麻雀戦術本「知るだけで強くなる 麻雀の2択」(みーにん氏×梶本琢程氏)

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僕が麻雀の戦術本の内容で重視している点に、「実戦で使えるような汎用性があるか」「根拠となるデータがあるかどうか」「わかりやすい・覚えやすいかどうか」という3点があります。
今回紹介する「知るだけで強くなる 麻雀の2択」は、この3点にかなり当てはまっているのではないかと感じました。
タイトルで興味を持った人は、読んでみても期待は裏切らないと思います。

本書の位置づけ

ただの麻雀2択クイズのような位置づけで読んでしまうと、あまり意味がないと思います。
その選択がどうして正解になるのかということと、2つの選択にどれくらいの差があるのかを把握するのが、とても大事です。
その2点を抑えて読めば、実戦で本書の判断に調整を加えて、活用することが出来ると思います。
実戦で頻出するような状況はカバーされているので、麻雀が好きな人であれば、一度は読んでみたくなる魅力のある内容だと感じました。

どのような人におすすめか

初心者から上級者まで、どのようなレベルの人でも目を通しておいた方が良いと思いました。
その理由としては、本書内のコラムでも梶本氏が話していますが、「2つの選択にどれくらいの差があるか」が定量的に分かる点が画期的です。
上級者であれば正解は何となくわかっていても、損得の差がどれくらいあるのかという点については、これまでなかなか知る方法はありませんでした。
その差を本書で把握しておくだけでも、今後の打ち方の精度が高まるのではないかと感じます。

僕は、迷いそうな2つの選択について、ズバッとどちらが正解か教えてくれるので、はっきりした気持ちよさがありました。

最近の色々な麻雀戦術本でも、どちらが正解なのか明らかになってきているものも多いですが、やはり数字で具体的に言われると、気持ち良いなと思います。

内容について

内容については、以下のような項目です。

第1章・導入の2択
第2章・守備の2択
第3章・メンツ手の2択
第4章・チートイツの2択
第5章・押し引きの2択
第6章・うんちくの2択

第1章の導入は、よく議論されている内容ですし、正解を押さえている人も多いと思います。
第2章の守備は、僕の場合、何となく知っていながらも、正確には把握していなかったので、目からウロコでした。
そして第4章のチートイツの2択は、かなり面白かったです。
チートイツ自体、出現頻度は高くありませんが、知っておくと迷わなくなるという点で役に立ちました。

第5章の押し引きについては、僕にとっては学ぶことが多かったです。
親リーチが掛かっているという「行くも地獄、行かぬも地獄」という状況で、行った方がマシな場合が結構多いんだなという発見がありました。
僕はかなり臆病なので、攻めなくてはいけないところで、なかなか攻めていけない課題がありました。
これは技術云々よりも、正確に起因する部分が多いのかもしれません。
なかなか改善していくのに時間はかかりそうですが、本書を役立てていけるよう、精進していこうと思います。

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