消えたあの時の叫び(フリー・ホラーアクションADVゲーム)紹介と感想

ゲーム
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RPGツクールMVで作成された、ホラーなアクションアドベンチャーゲーム「消えたあの時の叫び」をプレイしました。
やり直しも含めて、2時間くらいでクリアできました。
ハラハラする緊張感と、衝撃的な真相が魅力の作品でした。

ゲームのダウンロード・プレイはこちらのページ(「ドッド工房」様)
消えたあの時の叫び(公式ページ)

ゲーム概要


謎の男に拉致された主人公が、追いかけられながらも脱出を試みる、アクションアドベンチャーゲームです。
雰囲気としてはホラーテイストですが、ゲーム内容はアクション+謎解きというスリリングな組み合わせです。

難易度は選べますが、基本的にはやり直し前提のゲームデザインです。
トライ&エラーが基本なので、追いつかれてゲームオーバーになったらやり直しましょう。
ひとつのステージがそれほど長くないのと、ステージごとにテーマのある仕掛けになっているため、テンポは良いです。

感想

謎の男に追いかけられながら謎を解くという、終始ハラハラするスリリングなゲーム内容でした。
謎自体はそれほど難しくはありませんし、どうしても難しければ、作者のサイトに攻略が載っています。
謎解きは攻略を読めばわかると思いますが、追いかけっこの部分については、プレイヤー自身の慣れと技術が必要になってきます。

ヘッドホンでのプレイが推奨のようですが、僕はPCのスピーカーでプレイしていました。
どうやら男の足音に耳を澄ませることで、回避しやすい仕組みなっているようです。
これを利用すれば、少し難易度が下がるかもしれません。
男がどこにいるか分からないときは恐る恐る歩いていました、
そのため、急にに出会ってしまったときなどは、声が出そうになるほど驚いてしまいました。
(ゲームオーバーになる直前の画像 ↓)

ゲーム終盤で真相が明らかになる部分は、伏線の意味が分かって素晴らしいなと感じました。
興味を持った方は、ぜひプレイして真相を確かめてほしい作品です。

 

考察(ネタバレあり)

ここから先はネタバレを含みますので、クリアしていない方や、プレイ前の方は読まない方がいいです。
また、「魔女の家」という別のフリーゲームについてもネタバレしている点があるため、ご注意ください。

12019 / Pixabay

本作は、殺人鬼に追いかけられながら謎を解いて脱出するという、スリリングな状況のアクションアドベンチャーゲームです。
ですが、一番特徴的な点はラストのどんでん返しであると思います。
すなわち、追われている主人公が「ゆみ」をイジメで殺したクラスメートの一人であり、追っている殺人鬼は「ゆみ」の父親だったという点が明かされる場面です。
脱出できたと思ったところで、結局落とし穴に落ちてしまい、徒労感と絶望感が襲ってきます。
しかしその直後に真相が語られ、バッドエンドが一転、勧善懲悪エンドになります。
大人しそうな主人公のグラフィックに、ついつい「被害者」というイメージを持たされてしまい、ミスリードされてしまいました。

似た構造の逆転構造を持つフリーゲームに、「魔女の家」という作品があります。
そちらの作品は、グッドエンドだと思っていたのが、実はバッドエンドだったという点で斬新でした。
真相の衝撃と後味の悪さが同時にやってきて、プレイヤーの心に深く傷跡を残す作品です。
本作は、バッドエンドだと思っていたのが、そうでもないエンド(グッドではないと思いますが)に逆転するので、「魔女の家」と比較して、後味は悪くないと思いました。
どちらの作品も、脱出のための道具や仕掛けが用意されていることに、ちゃんと納得できる理由付けがしてあり、設定がよく練られているなと感心しました。

ゲームオーバーの際に得られる情報から、主人公は20代の事務職とのことです。
結局主人公は、「りこ」「ゆうな」「るのあ」「きょうこ」のうち、誰なのでしょうか。
誰であろうが何も変わらないのですが、顔グラフィックの雰囲気に合う名前ということで、独断と偏見から「主人公=ゆうな」説を推してみます。

(2019年3月18日追記:作者様曰く、きょうことのことでした)

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