第17回ウディコンでエントリーされ、物語性部門で6位を獲得したホラーADV『禍流転 -MAGARUTEN-』の紹介記事です。
正統派なホラー映画のようなストーリーをベースに、コメディ要素や恋愛要素のエッセンスが加えられた短編作品です。
クリア時間は約2時間弱でした。
多少の謎解き要素がありますが、一息にクリアできるボリュームの作品です。
ゲーム概要(ネタバレ無し)
大学生のタミオは、友人のキヨシから、当てた宿泊券が4人分あるから温泉旅行に行かないかと誘われます。
しかし旅行先は霊的にいわくつきの場所のようです。
紆余曲折あって結局タミオ、キヨシ、キヨシの恋人のオリエ、タミオの幼馴染のメンヘラ電波オカルト変態ストーカークソ女のミサオの4人で温泉旅行に行くことになります。
果たして4人は無事に旅行を終えることができるのでしょうか。
本編のホラー要素のほか、甘酸っぱい青春が感じられる恋愛要素や、ミサオの破天荒な行動からのコメディ要素も魅力です。
感想・スクショを添えて(ネタバレ注意)
一本の映画を見ているような感じで、最後まで一気にプレイしてしまいました。
丁寧な導線、魅力的なキャラ、ホラー物のお約束、ちょっとした謎解きなど、ゲームを飽きさせないような工夫が随所に見られる作品でした。
やっていることと、嬉しそうな顔のギャップが何とも言えません。
仮にも宿泊施設の案内板なのに、メチャクチャおどろおどろしいフォントで笑いました。
最後の最後でこの事実を覚えておかないといけない仕掛けが個人的に好きでした。
本作で一番笑ってしまったシーンです。
何度も大学への道のりを繰り返すシーン。
同じ道を往復させられることで、何度も繰り返されていることが強調されていて好きな演出でした。
単にガンガン話が進んでいくだけでなく、こういった「間」を入れる演出が上手いなぁと感じました。
とんでもない変態ですが、盗聴してくれていることによって話が早いのは助かります。
若干嬉しそうな表情なのが面白いオリエの表情です。
ミサオも面白いキャラですが、オリエも普通に可愛いのでかなり心が痛みました。
禍を司る神クラスの存在なのに、現代に異世界転生してきたおっさんみたいに聞いてくるのが何だか可愛かったです。
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