米澤穂信 おすすめ作品 古典部シリーズ

米澤穂信のおすすめ作品・感想など
(2017年5月時点)
僕の好きなミステリ作家、米澤穂信さんの作品について、感想や紹介をしていきます。
なるべくネタバレはしないように心がけていきます。

・古典部シリーズ
<既読>
氷菓
愚者のエンドロール
クドリャフカの順番
遠まわりする雛

アニメ化や漫画化されているので、おそらく知名度では1番ではないでしょうか。
他には、「インシテミル」が藤原竜也さん主演で映画化されているくらいだと思います。
実はこの作品が、アニメでやっていたのは知っていたのですが、その時点では米澤穂信さんという作者を知らなかったです。
初めて米澤穂信さんの作品に触れたのは「儚い羊たちの祝宴」で、それを読んで面白かったため、古典部シリーズを手に取ってみました。
「儚い羊たちの祝宴」で、ダークな内容を書いていた人が、あんな可愛らしい絵柄の「氷菓」で、どんなストーリーを書いているのだろうと、それが非常に気になり読んでみました。

結果、内容は非常に楽しめました。
そして「ああ、やっぱりこの人の作品なんだな」と感じたのを覚えています。
舞台は高校、やれやれ系主人公、漫画のような設定のキャラクターなど、材料はよくあるものが揃っているのに、やっていることはしっかりミステリーなんですよね。

各作品も、「ああ良かった!めでたしめでたし」という終わりではありません。
別にバッドエンドというわけではありませんが、登場人物たちの、どこか諦めたような、達観したような考え方が、読み手の心をざわつかせます。

「氷菓」、「愚者のエンドロール」、「クドリャフカの順番」、「遠まわりする雛」と、もし読むのであれば、この順番に読むのがおすすめです。
これらのシリーズでは、キャラクターや設定を使い捨てにせず、後の作品でもしっかり出てくるところがいいですね。


「氷菓」は、小さな事件がいくつか続き、最終的に大きな謎に立ち向かう流れです。
主人公の折木奉太郎と、ヒロインの千反田えるが出会うエピソードや、そして友人である福部里志、伊原摩耶花らも絡みながら、主要人物の四人が事件に臨む姿が描かれます。
最後まで読み終えたとき、「氷菓」というタイトルに、あなたはどんな感想を抱くでしょうか?

個人的には2作目の「愚者のエンドロール」が、一番好きでした。
ゲームでいうなら、スタッフロールが流れた後に、まだ続くような、ドキドキ感、不安感がたまらなかったですね。
最初の解決も十分面白かったですが、その後の真の解決に向かう伏線も、非常に論理的で、特にお気に入りの作品です。

「クドリャフカの順番」は、サウンドノベル「街」「428」を彷彿とさせるような、主要キャラの群像劇になっているのが特徴です。
それぞれの登場人物が得た手がかりや情報が、最終的に奉太郎に集まっていき、パズルが完成していく様子は、とても鮮やかです。
まさか犯人も、真相を推理できる人間が出てくるとは思わなかったでしょう。
最後の推理シーンは、まさにミステリーの解決編といった様相です。

「遠まわりする雛」は、短編集となっており、基本的には1話ずつ解決します。
季節を感じさせるエピソードが多く、作品が始まってからの時間経過を感じさせます。
どの内容も、「日常の謎」を中心とした題材となっており、穏やかな気持ちで読めます。
奉太郎とえるの距離が、縮まりそうで縮まらないところが、
古典部シリーズの良いところなのかもしれません。

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