十二の願いが叶うなら(フリー・RPG)紹介・感想

ゲーム
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2020年に開催された「第12回 WOLF RPGエディターコンテスト」の応募作品「十二の願いが叶うなら」をプレイしました。
可愛らしいキャラクターたちにサクサク進むストーリーと自動バトル、細部まで練られた舞台設定など、丁寧に作り込まれた作品でした。
難易度は高くなく、肩肘を張らずに旅をしているプレイ感が得られる作品だと思います。

本編クリア時間は、ややのんびりプレイして約9時間でした。
クリア後には追加ダンジョンがあります(プラス1時間くらい)。

ゲーム概要

「十二の願いが叶うなら」は、基本的に一本道のRPGです。
ゲーム中の指示に従って、ダンジョンを攻略したり、新たな街に進むことでストーリーが進行していきます。



なお、ゲーム開始時に、グラフィックのタイプについて選択することができます。
これだけでも大変な手間が掛けられている作品だということがわかるのですが、これはまだまだ序の口です。

あらすじ

主人公ルピィは2年前に旅に出た父親を捜すため、旅に出ることを決意します。
しかし出発の当日、母親が原因不明の病気にかかり、近くの森へ材料を探しにいくことになります。
そこで、頭がトマトで記憶喪失の男・トマテルと出会い、材料探しを手伝ってもらいます。
ひとまず母親の薬を作り終えたルピィは、父親を捜しつつ、トマテルが何者なのかと言う手がかりを探すため、一緒に旅立つことにします。

本作の最序盤のあらすじは、以上のような内容です。
新たな街へ到着するたびに、様々なイベントが発生し、物語はどんどん展開していきます。
テンポの良いストーリー展開で、プレイヤーを飽きさせる暇を与えずに、作品へと引き込んでいきます。

簡素な移動方式

本作での街中の移動は、右か左の一次元的な直線上の移動となります。
一部、上方向を押すことで小道や建物の奥に入っていけるマップもありますが、基本的には左右のみです。
街の人たちは、直線状の道の上か下にいるため、そちらを向いて話しかけることで会話ができます。
シンプルで迷いにくいため、プレイしやすいと言えるのではないでしょうか。

ワールドマップでは、地図上を移動していく作りとなっています。
ストーリーの進行によって、都度、新しい目的地が追加されていきます。

ダンジョンでは、簡素な地図に記されたマスを移動していくことになります。
青は次の階層へ移動、黄色はアイテム、赤は戦闘となっています。
そのマスに足を踏み入れた際に、先へ進む道があれば、マップに追加されます。
ダンジョンに足を踏み入れると、基本的には踏破するまで出ることができないため、必ず挑戦する前にセーブは取っておくようにしましょう。

キャラの強化

・経験値の割り振り

本作では、敵を倒しても自動的にレベルが上がるわけではありません。
得た経験値を能力値に割り振ることで、強化していきます。
キャラクターによって、1レベル上げたときの上昇値は異なります。
長所を生かす育て方をするのか、短所を補う育て方をするのか、プレイヤーに任されています。
設定で、自動割り振りに変更することも可能です。

・スキルセット

戦闘中、通常の攻撃手段として使用するNスキルと、特定の条件を満たしたときに発動するTスキルをセットします。
スキルは、キャラがもともと所持しているものもあれば、スキルショップで購入するものもあります。
本作の戦闘は基本的に自動的に進むため(後述)、どのようなスキルをセットするかという点は、非常に大切です。

・装備品

装備品は、鍛冶屋にて作成してもらうことになります。
作成するための材料を所持していれば、その分安く購入することができます。
材料を持っていなくても、割増料金を支払えば問題なく作成できるため、面倒に感じる人は、とりあえずお金を稼げば問題ありません。
鍛冶屋で作成してもらえる装備品は、ストーリーの進行や、クエストの達成などによって増えていきます。

戦闘システム


・オートバトル
本作の戦闘は、基本的には自動的に進んでいきます。
画面上の顔グラフィックが左端に到達すると行動します。
パーティは、前述したNスキルと、発動条件を満たしたTスキルを使用して戦います。

・Mana
戦闘中の特定の行動をすることで、画面右の円グラフのような「Mana」ゲージが増減していきます。
Manaが満タンまで溜まると、任意のタイミングで「フィーバータイム」を発動することができます。
フィーバータイムでは、一定の時間内、パーティを強化した状態で戦えるようになります。
ここぞという場面で積極的に活用していきましょう。

・Aura
Manaの下にあるAuraは、そのダンジョンで通常戦闘を行うと増えていきます。
これが増えていくことでパーティの戦闘能力が上がっていくため、通常戦闘を多くこなしていくと、ボス戦が楽になります。
なお、一度ダンジョンから出るなど、特定の行動をすると数値がリセットされるため、注意しましょう。

・ポケット
戦闘は自動的に進んでいきますが、事前に「ポケット」に設定しておいた回復アイテムについては、任意のタイミングで使用することができます。
行動順をそのまま待っていては危険な場合や、戦闘不能になってしまったキャラがいる場合は、ポケットの回復アイテムを使用してあげましょう。

チャット


本作ではストーリーが進行するごとに、任意でパーティメンバー同士の会話を楽しめます。
ちょうど「テイルズ」シリーズで言う、スキットのような感覚です。
直前のイベントに関わることだったり、単なる雑談だったりと、様々な種類が用意されています。

もし見逃してしまっても、メニュー画面の「チャット」から見ることができるので、あまり肩肘を張らずに楽しみましょう。

その他


上記の要素の他にも、本作はたくさんの作り込みが見受けられます。
アイテムの説明文やミニアイコンの作り込み、同じく敵モンスターの説明文など、色々と見るべきところがあります。

旅先で様々な人から依頼されるクエストも、こちらのちょっとした行動に対して一つ一つ反応が用意されており、作り込みの細かさに驚かされます。

システムではイベントスキップに関する設定や、バトル難易度を変更する設定などもあり、快適にプレイする助けとなるものが多く用意されています。

感想(ネタバレ無し)

文化が異なる様々な街や、雰囲気の異なるダンジョンを訪れて、旅をしているように楽しめる作品でした。
ストーリーはサクサク進みますし、戦闘も自動で快適です。
目的地が分からなくなったときでも、メニュー画面に表示されるなど、細かいところまでストレスを感じにくい作りになっています。

快適に進めて行ける反面、自分で操作して歯応えのある戦闘を楽しみたいという人にとっては、少し物足りないかもしれません。
戦闘は、確かに適当に戦っていては苦戦する場面もあるでしょう。
しかし、少しレベル上げを行なえば、すぐに余裕を持って戦えるくらいになります。
戦闘がオートということもあり、レベル上げが簡単にできる作りなっているので、戦略を細かく練る必要に迫られず、突破できてしまいます。
元々、バトルをことさらに重視している作品ではなく、ゲーム全体で楽しめる作りになっていると感じるので、僕は楽しめました。

それと少々細かい点ですが、街の人に話しかける際、半歩でもズレていると反応してくれないため、少しずれていても、声をかけられると嬉しいなと思いました。

穏やかな雰囲気のゲームなので、肩肘を張らずに癒されながらプレイしたいという人にオススメしたい作品です。

感想(ネタバレあり)

追加ダンジョンまでクリアし、ボスまで撃破することができました。
ダンジョン内をくまなく探索して、経験値とAuraを稼いだということもあり、あまり苦戦せずに倒すことができました。
Auraシステムのお陰で、ダンジョン内で通常戦闘を行なえば行うほど有利になるため、戦闘に対するモチベーションは最後まで高く保てました。
実際、ダンジョンの奥まで潜って、返り討ちにされてやり直しということは無かったと思います。

全体的に朗らかな作風ではありますが、悪人サイドの思考はかなり殺伐としてドライなので、そのギャップが際立っていると感じました。
クラットもなかなかにワルでしたが、シャスカはその上を行く身勝手さで、かなりの思い入れを持って戦うことができました。
それだけに、最後はロージアが解呪の呪文を記憶し、シャスカをやり込めることができたので、多少気が晴れました。

僕のプレイではキャラの成長は手動で行い、ルピィはSPD重視、トマテルはATK重視、ルベリアはATKとSPD重視、ロージアはHP重視で育てていました。
スキルは途中で変更することはほぼ無く、ずっと以下のセット内容で戦っていました。

・ルピィ N・速撃、T・安らぎの歌、T2・鼓舞
・トマテル N・力斬、T・仲間思いの力、T2・応援の一撃
・ルベリア N・ハイシュート、T・速化の術、T2・応援の一撃
・ロージア N・ファイアボール、T・恵みの雨、T2・天使の鐘

新しく購入した際に、少し付け替えたりはしましたが、基本的には変えずに戦っていました。
変則的で尖った発動条件のスキルより、王道的なものがやっぱり使いやすいなと思います。

装備品については、材料が足りなくても、調達込みで鍛冶屋で購入できるのはありがたかったです。
個人的には、材料を集めてアイテムを作ってもらうシステムは、面倒に感じられて苦手なので、本作のシステムは助かりました。
仮に材料を集めさせるのであれば、材料がどこで入手できるかなど、すぐに参照できるようになっていないと辛いと感じます。
本作は、アイテム図鑑からも入手場所が確認できるので、集める派の人でも快適だと思います。

パーティメンバーの4人は、みんな魅力があって好きでした。
特にルピィは、他のメンバーと比べるとインパクトには欠けますが、正統派な良い子の少女という感じで、可愛くて好きです。
シャスカ撃破後のタイトル画面では、主要人物のデフォルメ無しの顔が確認できます。
やっぱりルピィは可愛かったですし、ロマックは少し間の抜けた優しい顔でした。
ルベリアは凛々しくて美人なので、毒舌が許されるのかなと思います。
ロージアは思っていたより全然太っていなかったので、もっと食べればいいのにと思います。

魅力的なキャラクターが多く、誰が主役になってもおかしくないくらい、個性のあるキャラクターが多かったと思います。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
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