スティルメイト(フリーRPG)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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RPGツクール2000で作成された、航海をメインテーマに据えたRPGです。
面白いという話を聞き、今回プレイしたくなりました。
ゲームの公開はかなり前にされているようなのですが、そこからアップデートが繰り返され、どんどん色々な要素が追加されているようです。
攻略に関しては、ゲーム同梱の簡易説明書や公式ページに詳しく載っていますので、この記事では紹介と感想を中心に書いていこうと思います。

ダウンロードはこちらから(「フリーゲーム夢現」作品ページ)
スティルメイト

ゲーム概要

クリア時間については、プレイ時間のカウントが無いのでわかりません。
ゲーム紹介にはクリア時間20時間以上と記載があります。
色々とやり込もうとすると、100時間以上かかるのではないでしょうか。

主人公セリアが、新大陸で行方不明になった兄・ラインハルトを探すため、兄を知る男・フリード、護衛官のサフィーネと共に航海の旅に出るというストーリーです。
メインストーリーはあるものの、広大な世界のどこに行っても良く、様々なサブイベントが待っています。
ロマサガシリーズのフリーシナリオシステムをイメージすると、わかりやすいと思います。
しかしどこへでも行ける反面、強敵に出会って瞬殺されるということもあるので、こまめなセーブが必要なゲームです。
自分の力で、少しずつ手探りでゲームの要領を掴んでいくのが好きな人には、特におすすめです。

交易でコツコツ設けたり、ダンジョンで宝を追い求めたり、カジノで遊び惚けたり、仲間の友好度を上げたりと、やれることはたくさんあります。
すべての要素を遊びつくすには、かなりの時間がかかると思います。

航海


この作品では、基本的に海の上しか移動できません。
船に乗って航海しながら、各地に寄港して旅を進めていきます。
現実の世界地図(ドラクエ3も)がベースとなっており、地名も現実のものから取られている場所が多いです。
世界史が好きな人には、特におすすめです。

航海には食料が必要です。
移動中、画面の上に航海可能時間が表示され、初期の船では10秒間1分間しか移動できません。
(2020年7月11日追記:長らく10秒間と記載していましたが、正しくは1分でしたので訂正します。)

そのため出航したら、こまめに港に寄らないと餓死してしまいます。
陸地に着くと、時間は満タンまで回復します。

船は買い替えることが出来るほか、改造することも可能です。
食糧を多く積んで航海可能時間を延ばしたり、儲けるための交易品を多く載せられるようにしたりできます。
買い替えや改造にはそれなりのお金がかかるため、序盤ではなかなか難しいかもしれません。

また、陸地に接して航行していると「名所」を発見することがあります。
(ex.ピラミッド、ピサの斜塔、グレートバリアリーフなどの歴史的建造物や世界遺産)
名所は世界各地色々なところにあり、発見すると名声が上がります。
名声とは冒険者のレベルを表すステータスで、これが一定以上あることで進行するイベントも多いです。

戦闘

この作品では、普通のRPGのような敵との戦闘が少なめです。
もちろん、ダンジョンやイベントで敵キャラやモンスターと戦うことはあります。
しかしそれよりも頻繁に出現するのは、暴風雨や氷山です。

沿岸部から遠い外洋では、暴風雨と遭遇することがあります。
暴風には強さのレベルがあり、一番強い「猛烈な暴風雨」に遭遇してしまったときなどは、死を覚悟しなければなりません。
それだけ自然は航海の脅威になり得るということでしょう。

航海中は自分の船も戦闘に参戦しますが、HPが0になったら船が沈没し、問答無用でゲームオーバーになってしまいます。

北極や南極付近などの極圏では、氷山と遭遇することがあります。
こちらも大きさにレベルがありますが、暴風雨よりはまだ可愛げがあります。

これらの戦闘を含め、基本的に戦闘をこなしても、経験値はほとんどもらえません。
各都市にある訓練所でお金を払うことにより、経験値を購入してレベルを上げます。
キャラクターのレベルの上限もそこまで高くありません。
ただし1レベルの重みはそこそこありますし、強くなるには装備品などが重要です。

交易


この作品の肝でもある交易です。
ある都市で購入したものを、別の都市で高く売り、差額を儲けるというものです。
この辺りも昔学校で習ったような輸出入、各国の産業、歴史の知識などがあれば、よりニヤニヤすることができます。

旅をしていくうちに、ここの品物があそこで高く売れるということが分かるようになってくるので、そうなるとお金儲けが止まらなくなります。
自分なりの交易ルートを色々と考える楽しさがあります。
この作品ではお金がいくらあっても足らないくらいなので、稼いでも稼いでもなかなか飽きません。

ギルド


大都市にある、仕事を請け負うための施設です。
手紙を届ける簡単な仕事や交易品を調達する仕事のほか、一度しか受けられない「特命」という仕事があります。

特命の仕事については、依頼内容も様々です。
ダンジョンが解禁されたり、貴重なアイテムが手に入ることも多いので、漏らさずこなしておきたいところです。
ただし難易度が低いものから高いものまで幅広いため、詰んでしまわないように注意が必要です。
ギルドの仕事をこなしていれば名声も上がるため、名所を発見しつつ、仕事もしっかりとこなしていきたいところです。

仲間


仲間は、各地で様々なイベントをこなすことによって仲間になります。
主に酒場でイベントが始まることが多いため、新しい大都市に着いたら、まず酒場にいくことが大事です。

仲間が多ければ、戦力的にも助かります。
しかしそれだけでなく、イベント時にセリフが追加されたり、専用のサブイベントも多く用意されています。
色々な出身・身分の仲間たちがいることで、イベントが賑わい、大勢で冒険している感じが出るのが一番大きな効果だと思います。

仲間には好感度のパラメーターも用意されています。
プレゼントなどによって好感度を上げればエンディングにも影響します。

感想(ネタバレあり)

とりあえずエンディングを見たかったため、まだまだイベントを残したままクリアしました。
クリア方法は、同盟港数を30以上にするという方法を狙いました。
ある意味お金さえあればクリアできる方法です。
それでも貯めるのは結構大変でしたが、達成感がありました。

30時間くらいはプレイしたと思うのですが、やり込み度の判定は36%でした。
仲間は全員揃えましたが、プレゼントなどで好感度を上げるということもやっていませんでしたので、自分のもとに残ってくれる人もおらず、寂しいエンディングでした。
アルバートだけはセリアの下で船長をしてくれていますが、おそらくデフォルトとの結末のような気がします。
セリアと合いそうなのはアルバートのような男性なのかなと勝手に思っています。

フリーシナリオですが、メインストーリーにもしっかりとした軸がありますし、とても面白かったです。
特に、仲間の存在感がとてもありました。
航海というテーマも相まって、冒険をしているんだと作品の世界に浸ることが出来ました。
一人一人に個性がありますし、仲間同士の掛け合いも楽しいです。
仲間に関わるサブイベントも豊富で、一人一人の人物も深く掘り下げられていて、愛着が持てました。
ただ戦闘の機会は多くないですし、ある程度進むと仲間を使い分けする必要が無くなってきました。
しかしそこはフリーシナリオのゲームなので、自分の好みのキャラを連れ歩いていました。

ゲームについては、とにかくお金ですべて解決できるというのは、ある意味リアルでした。
交易のコツさえ掴めば、2港間の往復で永遠に稼げます。
不思議と作業感はあまりなく、少し飽きてきたら「ちょっと気分転換に遠出がてら、イベントをこなしてくるか」という感じでプレイしていました。
まるで交易という仕事の合間に休暇を取っているようで、悪い意味ではなく、リアルに働いているような気分でした。
とりあえず、メンバーを強くするのにも好感度を高めるにもお金が必要そうなので、やり込み度の上昇を目指して、お金を稼ごうと思っています。

交易パートについては、あまりやり込んでいません。
冒険パートでの稼ぎ方である交易品の売買とは勝手が違うので、最初は何をしたらいいのかよくわかりませんでした。
しかし攻略サイトなどを見ながら何となく理解し、とりあえず黒字の交易ルートを作成して投資も行いました。
とにかくお金がかかってしまうことと、冒険パートで金を運ぶ方が時間効率が良かったため、たまに上納金を引き取りに行く程度の利用に留めています。
ただ、仲間を色々な仕事に配置して航海するのは、それ単体でも作品になりそうだと感じるワクワクさがありました。
今後もアップデートがあるようですので、とても期待しています。

攻略メモ(ネタバレあり)

プレイ中、わからないことがあったときは、作者様の攻略サイトで確認してほとんど解決しました。
それ以外で、プレイ中気が付いたことなどをメモしていきます。

名もなき街の場所

じじい関連のイベントが起きる名もなき街は、場所が分かりにくいですが、ディクソンの東にある川を南下し、水門を開けると辿り着けます。
攻略の世界地図にも街の位置が載っていましたが、どこから入っていくんだっけと迷ってしまいました。
たぶんわからなくなったのは自分くらいかもしれませんが、メモしておきます。

役に立った交易スキーム

時間と手間がかからないことと、売却差益が大きいということが大事だと思います。
自分で効率の良いスキームを見つけると嬉しくなります。
(スキームという言葉を最近覚えたので使ってみたかった)
理想は、2地点の往復で済むやり方が効率が良いです。
自分がプレイする中で、効率がいいかもと思った交易について紹介します。
儲かるからといって同じルートの往復を続けていると飽きてくるので、自分が目指している場所の途中で随時購入していくと、商いをしながら冒険している感が出てきます。

・アレキサンドリアの胡椒、ロンドンの織物、リスボンの配達任務の組み合わせ
アレキサンドリアで胡椒を購入し、ロンドンで売却しつつ織物を購入します。
その後、またアレキサンドリアへ向かう途中のリスボンのギルドで、配達の仕事として織物を納品します。
織物の報酬はさほどではありませんが、ついでに名声を稼げるため、序盤の名声上げには役立ちました。

 

・セビリヤの武器、ヴェラクルスの金、北欧で売却の組み合わせ
序盤から出来て、かつ距離も短く効率が良い交易です。
ヴェラクルスの金を北欧まで販売しに行くのが少し手間ですが、時間当たりの利益はかなり高く、最後まで使えると思います。
取引レベルが最大まで上がったら、セビリヤの武器は絡めず、単純に北欧とヴェラクルスの往復だけで十分です。
お金を稼ぐ際に、一番お世話になりました。

・ケープタウンの金とコペンハーゲンガラスの往復
コペンハーゲンのガラスを買い、そのまま沿岸沿いに南下してケープタウンで売却、そこで金を買い、またコペンハーゲンで売却するというシンプルな往復です。
リオデジャネイロの金の方がケープタウンより安価ですが、外洋を横断するため危険があります。
こちらは、アフリカの辺りで一部危険な地帯がありますが、やや安全です。
ただ、ヴェラクルスー北欧間の効率には負けます。

・極圏ノームの鯨油とカリャオの木材の往復
そこそこ高価な鯨油をノームで買い込み、南のカリャオで売却するという方法です。
アメリカ西海岸を沿岸沿いに往復すればいいので、距離はややありますが、危険は少なめです。
極圏に立ち寄る機会があれば、ついでに利用できます。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ
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