自分のウディコンへの関わり方について(いちプレイヤー目線)

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前書き

2022年8月17日、第14回WOLF RPGエディターコンテスト(以下ウディコン)の投票期間が終了しました。
去年に続き、リアルタイムで参加することができて楽しかったです。

本記事では、自分がどのようなスタンスでウディコンにプレイヤーとして参加しているのかということや、ウディコンについて感じていることを書いています。
何か、主張や結論めいたものがあるわけではないので、読んだところで「ふーん、そうなんだね」で終わる内容だと思います。

ウディコン(WOLF RPGエディターコンテスト)とは

ウディコンとは、ゲーム製作ツール「WOLF RPGエディター」製の作品を集めて行われる、年に一度のコンテストです。
応募によってエントリーされた作品を、一般審査員であるプレイヤーがプレイして採点し、一定期間内に投票するシステムです。
この記事を読んでいる人には説明の必要はないかもしれませんが、詳しくはウディコンの公式ページに載っています。

僕は、ウディコンの大きな特徴は、以下の3つだと感じています。
1つ目は、作品がすべて未公開作品であるということです。
したがって、まだ評価されたことのない作品ばかりであり、ウディコンで初めて遊ぶことができる作品ということです。

2つ目は、応募期間・投票期間が一定期間内に限られているという点です。
僕の場合は、応募作品数に対してプレイする時間が必ず足りなくなるため、プレイできない作品も出てきます。
全部は遊べない以上、プレイ前の段階で遊ぶ作品・遊ばない作品を選別することが必要になってきます。

3つ目は、投票時に採点が求められるという点です。
「熱中度」「斬新さ」「物語性」「画像/音声」「遊びやすさ」「その他加点」という形で、それぞれ項目ごとに採点基準が示されています。
具体的な基準が示されているので採点しやすいとは思いますが、「その他加点」で割と自由にプラスすることが出来るので、採点者による裁量は大きめだと思います。

ウディコンを知ったきっかけ

僕がウディコンそのものを知ったきっかけは、正直、細かく覚えていません。
過去コンテストを見返していると、第4回(2012年)のエントリー作品から記憶があるので、この頃には存在を認知していたのだと思います。

当時、面白いフリーゲームを探す手段の一つとして、既に開催されていたウディコンの入賞作品から探していた記憶があります。
実際、上位の作品は面白いものが多く、これまでにも数多くの作品を楽しくプレイさせていただきました。
逆に、たまたま遊んだ作品がコンテスト入賞作品だったこともあり、その面白さに納得したこともあります。

この頃は、「ああ、そういうコンテストがあるんだな」くらいの認識でした。
また次のウディコンの結果が発表されていたら、面白そうな作品をやってみようという程度の認識でした。

ウディコンとの関わり方の変化

僕の中でウディコンへの関わり方が変わってきたのは、Twitterをやり始めてからだと思います。
2017年からブログを開設し、フリーゲームのレビュー記事を多く書くようになってきました。

程なくして、フリゲの情報を収集・発信するツールとして、Twitterを始めるようになりました。
Twitterでは、他のフリゲプレイヤーや製作者の方々と繋がることで、フリゲに関する様々な情報を得られるようになりました。
面白そうなゲームの情報をリアルタイムで目にすることが出来るので、今日に至るまでとても重宝しています。
特に、自分と嗜好が似ている人の発信はありがたいです。
そういった人が「面白い」と言う作品は、自分にとっても面白いものである蓋然性が髙く、他の人の発信で作品を知ることが非常に多いと実感しています。

そのようにTwitterを活用していると「今年もそろそろウディコンの時期だ」という話題を目にするようになりました。
今までの自分にとってウディコンは、結果が出た後に、面白そうな作品を探すだけのものでしかありませんでした。
しかし、リアルタイムでウディコンに参加できる機会が巡ってくることで、自分もイベントに関わりたい気持ちが湧いてきました。
僕がフリゲの紹介記事を書いている理由の一つに、同じ趣味を他の人と語り合いたいから、というものがあります。
要するに、「こんな面白いゲームがあるから、みんなもプレイして感想を語り合おうぜ!」という衝動です。
ただ面白いゲームを効率よく探すだけであれば、コンテストの結果が出てから遊ぶ方が賢いのかもしれません。
しかし、それでもウディコンにリアルタイムで関わりたくなったのは、同好の士と一緒にイベントに参加したいという欲求が刺激されたからだと思っています。

現在のウディコンの関わり方

こういった経緯で、第10回(2018年)から、リアルタイムで参加して投票するようになりました。
当初は数作品をプレイする程度に留まっていましたが、年々プレイする作品数が増えてきており、今年は自分の中で最多の投票数となりました(といっても17作品です)。
本項では、僕がどのようにウディコンに参加しているのか、具体的に書いていきます。

応募作品一覧から探す

まず応募作品一覧から、少しでも興味を持った作品はどんどんダウンロードしていきます。
お祭り的な雰囲気ということもあって、普段自分が遊ばないようなジャンルであっても、積極的にプレイする気持ちになりやすいと感じます。

作品紹介スクショやコメントで面白そうだなと感じたものは、いつもよりダウンロードするハードルを下げて、どんどんプレイすることにしています。
プレイ時間の目安は結構重要で、普段自分があまりプレイしないジャンルであっても、プレイ時間が短いならちょっとプレイしてみようかな、という気持ちになります。

ここでダウンロードしなかった作品でも、Twitterで他の人がプレイしている感想を目にして、後から自分もやってみようと思うことはかなり多いです。

順番に遊んでいく

ダウンロードした作品は、優先順位を付けてどんどんプレイしていきます。
優先順位はもちろん、面白そうだと感じた順番です。
プレイ時間が多少長い作品でも、自分が興味を持った順にプレイするようにしています。
興味の度合いが同程度の場合は、プレイ時間が短い作品から優先してプレイすることが多いです。
投票できる期間に限りがある関係上、1作品でも多くクリアしたいという気持ちが働くせいだと思います。

プレイしてみて面白いなと感じた場合、クリアするまでやってしまうことが多いです。
先ほどの期間内に1作品でも多くクリアしたいという気持ちと少し矛盾するかもしれませんが、面白いと感じた作品は最後までやり切って投票したいという気持ちも確かにあるのです。

本当は、採点可能なくらいプレイすれば、必ずしもクリアしなくても良いとは思っているのです。
しかし僕の場合、最後までプレイした上で紹介記事も書きたいという思いがあるため、結局は最後までプレイしてしまうことが多いです。

感想をツイートする

ウディコン期間中に作品をクリアした場合、簡単にですがツイートするようにしています。
僕自身、他の人が感想をツイートしているのを目にして、面白そうだなと思ってプレイする順番を繰り上げたりしています。
そういった効果のほか、エンディングまで無事プレイできたという報告の意味も少しだけあります。

さて、ウディコン中であっても、面白かった作品については紹介記事を書いています。
ただ、自分の中のルールとして、今回から投票期間が終了するまで、紹介記事は公開しないことにしました。
作品を投稿している製作者の方々にしてみれば、少しでも宣伝になるならやった方が良いのかもしれません。
しかし自意識過剰かもしれませんが、投票期間が終わるまでは、採点に影響する可能性がある行為は控えたいという考えがあります。

僕の紹介記事の中には、ゲーム中に気になった点(マイナスポイント)について言及している場合があります。
そういった記事の場合、その点を特にマイナスと感じていなかったプレイヤーに「言われてみればそうだな」と悪い印象を与えたり、また、未プレイの人には先入観を与える場合があると思います。
普段ならともかく、順位がつけられるコンテスト中は、こういった記事は投稿しないでおくのが無難だろうと勝手に思っています。
そういうわけで、自分の中のルールとして、ウディコン中の紹介記事公開は控えるようにしました。

※他の方がウディコン期間中に作品紹介記事を公開することについて、否定する意図は全くありません。

「じゃあ感想をツイートするのは良いのか?」と思われるかもしれません。
ゲーム内容についてマイナスの内容をツイートしているわけではありませんし、未プレイの人に興味を持ってもらう方向の内容であれば、それほど影響はないのではと思っています。
違いは一点で、マイナス内容を含んでいるかどうか、ということだけです。
僕の紹介記事の場合、マイナスポイントを書いていないこともあるのですが、その区別が面倒なため、ひとまずは一律に控えるという方針をとっています。

投票する

プレイした作品は、順番に投票していきます。
ただし、少しプレイしただけの作品や、つける点数が低くなり過ぎてしまう作品については、投票を控えることがあります。
厳しい意見でもどんどん書いて欲しい製作者にとっては、あまり誠実ではない態度なのかもしれません。

投票の際の採点基準は、点数選択の際、横に書いてある説明文に当てはまるかどうかで選んでいます。
評価自体は当然主観なので、他のプレイヤーと平均点の差が出てくるのは当然だと思います。
ですが、明記された基準を採点の物差しとして使用している以上、同じプレイヤーの中での作品の優劣はブレにくいのではないかと思います。

例えば、ゲーム歴が短い人はプレイした作品が少ない分、全ての作品に対して「斬新さ」の評価が甘くなるでしょうし、多くの作品を遊んできたベテランにっては全ての作品に対して「斬新さ」が辛めの評価になるでしょう。
同じプレイヤーの中で作品の序列が付けられるのであれば、採点基準は機能していると考えられます。
ただし、色々な属性のプレイヤーが審査員にいる以上、一つの項目だけで勝負する作品では総合点を稼ぎにくく、各項目をまんべんなく稼ぐ作品が上位に来やすい傾向があると思います。
一応、部門別での賞もあるので、一芸に秀でた作品が注目されるようにはなっていると思います。

その他加点の項目については、「熱中度」「斬新さ」「物語性」「画像/音声」「遊びやすさ」のどこにも当てはまらない加点要素がある場合にプラスしました。
正直なところ、5項目のどこかに当てはまるパターンがほとんどなので、ここで加点するパターンは少ないです。

余談ですが、こういったコンテストで公平に採点することなんて無理だ、という意見を目にすることがあります。
確かに、ゲームという娯楽のジャンルで、真に公平なコンテストというのは難しいと思います。
ビジネスとしてのコンシューマーゲームなら、売上額が絶対的な基準になるのかもしれませんが、それでも穴がありますし、フリゲのコンテストであるなら、さらに評価は難しいでしょう。

しかし、ウディコンは審査方法が明記されている分、誠実であると感じます。
審査方法や採点基準も示されないまま、いきなり「こちらの作品が優勝です!」と言われるよりは、納得感がある気がします。
一般審査する人たちも不特定多数のプレイヤーなので、良くも悪くも、この界隈のプレイヤー嗜好を反映しているとは思います。

後書き

以上、自分のウディコンへの関わり方や、具体的な参加方法等について書きました。
面白い作品を探すためという目的自体は昔から変わっていませんが、リアルタイムでウディコンに参加することで、普段触れないジャンルの作品を遊ぶきっかけにもなって楽しかったです。

ウディコンはコンテストである以上、作品には順位がつけられます。
ただ僕の場合、自分が一番面白かった作品=優勝作品ではないことの方が多かったです。
ですので、参加者の総意としての順位は参考にはしつつ、自分なりのグランプリ作品を探し、胸に刻めば良いのではと思います。

ウディコンにリアルタイムで参加できるかどうかは、現実世界の忙しさとの兼ね合いもあるのですが、今後もできるだけ参加していきたいと思っています。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ
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