「SRPG Studio」製のフリーゲーム「レラカムイストーリー ~憎しみと償いと~」をクリアしました。
ファンタジー色が濃い作品で、全40章(+外伝)で構成される長編SRPGです。
熱中して一気にプレイしてしまったので、作品の紹介や感想を書こうと思います。
僕の場合は難易度「普通」でプレイして、クリア時間は約20時間でした。
レラカムイストーリー ~憎しみと償いと~
ゲーム概要・特徴
ゲーム内容としては、オーソドックスなシミュレーションRPGです。
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難易度
難易度は4段階用意されています。
「SNOモード(そこをなんとかお話だけでモード)」、「お気軽」、「普通」、「ハード的な」の4段階があります。
SNOモードは、ストーリーだけを追いたい人用で、マップ中のスライムを倒せば即クリアになります。
僕は「普通」でプレイしましたが、割とサクサククリアできました。
世の中の高難度SRPG(「ヴェスタリアサーガ」「ベルウィックサーガ」など)を楽しめるプレイヤーであれば、「普通」は簡単に感じられると思います。
ただしゲームが後半に進むにつれて、段々と歯応えが出てきます。
基本的な攻略などに関しては、ゲームファイル同梱の「read me」や「攻略とか」のテキストファイルに書いてあるので、困ったときは参考にしましょう。
ストーリーについて
この手のSRPGには珍しく「戦争」がテーマではありません。
そのため、敵ユニットが人間ではない場合が多く、その点が特徴的だと感じました。
ストーリーとしては、本当にファンタジーという雰囲気で、世界各地を冒険している気分になれます。
重厚な物語ではなく、主人公の性格もあって、むしろ軽いノリでの会話で進んでいきます。
中盤以降はシリアスなシーンも多くなってきますが、なるべく重々しくならないよう、わかりやすいテキストで語られます。
ステージやマップ
前述したように、マップへのこだわりが感じられる作品です。
色々な場所を冒険している雰囲気が良く出ています。
洞窟、水の神殿、火山地帯、雪山など、RPGでよく見かける地形が、シミュレーションRPGのシステムと上手く絡められています。
この荒らされて燃えている街のグラフィックも、迫力があって美麗です。
あまり似たようなマップが続かないように考えられており、飽きにくい工夫がされています。
ステージごとのマップのギミックが豊富で、ターン経過・敵の残数などによって地形が変わり、それに伴って増援が出現するケースが多いです。
戦争物だと、どうしても戦闘を行う場所は似たような場所になってしまいがちなので、この点は新鮮だと思います。
また、ステージには隠しアイテムが多く落ちており、それらを見つけ出すのも一つのやり込みです。
すべてを探し出そうとすると大変なので、プレイスタイルに合わせ、ストレスが溜まらない範囲で回収すると良いでしょう。
味方ユニットについて
ユニットについては、それなりに大勢のキャラクターが仲間になります。
しかし説得して仲間になったりすることはなく、基本は自然に加入します。
印象としては、どのメンバーもそれなりに成長するので、好きなキャラクターを使えば良いと感じます。
誰かを育てなかったせいで詰むとか、そういったことはまずないだろう、という印象です。
感想(ネタバレあり)
序盤から、ファイアーエムブレムシリーズをプレイしている人ならばニヤリとする名称が多く、面白かったです。
ネットで昔流行ったネタなども仕込まれていました。
知らない人が見ると「?」と思ってしまうかもしれませんが、自分は気になりませんでした。
初回のプレイで、運よくトゥルーエンドに進むことが出来ました。
26章からの行動によってエンディングが分岐するようですが、明確な選択肢などは特にないので、何か分岐条件だったのかはよくわかっていません。
35章で「黄昏」を使うかどうかなのかな、とか検証しましたが、そうでもなさそうでした。
何にせよ気持ちよく終わることが出来て良かったです。
今後、分岐条件が判明すれば書こうと思います。
ゲーム中、難しくて進めなくなるということはほとんどなく、サクサクと進めることが出来ました。
しかし26章からメンバーが一新されてからは、一時的に戦力がダウンし、苦戦を強いられました。
特に28章「命朽ち果て」は、これまでにないほどメンバーがやられてしまい、ギリギリの中でクリアになりました。
また、ターン制限マップを見落としていて、時間切れでゲームオーバーになることもありました。
セーブに関しては非常に親切で、ステージ前のセーブデータ50個、ステージ途中のセーブデータ50個保存できます。
そのため好きなだけ吟味することもできますし、プレイしやすかったです。
後半は敵が多く大変だったので、ライトとアーリィを強化して、二人だけで敵陣に突っ込ませてクリアするという、乱暴な方法で攻略してしまいました。
移動力を増強させ、連続・必殺のスキルを覚えさせてしまえば、二人とも太陽で自給自足できるので、事故死することもなくボスも倒せます。
まさに兄妹無双。
リヒトも加えてあげたかったのですが、武器のコストを気にしなければいけないので断念しました。
(ライトは無限耐久の専用武器、アーリィは光魔法の耐久が減らないスキルあり)
そのほかの感想としては、特攻武器が強力で種類が豊富なため、育てたいユニットがいる際は有用でした。
レベルの低いユニットであっても、特攻武器を持たせることで、戦力として使えます。
しかしその反面、敵が特攻武器を持っている場合は、味方ユニットもあっさりやられてしまうので、そこは注意が必要でした。
キャラ使用感(ネタバレあり)
ここからは、最終ステージで出撃メンバー入りしていたユニットについて、使用感などを書いていきます。
・ライト
主人公だけあって、序盤からメキメキと成長していき、頼っているとすぐにレベル上限に達してしまいました。
物理攻撃よりは魔法を持たせた方が、射程に死角がなくなり無双できます。
防御力の伸びが良く、太陽や見切りなどのスキルにより、守りは万全でした。
連続と必殺を覚えさせることによって確殺能力も高くなり、結果、単騎駆け可能なユニットとなりました。
非常に強力なユニットです。
・ソラナキ
後半に仲間になり、強力な専用武器があるものの、打たれ弱く、それほど前面には出せません。
育てる時間があれば強くなりそうな気配はしました。
妹を除けばヒロイン候補?
・ヘルギ
闇の世界組では、壁役として頼れるユニットでした。
ロディやミネルバに比べるとだいぶ劣ってしまうのですが、頼りになる印象が強く、最後まで出撃させました。
エピソードが少ない闇の世界組ですが、キャラクター的にも好きなユニットでした。
・ヨハン
最初から上級職なので、それほど育たないだろうなと思っていたら、結構強かったユニットです。
待望の二人目の回復役だったので、よく出撃させていました。
なぜか守備力の伸びが良く雷の魔法も強いため、前線を張れる強ユニットです。
・ユミナ
盗賊キャラなので、育てておけば宝箱とか扉の解錠で役に立つかなと思っていたら、そこではあまり活躍しませんでした。
その代わり、スキル「ちょこまか動く」の確定再行動により、高い殲滅力を持った剣士キャラとして活躍しました。
非力ではありますが、魔力を生かした魔法剣による攻撃や、「聖なる剣」などの特攻武器を持たせれば、十分活躍できます。
回避力も非常に高いので、移動力を強化すれば、単騎駆けも可能です。
・ウォルト
戦闘に関する能力値の伸びが良く、周囲のユニットへの支援効果持ちなので、前線で活躍できます。
スナイパーになってからはボウガン系も装備できるので、射程1~2をカバーする前衛としても活躍できます。
ただし打たれ強いわけではないので、少し注意が必要でした。
・デュッセル
決して弱くないユニットですが、後半は他にかなり強いユニットが増えてくるので、あまり目立った活躍はできませんでした。
ただしウォルトと同じように、周囲のユニットへ支援効果があるので、前線に置いておくと役立ちます。
・アーリィ
最強キャラその2です。
ライトと比べて守備力などは多少劣るものの、自給自足が可能な無双ユニットです。
自分の場合は、連続、必殺を覚えさせて、移動力強化を行うことで、単騎駆け出来るようにしました。
光武器を消費しないスキルによって、長距離射程の魔法書や、希少な魔法書をガンガン使えます。
・エイリス
序盤から唯一の回復役なので、使わざるを得ないユニットです。
経験値を得られる方法が限られているので、「早熟」や「エリート」などのスキルを習得させておくと成長が早くて楽です。
・レイリア
登場時は微妙なユニットでしたが、成長するにつれて回避力が高い前衛ユニットになりました。
連続や必殺も自力で習得するため、キラーブレイドなどを持たせればますます殲滅力が上がります。
・ロディ
序盤から最後まで頼りになる壁ユニット。
守備力の伸びが非常に良い反面、早さは低めなので、あくまで壁役としての運用が吉です。
多彩な武器を使い分けできるので、アイテム枠がすぐいっぱいになるのが悩みの種です。
・ミネルバ
ロディほどの壁役はできないものの、早さの伸びが良いため、攻撃能力は高めです。
ロディとセットで運用すると、支援効果も相まって便利です。
・イグレーヌ
攻撃・守備に優れたフィンの方が、飛行ユニットとしては先に加入するため、性能的には少しイマイチに感じてしまうユニット。
しかしその分、早さと技には優れており、飛行ユニットは複数いても便利なので、有用度は高いです。
特攻武器を使われると、ほぼ一撃で倒されてしまうため、事故死が多い印象でした。
・フィン
序盤から加入し、貴重な斧使いとして活躍させられます。
命中率に多少難がありますが、斧装備をしばらくは独占できます。
イグレーヌと同じく、事故死には注意したいところです。
・ニルス
魔物系の敵が多い本作では、光魔法が強力で、役に立つユニットです。
打たれ弱いため、なかなか前線には立たせられませんが、魔物に対しての殲滅力は確かです。
攻略メモ
本作では、ゲームファイルに攻略情報が同梱されていますので、あまり書き記すことはありません。
そのため、プレイ中に感じたことなどをメモ程度に紹介しようと思います。
・ボーナス交換の使い道
ボーナスポイントは何に使うべきか、結構迷うところです。
個人的には、「聖なる~」シリーズの特攻武器や魔法攻撃が出来る剣は、魔物相手に役に立ちました。
特にユミナなどの非力なキャラでも、特攻武器を持たせると戦力として計算できるのでお勧めです。
また、必殺の書・連続の書は、2000ポイントで購入できる割に、ユニットの攻撃性能をかなり高めるスキルです。
前述しましたが、ライトやアーリィなどの技・速さが高いユニットに習得させられれば、格段に強化することができます。
そのほかに、移動の秘薬もお勧めのアイテムです。
ライトやアーリィ、そのほかロディなど、単騎で突っ込ませても心配がいらないユニットに使うことで、敵陣を引っ掻き回しやすくなります。
敵の攻撃範囲をちまちま確認するのが面倒な際など、とりあえず敵に突っ込ませて削るという戦法が使えます。
・クリア後ポイント引継ぎ
ゲームクリア後、ポイントを消費して、最初からプレイすることが出来ます。
普通のボーナスショップには売っていないアイテムなども並んでおり、お気に入りのユニットをより強化してプレイすることが可能です。
・契約の杯の用途は?
29章の宝箱の中や、クリア後のショップに売っている「契約の杯」は、クラスチェンジアイテムということになっています。
「その手を血で染める覚悟はあるか?」という説明文ですが、用途は今のところ不明です。
これを誰かに持たせたままレベルアップさせると何か起きるのかなと想像はしています。
また分かれば書こうと思います。
(2020年10月7日追記)
契約の杯は、ローグにクラスチェンジしたユミナに使用することで、アサシンへのクラスチェンジが可能になるようでした。
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本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ
コメント
うろ覚えですが
契約の杯は盗賊だったかに使用することができたかと
情報ありがとうございます!
検証したところ、ローグからアサシンへのクラスチェンジが可能となりました。
記事を更新しておきます。