ミマモロール!(フリー・RPG)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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Twitterのタイムラインで頻繁に目にするので、そこから興味を持ってプレイしてみました。
RPGツクールMV製の中~長編RPGです。
カラフルで色鮮やかなグラフィックと、可愛らしいキャラクターたちが特徴的な作品です。
UIデザインも凝っていて、ツクール製ということを感じさせません。
クリア時間は、約16時間でした(ver2.031)。

ダウンロードはこちら(「ふりーむ!」作品ページ)

ミマモロール!

ゲーム概要


本作は、魔女によって作られた3人のゾンビドール「エイダ」「ブレラ」「ルチア」を操作して進めていくRPGです。
人々に認められるためともだちを100人作るというのが、本作の当面の目標ということになります。
プレイヤーはママとなり、彼らを見守るカメラとして、旅に同行します。

本項では、本作「ミマモロール」の特徴について、代表的なものをいくつか紹介していきます。

キャラの強化について

本作でのキャラクターの強化方法は、大きく分けて3点あります。
キャラクターのレベルアップ、ともだちポイントの振り分け、装備品、の3つです。

 

まず、レベルアップについてです。

本作では敵を倒しても、お金やアイテムが得られるのみで、経験値は得られません。
キャラクターのレベルアップをするには、専用のショップで、レベルアップアイテムを買う必要があります。
各キャラクターの最大レベルは5で、それほど高くありません。
その分、レベル上昇によるステータスアップや、得られるスキルはの効果は、かなり大きいです。

次に、ともだちポイントの振り分けについてです。

本作の大目標となっている、ともだちを100人作るということと密接した強化方法です。
ゲーム中、ともだちが一人できると、ともだちポイントが1貰えます。

ともだちは、NPCに話しかけることや、イベントをクリアすることで増えていきます。
レベルを上げるよりもステータス上昇値は少ないですが、自由に割り振ることができます。
長所を伸ばすのに使うか、短所を補うのに使うのかは自由です。
低レベルクリアなどを狙うやり込み派のプレイヤーにとっては、大事な強化方法となるでしょう。
なお、ポイントの振り分けは、簡単にリセットして振り直すことができます。

最後に、装備品についてです。

本作での装備品は、主にステータスを上げる「パーツ」と、スキルを習得する「スキル」に分かれています。
装備できる数は、パーツが4つ、スキルは6つとなっています。
スキルを装備させることにより、戦術の幅が非常に広がるので、強敵との戦闘では大事な項目となります。

探索について


本作では、移動中にリーダーを切り替えることができます。
リーダーを切り替えることで、戦闘中に発動する「リーダースキル」というものが変わってきます。
特定のリーダーにすることで、仕掛けを起動させて進めるようになる場所や、限定のイベントも数多いです。

フィールド上で、どのリーダーにすればイベントが発生するか、明示されている場合もありますが、そうでないこともあります。
怪しいと思った場合は、リーダーを切り替えて、何度も調べてみると良いでしょう。
特にゲーム進行に関わらない場合でも、リーダーごとにセリフ差分が膨大に用意されているため、様々なパターンを楽しむことができるでしょう。

戦闘について


戦闘は、敏捷順に行動するコマンド式のバトルです。
MPを消費するスキルと、TP(戦闘中の行動により溜まっていくポイント)を消費するスキルの2種類があります。
本作で特徴的なのは、戦闘不能の扱いと、チェインについてです。

本作のパーティーキャラ3人は、ゾンビドールです。
そのゾンビの特性として、戦闘不能になっても3ターン後に復活します。
その際、攻撃力がアップする補正も加わるため、復活時に形勢逆転を狙うことができます。

ただし、復活する際のHPは満タンではないですし、全員が戦闘不能になれば敗北です。
(敗北してもペナルティは無く、拠点に戻されるだけです)
素早く立て直したいのであれば、戦闘不能を回復するスキルやアイテムを使用するということも可能です。

次に、チェインについてです。


チェインは、同じターンに同じスキルを使うことによって発生する追加効果です。
2人チェインなら全員のMPが少量回復し、3人チェインなら全員のHPがそこそこ回復します。
全員同じ行動を出来るタイミングがあるなら、狙っていくと有利に戦っていくことができます。

序盤に手に入るスキルはMPの消費が少ないため、全員で気軽にチェインを狙っていくということができます。
弱いスキルのチェインを、回復に利用するという戦術も大事です。

その他のお楽しみ要素

・ニコニコワーク

ゲームをある程度進めると出来るようになるシステムです。
仕事を選んで、放置しておくとお金を稼ぐことができます。
仕事中は他のことはできませんが、その画面でセーブして終了しても、時間は経過しています。

ゲームをやめるときにニコニコワークで働いて終えるようにすると、プレイ開始時には賃金を貰えるため、お金を効率よく稼ぐことができます。

 

・スーパー銭湯 灼熱砂漠の湯

ともだちになったキャラクターたちがくつろぎに来る施設です。
いわゆるドラクエで言う「移民の街」や、幻想水滸伝シリーズの「拠点」のように、ともだちを集めて楽しむことができます。
ここで発生するサブイベントもあります。

ゲーム本編の進行とは大きく関わるわけではありませんが、こういった息抜きも含めて作り込まれているのは、芸が細かいと感じます。

感想(ネタバレ無し)

最初は、ほんわかした雰囲気の、スラップスティック的なRPGだと思っていました。
しかし話が進んでいくにつれ、段々とシリアスで重いストーリーになっていきます。

メインストーリーに関わらないサブイベントでは、ぶっちゃけた会話やギャグなども多く、とても楽しく進んでいきます。
ただ、全編を通して「生と死」「大人への成長」「絆」といった重いテーマが根底にあるので、見た目は楽しそうでも、その楽しさがいつか崩壊してしまうような不安が拭えません。
絵柄は可愛らしくカラフルですが、猟奇的な描写や過激な発言も多く、油断できない内容となっています。

僕はRPGでは、どんどんストーリーを先に進めたくなる性質なので、街の人全員に話しかけるということは、あまりしません。
しかし本作は、ともだちを100人作るという大きな目的があります。
そのため、あらゆる人に話しかけるのですが、何かしらイベントが起きることが多いので、全く苦になりません。
それどころか、色々な人に話しかけることで、ともだち図鑑が埋まっていくのは気持ちいいですし、友達ポイントによってキャラクターを強化することもできます。

このような仕組みにより、色々な人に話しかけること自体が楽しいですし、マップを隅々まで探索してやろうという気持ちになります。
イベントをこなしていく順番は割と自由なので、「ロマサガ」シリーズのようなフリーシナリオRPGのような印象も受けます。
自由に本作の世界を探索していると、いつの間にか「ミマモロール」の世界にどっぷりと浸かってしまっていることでしょう。

本作はRPGですが、伝統的なRPGとは違い、戦闘が中心だという印象は、あまりありませんでした。
戦闘は、主人公たちがゾンビドールということもあり、戦闘不能になってしまっても、それほど慌てることは無かったです。
例え全員が倒されても、ペナルティ無しでリトライできるため、主人公たちと同じように「死」に対する恐れは、あまりありませんでした。
そういう理由もあり、少し雑に戦っても、強敵に勝利できるくらいのバランスはあります。
ただし、難易度が低くて簡単だというわけではないので、それなりの戦術は考える必要があると思います。

 

全体的に、かなり細部まで作り込まれている作品です。
作者がやりたいことを全開で解放した上で、ゲーム部分についてはとても丁寧に作られていると思います。
絵柄や雰囲気が気になる人や、心に訴えかけてくるようなストーリーが気になる人は、プレイしてみてはいかがでしょうか。

攻略メモ(ネタバレ有り)

詳細な攻略情報

本作は、作者のホームページで、かなり詳細な攻略が書かれたシートが公開されています。

psycho02(作者ホームページ)
「◆攻略及びクレジット情報(ネタバレ注意)」をクリックすると、攻略情報が載ったファイルを開きます。

したがって、本項では攻略情報というより、詰まった場面や、自分はこう攻略したという紹介を書いていきます。

詰まったところ

・ゾンビドールだとバレたあと、砂漠に行ったパトリックを助けて欲しいとヘリオスから頼まれる場面です。
だだっ広い砂漠で、なかなかパトリックを探し当てることができず、迷いました。
パトリックは砂漠左上の、画家のテント付近にいます。

・森の赤ずきん関係のイベントは、最初に行ったときに最後まで進められず、どうして進められないんだろうと、かなり時間を費やしてしまいました。
森の中の手紙なども調べましたが、この時点ではイベントは進行しないようです。
後半、自分たちの過去と向き合う段階になってから再度訪問しましょう。

・アメトリー関係のイベントをクリアした後の「春待ち峠へ向かえ」で、屋敷の奥の鍵を探すサブイベントです。
カギが雪原世界のどこにも見つからず、非常に苦労しました。
結局、ルチアの過去マップの教会にて発見しました。
雪エリアにあると思っていたのですが、無いので注意しましょう。

ボス攻略

ボスを攻略する際は、攻撃力が高いエイダが攻略の要となりました。
エイダの攻撃力や会心率などをなるべく高めて、「ダブルパンチ」や「みだれ斬り」などの複数回ヒットする技で攻撃します。
そうすると、クリティカルヒットが出た際に、非常に高いダメージを与えることができます。
ルチアの「アイン・ソフ・オウル」などと組み合わせて使うと、非常に高いダメージを与えられます。

ちなみに「アイン・ソフ・オウル」は、戦闘中ではなくとも、移動中にメニュー画面から使うこともできます。
戦闘前に使用しておけば、最初のターンで、エイダのクリティカルを畳みかけることも可能です。

ただし、エイダは耐久が低いため、すぐに戦闘不能になってしまう危険があります。
そのため、ブレラの「プレストガード」や「ディバイドガード」「ヒートヘイト」などで、エイダにダメージがいかないようにするのが重要です。

ルチアは敏捷を生かして、回復役として運用したり、補助魔法をかける役割を担うと良いでしょう。
回復については、スキルよりもアイテムの方が優秀なものが多いです。
持てる数に限りがあるものが多いですが、強敵相手には多く持っておくと役に立ちます。

感想(ネタバレ有り)

とても心を抉られることが多い作品でした。
これは決してネガティブな意味ではなく、驚きに近い感情です。

ゾンビドールということが城下町の人々にバレてしまったあたりから、物語が大きく動き出したような気がします。
人々から迫害されても、決してやり返そうとせずに、健気に自分たちが出来ることをする3人に、胸が痛みました。

ただし、3人の人柄のためか、割と良い対応したせいか、街の人たちの態度が柔らかくなるのが早かったので、そこはホッとしました。

 

全編を通して、特に印象に残っていて好きなキャラクターは、ブレラです。

「~のだ」という子供っぽい語尾が特徴ですが、どんな時でもポジティブに振舞う姿は、パーティーの精神的支柱だったと思います。
間違ったことをしてしまったキュオーンを諭したり、真っ正直に自分の想いを口にするなど、一番主人公っぽいと感じました。
エイダやルチアと比べて、ブレラは自分の過去を知る前から、もうすでに成長していたような印象を受けます。
これは元々の気質に由来するのかもしれません。

ブレラが無邪気な子供だとするなら、エイダは少しおませな女の子という印象でした。
(だが男だ。)


みんな男の子であると信じられない本作の中でも、特にエイダは男だと信じられません。
同じ容姿のセイレーンも、「私・・・そんなに軽い男じゃないよ。」というセリフで、「あぁ・・・こいつらみんな男だったんだっけ」と気付かされます。

エイダは、友達枠のロージィのインパクトが大きく、そちらが強く印象に残っています。
食べるために双子を引き取るという時点で、かなり酷い話です。
首が無いという見た目も怖いですし、3つのお墓を調べる辺りも、ミステリー&サスペンスな雰囲気で怖かったです。

キュオーンといいロージィといい、普通に人を殺してしまっていますが、特にその後も報いを受けないあたりが、本作の倫理観薄めの作風をよく表しているなと思います。
アメージーとシットリーは、ルチアの過去で、引き取られる直前に会うだけに、何とも言えない気持ちになりました。


ルチアは、3人の中では常識人寄りという印象でした。
しかし、他人から愛される自信が持てず、他の二人に対して依存してしまうという気質をヒポグリフに暴き出されてしまいます。

過去イベント消化後も、その点を乗り越えたというよりは、友達二人に依存しているということを最認識し、開き直ることに決めたのだろうと思います。
その後、難しい性格のマミーと仲良く出来るようになったあたり、良い変化が起きているように感じました。

3種のエンディングをすべて見ましたが、最上のエンドは、明るい終わり方で救われたような気持ちになります。
しかし、ブレラたちの物語に区切りはついても、本作にはまだまだ語られていない設定が多くあるように感じます。
それぞれの魔女の詳細や、セクタやピョンスケたちの目的など、知りたいことはたくさんあります。
精力的にアップデートがされている作品なので、今後、彼らについても語られることを期待したいと思います。

 

余談ですが、レベルを1に戻してくれるヴェンデルにお願いすると、その子を売り飛ばしたことになり、各キャラの「遺書」が手に入り、とても悲しい気持ちになります。
ゲーム的にはキャラがいなくなるわけではないですが、新たな個体が来たことになっているようで、結構な罪悪感を覚えます。
子供を売り払う親の気持ちまで味わえるゲーム、それもまたミマモロールです。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
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