漫画「ドラフトキング」(クロマツテツロウ)紹介・感想

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前書き

2018年よりグランドジャンプで連載している漫画『ドラフトキング』を紹介する記事です。
電子書籍にて、単行本の最初の方が無料になっており、試しに読んだところハマってしまいました。

本作を表すキーワードをいくつか挙げるとしたら、スカウトマン・ドラフト会議・アマチュア野球・プロ野球選手、といったワードになるでしょう。
プロ野球を野球の頂点として描きつつも、プロの厳しさやアマチュアとの違いをリアルに描いている作品です。

『グラゼニ』が好きな人はハマる内容かもしれません。
『グラゼニ』はプロ野球選手として稼いでいくお金の話ですが、『ドラフトキング』は、プロの入り口や出口の厳しい部分を中心に描いていると感じます。

2022年8月時点で既刊は12巻で連載中です。

ドラフトキング 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)(Amazonへのリンク)

ストーリー概要

本作は、横浜ベイゴールズの若手スカウト・神木と、自称超一流スカウトマン・郷原眼力(ごうはらオーラ)の二人を中心に進んでいきます。
主に、ドラフトで指名する選手の発掘と、自球団に指名させて入団させるまでの戦略を、リアリティ溢れる描写で描いていきます。

例えば最初のエピソード・『2番目の男』の導入を少しだけ紹介します。
神木はスカウト会議の中で、担当エリアの強豪高のエース・東条を1位指名に押しますが、郷原は2番手投手の桂木を推します。
誰が見ても東条の方が上だと考える中、敏腕スカウトである郷原は、独自の視点からプロ向きなのは桂木だと説明します。
会議の結果、スカウト部が最終的に出した結論は・・・

このような内容です。
1つのエピソードは数話からなっており、エピソード一つ一つは完結していますが、他のエピソードに登場した指名候補選手が登場することはよくあります。

感想(ネタバレ無し)

口が悪く傲岸不遜な態度ですが、選手を見る目は確かな郷原が本作の一番の魅力と言えるでしょう。
僕らのような一般目線で普通に思うことを、神木が代弁して言ってくれますが、そのたびにボロクソに叩かれるので可哀想になってきます。
ただ、選手を見る目は未熟な神木ですが、選手への青臭い情熱と誠実な対応で、少しずつ郷原に認めれるようになっていくのは面白いところです。
本作には、人としては尊敬できないような言動をするキャラクターが多く出てきますが、誰でも「確固たる信念」を持っていることがわかるので、一概に悪人だと断じきれません。
悪人に見える彼らも、自分を取り繕うことはしないため、一層悪い人物に見えてきます。
ただ、選手の人生を変えてしまう責任を負うスカウトマンは、他人の意見に左右されてはいけないので、一つの在り方なのかもしれません。

本作を読んでいると、プロ野球選手は改めてバケモノ揃いということを再認識します。
また、我々一般人にはあまり見えてこないスカウトの世界や、ドラフト指名の裏側など、フィクションでも面白いなと感じました。
ドラフト会議で何巡目指名だとかコールされている裏側で、様々な駆け引きがあるのだと奥行きが感じられました。

また、郷原が推す選手が一見、奇をてらった独自路線のように見えても、丁寧な論理と分析で、確かにこの選手は魅力的だと読者に思わせてしまう説得力は見事だと思います。
郷原が人からどう思われようとあまり気にせず、説明も少ないため、周りから誤解されることが多く読者としてはやきもきします。
しかし最終的にはそういった誤解が晴れることが多いので、その気持ち良さも本作の魅力の一つです。

ライバルとして登場する、毒島(ぶすじま)スカウトも相当なやり手として描かれており、緊張感のある展開も楽しめます。
本作を野球漫画と呼ぶのは少し違うかもしれませんが、これまでとは異なる切り口で野球を描いたという意味で、ドキュメンタリー的な要素が強い野球ドラマだと思います。
少しでも興味のある人は読んでみてはいかがでしょうか。

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