Helios Order -賢者の石と輝炎の王-(フリー・RPG)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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第14回WOLF RPG エディターコンテストのエントリー作品です。
デフォルメされたキャラグラフィックが目を惹く、オーソドックスな作りのRPGです。
前作「Legend of Lemuria -第二次人魔大戦-」は、以前ブログでも紹介記事を書いた作品です。
本作も前作同様、細かい点にまで配慮されており、安心して楽しめる作品でした。

クリア時間は約8時間でした。

ゲーム概要

主人公の青年が森の中で目を覚ますと、自分が記憶喪失だということに気付きます。
とりあえず森の出口に向かう青年でしたが、途中で大型モンスターに襲われます。

苦戦していたところ、魔物の討伐に来ていたヘリオス騎士団の団員・ブレンダに助けられ、行く当てのない青年はとりあえずついていくことにします。
なぜ記憶喪失の状態で森の奥に倒れていたのか、主人公の謎が物語を引っ張っていきます。

パーティメンバーは基本4人のことが多いですが、ストーリーの展開などによっては、最大6人で戦闘を行う場面もあります。

メニュー画面から行える「瞑想」を行うことで、各キャラがスキルを習得できます。
敵を倒すと入手できる「パワーオーブ」「マジックオーブ」などを消費することで新たにスキルを習得できます。
習得できるスキルはレベルが上がることで少しずつ増えていきます。

戦闘はカウントタイムバトル方式です。
画面右上に表示される順番で行動順が回ってきます。
敏捷が高いほど多くの行動順が回ってくることになるので、敏捷はかなり大事なパラメータです。

技を使用するためのSPは、時間が経過していくごとにチャージされていきます。

本作では、レベルアップしてもHPが一律に20上昇するのみです。
各ステータスは戦闘中、行動することで経験値が貯まり、リアルタイムに上昇していきます。
どんな行動をとれば、どのパラメータの経験値が貯まるかは技に明示されているので、成長させたいパラメータを意識しながら戦っていきましょう。

戦闘終了後には、全員が全回復する仕様となっています。
戦闘終了時に戦闘不能であっても、全員に経験値が入るようになっているので、敵を倒すことに専念することができます。
敵は結構強いため、こちらもピンチになることが多くあると思います。
その場合は逃げて態勢を整えましょう。
戦闘中に上昇したパラメータは上昇したままなので、逃げても心配はありません。

ダンジョンの入り口には、セーブポイントやショップが完備されており、攻略するにあたってはプレイしやすく快適な作りとなっています。
美麗なグラフィックと、ゲームを盛り上げるBGMが素晴らしく、どんどん先に進めたくなる魅力を持っています。

感想(ネタバレ無し)

エンディングまで約8時間ほどでクリアしました。
ストーリーの先が気になり、どんどん進めたくなる作品でした。

一見オーソドックスで手堅い作りの作品ですが、実際にプレイしてみると、色々な点で非常に快適に作られています。
イベントシーンでは会話が長くなり過ぎないように、ある程度の長さで一度中断するように配慮されています。
キャラクター同士の会話についても、理路整然として簡潔なやり取りなので、状況が把握しやすく、とても納得眼のある物語の展開でした。
登場人物の行動原理にツッコみたくなる作品も多い中、とても丁寧に作られているシナリオだと感じます。

戦闘バランスは、全体的に敵が強い印象がありました。
ただ、戦闘が終われば全回復するシステムなので、緊張感があるという意味では悪くなかったです。
最後に一人でも立っている者がいる側が勝利というのは、Dead or Aliveという感じで好きです(セラブル感がある)。
ダンジョンの奥で待ち構えるボスの強さについては、少し工夫すればレベル上げ作業を必要としないほどで、程よく苦戦する強さだったと感じます。
基本のメンバー4人を主軸として、ストーリー展開でゲスト的な仲間が加わることもちょくちょくあり、新鮮な気持ちで気分が変わる良いバランスでした。

瞑想でスキルを習得していく方式は、有用だと感じるものから任意で習得していけるので良いなと感じます。
ただ、マジックオーブを必要するアビリティが非常に多く、常にマジックオーブが足りなくなる状況だったのが少し気になりました。

全体としては先が気になるストーリー展開で、戦闘も程よく手強いバランスで楽しかったです。
何が突出した凄い点があるというよりは、全体的によく出来ているというイメージです。
注意していないと気付かないような配慮が随所に盛り込まれており、どんどん先に進めてしまう作品だと思います。

攻略メモ(ネタバレ注意)

本作は、通常敵・ボスもそれなりに手強い作品となっています。
本項ではキャラの育成方針や使用感を中心に思ったことを書いていきます。
また後半は、苦戦したボスについて個別に攻略メモを記載しているので参考になれば幸いです。

育成方針

育て方次第で、どのようにでも育てることは可能です。
ただ、自分はこのように育てたという育成例を書いていきます。

・エアフェル
双剣による2回攻撃が強力で、アタッカーとして優秀です。
ファイアなどの魔法は、魔力が低く使いものにならないため、物理系を中心に習得していくと良いでしょう。
ヒートエッジは炎属性の物理攻撃なので、炎が弱点の敵によく効き有効です。
他にはブースト、フルブーストで味方をサポートしてやると戦闘が安定します。
耐性系のパッシブスキルを習得しておけば、装備枠に余裕が生まれます。
サバイバーは習得して損は無いでしょう。

・ブレンダ
魔力を中心に育てれば問題ありません。
初期魔法のダークの使い勝手が良く、闇耐性を持つ相手には通常魔法攻撃で十分通用します。
アブソプションは強力なので、習得したらダークと付け替えてしまって良いと思います。
本作は回復アイテムが強力なので、キュアは習得しなくても良いですが、気軽に回復したいのであれば習得しておきましょう。
また、敏捷を成長させる意味で、速唱を習得しておくのも良いでしょう。
最終的にはドッペルゲンガーを習得して、各戦闘ごとに使えば楽になりますし、ステータスも色々成長するので便利です。

・ディーン
アタッカーとしては正直微妙なので、サポート役に徹していました。
攻撃魔法のアイスは正直使えたものではありませんし、まともな攻撃スキルはほとんどありません。
ただ、本人の耐久が非常に高く倒されにくいので、アイスシールドやアイスバリアで他の仲間にバフを掛け続けるのが良いと思います。
消去法的な意味で、アイテムによる回復役も担えばうまく回っていくかと思います。

・エヴァ
物理アタッカーとしても魔法アタッカーとしても、どちらでもやっていけます。
僕の場合、最終的には物理アタッカーに落ち着きましたが、魔法攻撃も有用なのでそちらでも良いでしょう。
パッシブスキルの返し突き・リバースマジックは、敵の攻撃に反応して自動的に反撃するので、両方習得すると手数が増えてかなり役立ちます。
フェザーレスト、フェザーガードも自力でバフを掛けられるという点が割と便利です。
状況に応じて物理&魔法アタッカーと、アイテムによる回復役をスイッチすることが可能なキャラでした。

苦戦したボス攻略メモ

苦戦したボスだけ書いていきます。

第4章

・ラケル(ヴィラ―ル要塞)
レベル25で撃破しました。
毒が厄介なので、エアフェルには毒耐性のアビリティを習得させ、他の3人にはポイズンガードを装備させましょう(エヴァはフェアリーレストで回復できるので無くても可)。
メインアタッカーのエアフェルが暗闇になると厄介なので、ブラインガードが暗闇耐性も付けておきましょう。

エアフェルはひたすら攻撃、ブレンダは攻撃役 or キュア役、ディーンは全員にアイスシールドをかける役、エヴァは自分にフェザーガード+アイテムでの回復役といった分担です。

ラケルはとにかく素早い上に攻撃回数も多く、特に崩月が強力です。
崩月で一撃で倒されないよう、倒されると困るエアフェルは特にアイスシールドを切らさないようにしましょう。
また、全体攻撃の旋風脚も厄介です。
リターンボトルやキュアボトルは多めに準備しておき、倒されたら速やかに復活させましょう。
またキュアスプレーを持っているのなら、出し惜しみせず使います。

第6章

・ラケル(観測塔)
レベル35で撃破しました。
ジャンヌはまずリカバービジョン、アタックビジョンを生み出し、ラケルの攻撃を分散させましょう。
単純にこちらの回復と攻撃の手数が増えるので楽になります。
エアフェルは攻撃やアイテムによる回復、ディーンはアイスバリアによるサポートとアイテムによる回復、クラリスはキュアレインをメインとする回復に徹しましょう。
攻撃役は、アタックビジョンとジャンヌに任せてしまって構いません。
これまでと同様、ラケルの攻撃の手数が多く強力ですが、回復人員を多めに用意して戦いましょう。

第7章

・リバイバルフリーゼ(エステル王宮)
女王の攻撃はかなり激しく、複数を攻撃するものがほとんどであるため強敵です。
混乱と凍結防止のため、コンフュガードとフリーズガードを全員に装備させておくと安全です。
エアフェルはブーストでクラリスやブレンダの敏捷を上げつつ、アイテムで回復を行いましょう。
ブレンダは速唱を自分にかけつつ、弱点属性のアブソプションで攻撃しつつ自分の回復を行います。
クラリスはキュアレインで全員の回復を行い、余裕がある時は弱点属性のルミナスで攻撃しましょう。
弱点を突けばそれほど長期戦にはならないはずです。

FFTのリスペクトが感じられるシーンです(もしジャンヌの発言ならそのまんまアグリアスに)。

第8章

・三賢人二コラ(ゴルウェンフィア研究所)
こちらを封印状態にしてくる技を多用するため、シールガードやシールボトルで対策しておくとかなり楽になります。
闇属性が弱点なので、ブレンダのアブソプションをメインの攻撃手段としましょう。
エアフェルはフルブースト(ブースト)、ディーンはアイスバリアで補助しつつ、アイテムで回復を行いましょう。
エヴァは攻撃かアイテムによる回復に専念します。

第9章

・ラケル(北西の森)
今までで一番強敵かもしれません。
素早い行動と強力な攻撃で容赦なく攻撃してきます。
暗闇対策としてブラインガードを装備させておき、全体回復アイテムのキュアスプレーを多めに買っておくとだいぶ楽になります。
エアフェルはフルブーストで敏捷を上げつつ通常攻撃、ブレンダはドッペルゲンガーを使った後アブソプション、ディーンはアイスシールドでエアフェルやブレンダを保護、エヴァはフェザーガードで自分の守りを固めつつソニックランスなどで攻撃しましょう。
全員がいつでもアイテムを使って回復できるようにしておくことも大事です。

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