最近聴いている「歴史を面白く学ぶコテンラジオ_COTEN RADIO」の話

生活
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前書き

以前の記事で、最近車の運転中に「ゆる言語学ラジオ」を聞いていると書きました。
しかし「ゆる言語学ラジオ」は最新の動画まで聞き終えてしまったため、現在は「歴史を面白く学ぶコテンラジオ_COTEN RADIO」(以下コテンラジオ)という番組を、最新動画まで追いかけて聞いています。

これはもともとPodcastによるコンテンツでしたが、YouTubeでも同じ内容の配信を行うようになったようです。
僕が聞いているのはPodcastの方ですが、もちろんYouTubeの動画で聞いても(視聴しても)全く問題は無いと思います。

歴史を面白く学ぶコテンラジオ_COTEN RADIO

YouTubeチャンネル

公式ホームページ

知ったきっかけ

前述した「ゆる言語学ラジオ」の中で、何度もコテンラジオは面白いという話があり、それで興味を持ったというのがきっかけです。
「JAPAN PODCAST AWARDS」というアワードがあるのですが、2019年に開かれた第1回に、コテンラジオは大賞を受賞しています。
「ゆる言語学ラジオ」もこのアワードで、ベストナレッジ賞とリスナーズチョイス1位の受賞歴があるのですが、コテンラジオがここで大賞を取っているという実績からも気になり、試しに聞いてみました。

結論から言うと想像以上の面白さの番組で「ゆる言語学ラジオ」とはまた違った熱量を感じる番組でした。

内容とその面白さ

内容の紹介

コテンラジオの内容は、一言で言うと「歴史を面白く学ぶ」というものです。
例えば、初回は「吉田松陰」がテーマとなっているので、彼に人生にスポットを当てて、当時の時代背景などを詳しく話していく内容です。

人物がテーマとなっている場合はその人を中心に語られますが、他にも「オスマン帝国」のように国がテーマとなっている場合、「フランス革命」というように歴史上の事件がテーマとなっている場合などがあります。
切り取り方は様々ですが、なぜそれが重要なのかということが、とてもよくわかる作りになっています。

スピーカーについて

コテンラジオには3人の話者がいます。
まず進行役であり聞き手でもある樋口聖典(ひぐちきよのり)さん、メインで説明をする深井龍之介(ふかいりゅうのすけ)さん、そして説明の補足やプラスアルファの一言を添えてくれる楊睿之(ようえいし)・通称ヤンヤンさんです。
彼らがどういう人となりなのかは、コテンラジオを聞いていけばわかっていくと思うので、ラジオ内での役割について簡単に紹介します。

メインの深井さんは、時代背景やテーマの内容について、理路整然と説明してくれます。
1テーマの台本を作るのに何十冊もの書籍を読んでいるとのことで、そこから重要な部分を抽出し、分かりやすく話してくれます。
時には説明に気持ちが入って熱を帯びるときがあり、感情移入してしまいがちな僕は釣られて聞き入ってしまいます。

そして聞き手の役を担う圧倒的歴史弱者(公式ページより)の樋口さんは、リスナーに代わってダイレクトに、疑問や思ったことを喋ってくれます。
この反応によって深井さんの一方的な講義ではなく、対話のようになっているのではと思います。

最後のヤンヤンさんは、深井さんの説明に補足を付け加えたり、プラスアルファを添えるような位置づけです。
深井さんの説明を別方向から違う言い方で喩えるなど、話に厚みを持たせるような動きをされています。
柔らかな声と口調で、緊張した空気を緩めさせるクッション材のような役割を果たしているように感じます。

面白さ

コテンラジオの面白さについて、僕が感じたことを書いていきます。

僕は学生時代、世界史を選択していました。
しかし、用語が知識として頭に入っているだけで、それが歴史上どういう意味を持っていたかということは、ほとんど理解していませんでした。
ところがコテンラジオを聞くことで、単なる用語でしかなかったものが、命を吹き込まれるように、リアルになっていくのを確かに感じました。

これは大げさな表現ではなく、どこか遠い他人事だとしか思っていなかった事柄が、この世界、ひいては自分自身に関係し、繋がりを持っているように思えてくるのです。
番組の最初のテーマである「吉田松陰」を聞き終えたあと、彼が単なる用語などではなく、自分と同じように、確かにこの世界に生きていた人間なのだと強く実感しました。
人物がテーマになっているシリーズは、その人が説明の中心なので、横断的な説明になりがちな世界史の授業と違い、とても分かりやすいと感じました。

世界史を学んでいた当時、さらっとだけ出てくる「玄奘(三蔵法師)」とか「最澄・空海」とか、なぜわざわざ教科書に載せるのだろうと思っていたのですが、コテンラジオを聞くことでその疑問が完全に氷解しました。
世界史の専門家が教科書を作る際に「この人たちは絶対世界史の教科書に載せないといけないよね」と考えた理由が分かります。
世界史という、広く浅い記述にせざるを得ない中で、それでも教科書に名前が出てくる人たちは、やはり尋常ではないことを成し遂げている人ばかりです。
それを知れただけでも、聞いてよかったなと思います。
(フランス革命のバスティーユ牢獄襲撃の辺りは、襲撃した人達の覚悟に涙が出てきました)

その他にも、昔の人の暮らし・文化・思想など、単なる歴史の教養コンテンツに留まらない内容になっていると思います。
「ゆる言語学ラジオ」に比べると、少し聞くのにエネルギーがいるかもしれません。
しかし、聞いてよかったと思わせられる何かが、確かにあると感じました。

単純に、歴史・世界史が好きという人は、苦も無く聞けると思います。
そして僕のように特別世界史に興味があるわけではない人であっても、「こういう熱い人たちが確かにいた」という事実を知ると、自然と興味を持てるのではないかと思います。

後書き

コテンラジオについて、簡単に紹介させていただきました。
最初は単に、面白く教養が得られればいいなくらいの気持ちでしたが、単なる知識に留まらない物事の捉え方・考え方がおぼろげながら見えてきたような気がします。

これによって、普段の生活が劇的に変わるわけではありません。
しかし、確実に何か自分の中で変化が起きており、今後生きていく上で役に立っていくものである気がしています。
このあたりについては、コテンラジオがどういう目的で始まったか、そして株式会社COTENがどういうミッションの会社なのかが分かってくると見えてくる気がします。
(たぶん、初回から順番に視聴していくことにより理解が進むと思います)

ただ、最初は単純に「歴史ついて面白く学びたい!」という気持ちで気楽に聞いてみれば、それで問題ないと思います。
興味を持った方はぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。

歴史を面白く学ぶコテンラジオ_COTEN RADIO

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