左眼ジャック事件(フリー・サスペンスADV)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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「死妖花」「神林家殺人事件」などのアドベンチャーゲームで知られる、鳥籠氏の作品「左眼ジャック事件」の紹介です。
今までの作品でも、直球の推理モノは少ない鳥籠氏の作品ですが、本作も「推理モノではありません」とRead meに明記されています。
1時間ほどプレイすれば、スタッフロールが流れるところまでクリアできるでしょう。

僕の場合は「完」と表示されるエンディングまで、色々と迷ってしまいました。
しかし1時間半~2時間あれば、クリアできる作品だと思います。

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第12回 WOLF RPG エディターコンテスト作品ページ
(エントリー番号は6です)

鳥籠のゲーム作品(作者様のホームページです)

ゲーム概要


本作「左眼ジャック事件」は、サスペンスアドベンチャーゲームと銘打たれています。
ゲーム内容としては、街を歩き回り、指定された場所へ行ったり、人と会話することで、話が進んでいきます。
一部、追いかけっこ要素もありますが、直前でセーブできますし、そこの難易度は高くありません。


メニューを開くと、次に何をやるべきかがはっきりと表示されます。
基本的には、これに従っていれば話は進んでいきます。
Read meにも書いてある通り、不要な人に話しかける必要はありません。


ただし、本作では、特定の行動をとったりイベントを体験することで「TIP」を手に入れることができます。
本編とは関係のない、オマケ項目のようなものですが、閲覧することで物語の奥行きを感じることができます。
TIPは非常に多いので、エンディングを見ることよりも、TIPを全部集めることの方が、はるかに難しいでしょう。
なお、メニュー画面の「システム」から、TIP入手のヒント表示の有無を切り替えられます。

感想(ネタバレ無し)

ゲームの性格上、ネタバレ無しで語ることは難しいのですが、とても楽しむことができました。
いつもの鳥籠氏の作品通り、ゲーム内に、プレイヤーを騙すための様々な仕掛けが施されています。
騙されないように身構えていても仕方ないので、どのように騙してくるのかを楽しむのがいいと思います。

TIPを多く集めるには、最初からやり直さなければいけないものも多いですが、クリアするだけなら、取り返しがつかなくなることはありません。
余計な要素を無視して、一直線にクリアだけを目指しても、特に支障がないのはよかったと思います。

プレイし始めは、街のマップを覚えるのに少し苦労しました。
かなり広い上に、入れる場所と入れない場所の見た目上の区別が無いので、実は後から入れることに気づいた場所もあります。
移動できる場所や調べられる場所に、目印等があれば良かったと思いますが、発見する面白さもあるので、これはこれで良いのかもしれません。

「推理モノではありません」というのは、犯人当てや推理は必ずしも必要ないという意味です。
犯人は総当たり指名でクリアできますし、必要となる証拠や決め手は、すべてのプレイヤーが見ているシーンに明示されているので、集める必要もありません(ただし寄り道でヒントを得られることはあります)。
ストレートな推理モノではありませんが、しっかりミステリをしているという感覚がありました。

攻略ヒント(核心には触れないネタバレ有り)

最後の日曜日午前で、「犯人に会いに行こう」となってから、先へ進めない人向けの攻略です。
自力でクリアしたい人は、見ないことをお勧めします。

・犯人が分からない場合
この作品では、クリアするのに寄り道する必要はありません。
したがってゲームを進めていくうえで、強制的に登場する人物の中に犯人がいるということになります。
(街中を探索して、初めて会える人物は犯人ではない)
ただ、推理モノではない作品なので、推理によって犯人に辿り着くことは難しいと思います。
素直に総当たりで指名していくことが、最短クリアの道筋だと思います。

・犯人の場所が分からない場合
犯人に見当がついても、犯人がどこにいるか分からないという場合もあると思います。
その場合でも焦らずに、その場所の付近や建物の周りを決定ボタンで調べて、どこからか入ることができないか調べましょう。

・見なくてもクリアできるが、ぜひ見て欲しいイベント
火曜日の夜、タカオの部屋の引き出しの鍵を探す際に、サクラの服を調べて、「サクラの部屋の鍵」を入手しましょう。
このタイミングを逃すと、入手することはできません。
その後、日曜日の午前に鍵を使い、サクラの部屋に入ると起きるイベントは、個人的に見て欲しいなと感じます。

感想(ネタバレ有り)

この項目は、犯人や作品に仕掛けられたトリックについても言及しています。
まだクリアしていない方は、見ないことを強くオススメします。

最初にプレイしたときは、冒頭の家でのシーンから抜け出せず断念しかけましたが、最終的には無事にクリアすることができました。

犯人は、最初は小説家の海原紫音だと思っていました。
ジャックに襲われてタカオが助けに来るシーンで、左側の反応が鈍いと言っていたからです。
しかしよくよくTIPを見ると、海原は片足が悪いと書いてありますし、サクラを追うことも難しいだろうと思いました。
何より、海原が本屋におらず、どこにいるのか見つけられなかったので、怪しいとは思いつつも断念しました。

その後、最初からゲームをやり直していると、ニュースや新聞などでは「片眼ジャック事件」とだけ報道されており、どちらの眼がえぐり出されているかはどこにも書いていないということに気づきました。
ゲームタイトルや、冒頭のサクラのホラーテイストな夢のせいで、プレイヤーは「みんな左眼だと知っている」と錯覚させられているのだ、という仕掛けです。
このような理由から、左眼だと知っている主人公のサクラこそが犯人だと思い込んでしまいました。
最後の日曜日に、タカオの家の鏡に向かい、自分を犯人指名してみたりしましたが、何も起きませんでした。
もし、もう一度初めからやり直して、主人公以外に誰が左眼だと口を滑らせているかに注目すれば、真犯人のセリフにも気づいたかもしれません。

その後はしばらく行き詰まってしまいました。
総当たりで街中を探索する中、最後の最後に裏口から出入りできるということを思い出し(最初からプレイし直したお陰で、思い出せました)、無事クリアすることができました。
確かに、推理モノというより、人探しゲームという色が強かったかもしれません。

主人公のサクラが、タカオと姉弟ではないということは、薄々気付いていました。
メニュー画面の主人公が「私」という表記ですし、主人公とタカオの接し方が姉弟というより、恋人同士の接し方だという印象を受けたからです。
そういう印象もあったので、何らかの事情で姉に成り代わっている主人公こそが犯人なのかなとも思っていました。

そういうわけで、日曜日にサクラの部屋の鍵を使って、桜と対面したときは驚きました。
鍵を入手し損ねていると見られないイベントではありますが、意表を突かれたので気持ち良かったです。
このイベントでは、「サクラ」=「佐倉」「桜」ということが明示されたので、カタカナ表記の名前には注意しろ、というヒントにもなっているのだと思います。
確かにTIPを見ると、アヤメやレン、ヨモギなどは漢字表記の名前が載っているのに、真犯人は載っていないので、なるほどしっかり考えられているな、と思います。

最後の真犯人のセリフ「僕の瞳はアレキサンドライト」は「殺戮の天使」からの引用でしょう。
自分の眼が義眼であるということを示唆するのと同時に、被害者の眼に対する執着も表しているのかなと感じました。


ちなみにヨモギが語っているこのフリーゲームは「村雨」(現在の最新版は「真・村雨」)という作品のことです。
ミステリー的な要素もあるサスペンスアドベンチャーで、オススメの作品です(宣伝)。

人物相関図(ネタバレ有り)

(2020年9月追記)
本作の表向きの謎が「左眼ジャック事件の犯人は誰か?」ということだとするなら、裏の謎は、「主人公の生い立ち」についてでしょう。
これを明らかにするには、本作で様々なサブイベントをこなしていく必要があります。

主人公に関わるキャラクターに絞ったサブイベントの攻略については、以下のサイトが、非常に丁寧で分かりやすいと思います。
ネタバレにも配慮されており、作品の感想も非常に読み応えがあります。

気になる人は、上記サイトの攻略を参考に、サブイベントの攻略をお勧めします。
本作の深い世界にどっぷりと浸かることができると思います。

無粋かもしれませんが、主人公周辺の相関図について、取りまとめた画像を貼っておきます。
本作の面白さのポイントは「名前」と「明確に言及されない事実」だと思います。
情報を集めて、それを繋ぎ合わせていき、自分で核心に至るという推理過程を味わうのが醍醐味です。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ

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