草野球で、練習の質を高めるためにはどうするべきか

野球
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僕のように、学生野球を未経験の人間が、社会人になってから草野球をやると、経験者には及ばない部分が多く出てきます。
少しでもその差を埋めるために練習をするのですが、社会人になってから自由に使える時間は限られています。

となると、どうしても練習の「質」を上げていく必要があります。

今回は、どのようにしてその「質」を上げていくか、自分の考えと経験をまとめてみようと思います。

そのほか、以下のページに草野球初心者のために書いた記事をまとめたページです。
草野球初心者向け 打撃・守備・走塁のコツなど記事まとめ

漠然とした練習の排除

まず、目的の無い練習は、あまり意味が無いのでやめましょう。
準備運動としてはいいですが、自身の目的が明確でなければ、得られるものは少ないです。

常に自分の課題を確認し、それを改善するための練習をするようにしましょう。
例えばキャッチボールなら、「体が開きすぎるので、開かないように意識して投げてみる」とか、「指に力を入れる感覚が薄いので、そこを意識する」などのようにです。
課題が無いのであれば、まず自分が出来ないことを見つけて、それを課題にしましょう。

練習は2種類ある

練習には、2種類の練習があります。
「意識してやっていることを無意識にやれるように変える練習」と、「新しい技術を身につけるための練習」です。

前者は、例えばノックのときに腰が高いので、腰を低くすることを心がけてノックを受ける、などがそれにあたります。

後者は、例えば捕球した後の送球が上手くいかないので、捕球した後の体勢を色々試してみる、などです。
この2つの練習を混同してしまうと、頭の使い方も異なるので非効率です。

まず、うまくいきそうなやり方を見つけ、その後、それが無意識に出来るように反復練習をしましょう。

複数人いるなら複数でしかできない練習を

これはチームにもよるのですが、練習のために大勢が集まるのは、社会人になるとなかなか難しいと思います。
ですので、人が集まったときは人数がいないとできない練習をしましょう。

例えば、シートノックと守備連携の確認を合わせた練習などは、人数が多くないとできないことなので良いでしょう。

素振り、キャッチボール、投球練習などは1~2人で出来ることなので、みんながいるときは、なるべく大勢で行う練習をしたほうが良いです。

キャッチボールだけでも、練習できることは多いです。
草野球初心者向け キャッチボールで練習出来ること

人数がそこそこ必要ですが、楽しい練習です。
草野球のおすすめ練習 トスバッティング+内外野中継(6人~)

 

実戦のための練習を

実戦でやらないようなことを練習しても、あまり意味はありません。
例えば、実戦でバントなんてしないのに、それを練習をするのは、時間の無駄です。
最後までしっかりボールを見るため、という意図があるなら悪くないと思います。

また個人的には、トスバッティングのような横(あるいは斜め)から球が出てくる練習も、できればやめたほうがいいと思っています。
実戦で、横からのトスの軌道で投げてくる投手がいるならいいですが、そのようなことはありません。
もしやるとしても、正面から投手が軽く投げて、緩いカーブ対策の打撃練習ということであれば、意味があると思います。

特別な意図があるなら良いですが、実戦で使う動きかなのかどうか、メニューは吟味する必要があります。

ただし、練習自体に楽しさを求めているチームやメンバーもいると思います。
実戦的でないという理由だけで、練習メニューを排除する前に、チームのコンセプトを一度思い出してみましょう。
トスバッティングそのものが楽しいのであれば、気分転換にやることは否定しません。

前回の課題を確認

これは非常に重要なのですが、どんな練習をするときでも直前に、前回の課題を思い出すようにしましょう。

もっと言うなら、練習に限らず、そのプレーに入る前に、前回からの課題を思い出し、その課題を改善するための対策を試せるようにします。
これが出来ないと、足踏みするばかりでなかなか上達することは出来ません。

「いま、何を気をつけて練習しているんだっけ?」と、常に自分に問いながらやりましょう。

バッティングセンターの練習などでも同様に、今何が課題で、その対策に何を試しているのかを必ず考えましょう。
振り遅れているから準備を早くするように試してみるだとか、バットをセンターに放るイメージで試しているので、そのように打ってみる、などのような感じです。

これを行わないと、ただこなすための練習になり、意味が薄れてしまいます。
練習で得られた成果や、次回改善したい点などはメモに残し、練習前にみるようにすることが、地味ですが大事です。
そういったことを継続できる人は、上達も早いです。

見稽古のすすめ

ノックなどで、自分の順番のときだけ集中するのではなく、他人のプレーもしっかり観察してみましょう。

特に、上手いと思う人の守備は、学べる部分がたくさんあります。
自分がスムーズに出来ない部分については、形を真似してみたり、本人にアドバイスを貰いましょう。

見稽古でもっとも効果的なのは、守備時の打球判断です。

外野の練習では、自分がいま守っているつもりで、前に走るのか、それとも下がるのかをイメージします。

また内野の守備においても、自分が守っているつもりで、どこのバウンドで捕球しに行くか、ゴロに対してどういう入り方をするかなど、イメージしましょう。

打球判断を鍛えるために見稽古を行うのは、かなり経験値になるのでオススメです。
その際には、なるべく観察対象の後方から見るようにしましょう。

まとめ

色々と書きましたが、書いてみるとどのスポーツでも当てはまることばかりです。
ガツガツやっていくのに疲れた人は、こんなことを意識する必要はないのかもしれません。
しかし上達していきたいという人は、時間が少ない分、考えながら練習に臨んでいきたいところです。

そのほか、以下のページに草野球初心者のために書いた記事をまとめたページです。
草野球初心者向け 打撃・守備・走塁のコツなど記事まとめ
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