じてしまいます。

例えば送りバントのサインが出たときなどは、そんなに得意ではないのか、緊張した表情が多かったです。
初球できっちり決められず、スリーバントを強行して何とか転がした際、「転がって良かったー!」と、ほっとした表情で一塁に走っていくのを何度も見ています。
また、難しいプレイに挑戦して捕れなかった際に悔しそうな顔をしたり、何かと表情がコロコロ変わります。
その表情を見ていると、ずっとポーカーフェイスの人より親近感を覚え、好きになってしまいます。
荒木選手の一番の魅力は、この部分ではないかと思います。

今後の活動

今回、引退したことで、チームの専任コーチになると聞いています。
今までも実質的にはコーチ兼任だったので、問題はないと思います。
ただ荒木選手自身、「走塁は最初からやれたので、一番努力したのはバッティング」と話しています。
自分で自然と出来ていた走塁を教えるのは難しいかもしれません。
ですので、打撃コーチでなくても、2000本安打を打者として、若手にアドバイスをして欲しいなと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク