シャンデリアの残熱(フリー・推理アドベンチャー)紹介・感想

ゲーム
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ルファベー氏による推理アドベンチャー『シャンデリアの残熱』の紹介記事です。
逆転裁判のように矛盾を証拠で突いていき議論を進めていく作品です。
これまでにも多くの作品を出されていますが、初期作「フィギュアディテクト」「ドールリコレクト」的な形式の作品です。
難易度は高めですが、正解を導くことが出来たときの快感はたまりません。

クリア時間は約4時間半でした。

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フリーゲーム夢現

ゲーム概要

没落したお嬢様たちが謎の館で閉じ込められ、そこで次々に起きる殺人事件を推理していくものです。
探索パートでは館の中を探索し、討論パートでは選択肢を選び読み進めていく方式です。

流れとしては、シナリオパート→探索パート→事件発生→現場検証→討論パート→シナリオパート…という流れです。
事件が発生してから討論パートまでは非常に短く、ストレスを感じさせない作りです。

 

討論パートでは、提示された発言と矛盾する証拠を突きつけていきます。
まず、1つ目の選択肢でどの発言に突き付けるかを選び、2つ目に証拠を突きつけます。
正解すれば討論が次へ進み、失敗すれば「自信」が1減ります。
自信が0になればゲームオーバーとなります。
ただし、セーブポイントが非常に小刻みに入りますし、正解すると自信ポイントが一定量回復するため、リトライは容易です。

この繰り返しにより、真相を導き出していきましょう。

感想(ネタバレ無し)

2つのルートを最後までクリアしました。
難易度はやや高かったと思いますが、その分だけクリアしたときの感動もひとしおでした。

最初、討論パートは選択肢で何を選べば良いのか、何を聞かれているのかが解らず戸惑ってしまいました。
実際、何が正解か分からず、総当たりで突破することもありました。
総当たりが出来なくはないパターン数の問題が多いため、ある程度は許容されているのかなと思います。
しかし、3つ目の選択肢が出てくることもあるので、総当たりでは厳しい場面があります。
その場合は、ある程度犯人の当たりをつけて選択肢の組み合わせを絞ることが重要だと感じました。
正解を探すコツは、「選ぶのは、あくまで反対したい事項」という点を常に意識することです。

 

例えば、以下の選択肢の例を考えてみましょう。
①Aさん「私はやっていない!」
②Bさん「Aにはアリバイがあるから犯行は無理だと思う」
③Cさん「Aしか凶器を持っていなかったから、犯人はAしかいない」

このときに、Aが犯人だという方向に持っていきたい場合を考えます。
この際、①~③のどれに反対すればAが犯人だと示せるかを考えましょう。

①はAが自身の潔白を主張している訳ですから、これを選択して反対することは、Aを犯人だと主張することにつながり、適切と言えます。
②は、Aを擁護する内容です。
そのため、これを選択して反対することもまた、Aを犯人だと主張することになり適切と言えます。
③は、Aを犯人だと指摘する内容です。
これを選択して反対すると、Aは犯人ではないと擁護することになり、反対する選択肢としては不適切ということになります。

したがって正解は①・②のどちらかであり、それぞれ次の選択肢を順番に当たっていけば良いということになります。
僕の頭では総当たり無しでクリアすることは出来なかったと思うので、このあたりの方法が役に立てば幸いです。

 

キャラクターは一人一人個性的であり、どんなキャラなのか自然に頭に入ってくると思います。
推理パートがメインの作品ですが、殺人事件である以上、動機にはそれなりの理由が求められます。
キャラの行動原理に違和感を覚えないように、要所で掘り下げや心情がしっかり描かれていたと感じました。

過去作である「フィギュアディテクト」「ドールリコレクト」よりも、しっかりと推理しなくてはいけない推理アドベンチャーに仕上がっていると思います。
プレイする方は、それなりの覚悟をもって挑戦することをお勧めします。

 

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