めだかボックス(原作:西尾維新)をおすすめする記事 感想・評価など

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今更ながら週間少年ジャンプに連載していた、「めだかボックス」(原作・西尾維新、作画・暁月あきら、全22巻)
について書いてみようと思います。
*wikiに書いてあるようなことは省略します。

ストーリー

最初は、一話完結型の学園モノという雰囲気です。
とはいえ週間少年ジャンプなので、そこかしこにバトル要素はあります。
人気がそれなりに安定してくると、一話完結ではなく長めのエピソードに入ったりします。
(バトル重視ではなく、ギャグや人間を中心に丁寧に描いていくと、以前ジャンプに連載していた「明稜帝 梧桐勢十郎」みたいな感じになるのかなと思います)
一応、努力・友情・勝利をベースにしたバトル漫画ではありますが、原作者の西尾維新氏は、王道より斜めに行くのが得意なため、真っ直ぐの王道ではない作品となっています。

物語としては、露骨な引き伸ばしもなく、やりきった感はあると思います。
登場人物の戦闘力もどんどんインフレしていきますが、能力バトルの側面もあるため、それほど無理やりな感じはなかったと思います。

登場人物

西尾維新作品の登場人物の多分に漏れず、みんな奇抜な名前の登場人物ばかりです。
当たり前のように掛詞になっていますし、一度聞いたら忘れられない名前、複雑すぎて覚えられない名前など、多数登場します。
よくもまあ、こんなにも作れるなと思うほど登場します。

僕としては、主人公は3人いたのではないかと思っています。
個性のあるメンバーが多く、読者人気のあるキャラクターは見せ所が多いため、個人的には満足です。

見所

見所は鬼才・西尾維新による、キャラクターの台詞回しと、とんちのようなバトルです。
セリフやスキル名などは、掛詞や言葉遊びを駆使した、くどくてしつこいものが多いです。
これをマイナスと取るかは、ファンかどうかで意見が割れそうです。

バトルは意味がよく分からなくても、論理が通っていて、勢いがあれば優勢になるという、ジョジョの第6部・第7部にも通ずる雰囲気バトルです。

とはいえ、しっかり少年漫画するところはしていましたし、結局最後に主人公が勝つというのは読んでいて安心します。

それにしてもインフレ展開を揶揄するような、スキルを1京個以上もつキャラクターなどが登場して、強すぎて新鮮でした。


バトルだけではない、途中のゲームや謎解きなど、心理戦が題材となる勝負も多くあり、個人的にはそこが大好きでした。

総評

この漫画を一般人にオススメするかと言われれば、あまりお勧めはしません。
西尾維新の標準的な作品と比べて、アクやクセは抑え気味ですが、それでもまだ読みにくいと思います。
逆に西尾維新作品が好きな人、言葉遊びが好きな人、中二病的な作品が好きな人は楽しめるかもしれません。
全22巻と物凄く多いわけではないので、もし興味があれば手にとってはいかがでしょうか。

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