Windowsタブレットで、RPGツクール製のゲームをプレイしてみた話

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前書き

今までフリーゲームをプレイする際、家のデスクトップのパソコンを使ってプレイしていました。
しかし、家の中の色々なところで、寝転がりながらプレイしたいという気持ちもあって、いずれタブレットを購入したいと思っていました。

つい先日、2020年5月12日に、マイクロソフト社から「Surface Go 2」が発売されました。
前からWindowsタブレットを購入したいと思っていたので、今回思い切って購入してみることにしました。

実際にRPGツクール製のゲームをプレイした使用感と、「Surface GO2」の使い勝手などを書いていこうと思います。

「Surface GO 2」の基本的な性能について

「Surface GO 2」は3種類のモデルがありますが、今回購入したのは真ん中のモデルですので、その仕様について感想を書いていきます。
主に「フリーゲームをプレイする」という視点での感想です。

ちなみに、各モデルは以下のような定価(税込)です。

・下のモデル:Pentium 4425Y・RAM4GB・ストレージ64GB・66,780円

・中のモデル(今回はこれを購入):Pentium 4425Y・RAM8GB・ストレージ128GB・85,580円

・上のモデル:Core m3・RAM8GB・ストレージ128GB・LTE通信・107,580円

「Surface Go 2」には、officeのライセンスキーが標準で含まれており、WordやExcel、PowerPointを使うことができます。
正直なところ、僕の場合はゲーム用タブレットとして購入するので、このソフトを外してもらう代わりに安くなるほうが嬉しいところです。

仕様については、公式ホームページを参照しました。

・本体サイズ:245mm×175mm×8.3mm
A4よりは一回り小さいサイズ感です。
通常のカバンに入れるのは容易ですが、携帯ゲーム機と比較すると、当然大きいです。
しかし自分の場合は、屋外移動中などに使用することは想定していないので、特に問題はありません。

・重量:544g
手だけで支えてプレイする分には、重めです。
しかし、座って膝の上に置いたり、寝転がって立てた膝にもたれかけさせるイメージでの使用を想定しているので、特に問題はありませんでした。

・画面サイズ:10.5インチ
ゲームをプレイする上では問題ありません。
ウィンドウモードでプレイすることが多い自分にとっては、ちょうど良いくらいのサイズでした。

・メモリ:8GB
・プロセッサ:Intel Pentium Gold Processor 4425Y(2M キャッシュ、1.70 GHz
ゴリゴリのPCゲームをプレイするわけではないので、特に問題はありませんでした。
攻略サイトを裏で開きながらプレイする分にも、特に重さは感じません。

・ストレージ:SSD 128 GB
最近はフリーゲームも、データサイズが大きくなってきています。
ですがゲームを入れ過ぎず、現在プレイするゲーム中心にすれば、問題はありません。

・外部端子:USB-TYPE C×1、3.5mmヘッドフォンジャック、MicroSDXC カードリーダー
USBポートはタイプCのみなので、若干メインPCとのデータのやり取りはしづらいです。
オンラインストレージを利用して、ファイルの受け渡しをするのが楽だと感じました。

音に関しては、有線イヤホンも付けられますし、Bluetooth接続の無線イヤホンでも接続できます。

RPGツクール製ゲームをプレイする準備

Sモードの解除

「Suface Go 2」を購入した状態だと、最初は「Windows10 Home(Sモード)」がインストールされています。
「Sモード」とは、セキュリティの高い状態を保つために、規定されたアプリしか使用できないような制限がかかっているモードです。

「Sモード」だと、Microsoftストアでのアプリしかインストールできないため、まずはSモードの解除を行います。

ちなみに、一度Sモードを解除した場合、再度Sモードに戻すことはできないので、ご注意ください。
解除すると「Windows10 Home」となり、普通のWindows機として同じように使えるようになります。

RPGツクールランタイムパッケージ(RTP)のインストール

当然ですが、RPGツクール製のゲームをプレイするには、プレイする作品に応じたランタイムパッケージを導入しなければなりません。

公式ホームページより、各RTPをインストールしましょう。

また、Windows10では、RPGツクール2000や2003だと、ウィンドウモードで起動しないと、上手く始まらない場合も多いです。
その場合は、起動時にフルスクリーンではなく、強制的にウィンドウモードで起動する操作が必要です。
さらに、互換モードでの軌道や、シングルコアで動かすなど、いくつか試すべきことはあります。

こちらのサイトに、対処法について網羅的な記載があります。

RPGツクール2000起動しない時及び文字化けの対処法

「ちーたんタッチボード」の導入

忘れてならないのが、画面上に表示させるソフトウェアキーボード(スクリーンキーボード)です。
Windows10標準のキーボードだと、カスタマイズできず、使い勝手も悪いです。
自分の場合だけかもしれませんが、RPGツクール2000や2003のゲームを遊ぶ際、キーの反応が悪く、まともにプレイできませんでした。

これを解決するのが、フリーで配布されている「ちーたんタッチボード」です。
これを導入すれば、ソフトウェアキーボードでも、快適にプレイすることができます。

ダウンロードはこちら(「ソーサリーフォース」様)
ちーたんタッチボード

自分でカスタマイズするのは相当大変なのですが、公式サイトで配布されている「ボードパッケージ」を使用すれば、用意された様々なレイアウトを利用することができます。

例えば、「GameController」というレイアウトのものだと、以下のようになります。

ソフトウェアキーボードだと押している感覚がないため、気付かないうちに指の位置がずれていってしまうこともあります。
しかしこのように不要なボタンを減らし、左右の画面端にキーボードが分割されていると、誤操作も減って操作しやすいです。

実際にゲームをプレイしてみた感想

RPGツクールMVで作成されたゲームであれば、タッチパネルに対応している部分があるため、直感的に操作できる部分もありました。
しかし基本的には、キーボードでの操作が中心となるため、前述した「ちーたんタッチボード」等の快適なソフトが必要となるでしょう。

実機のキーボードとは違い、キーボードを叩く感触がないので、アクション性があるゲームをプレイするのは、少し難しいかなと思いました。
しかし、RPGやシミュレーション、ノベルゲームなどであれば、問題なくプレイできるものと思います。

(2020年5月29日追記)
使わない時は、スマホのように電源ボタンを押すことでスリープにできます。
しかしゲームを起動させっぱなしだと、バッテリーを結構消耗してしまうと感じました。
結構、熱も持ちます。
フル充電でも、RPGツクール製のゲームをプレイしていると3~4時間で、バッテリーが10%を切ってしまうので、注意が必要です。

(2020年8月追記)
「SRPG Studio」製で作成された作品の多くは、マウスでないと快適に操作できない場合が多かったので、Bluetoothマウスなどを用意する必要があるかと思います。

また、どのタブレットも同じだと思いますが、「Surface Go2」を長時間使用していると熱を持ってきます。
熱を持ってくると、CPUの処理が落ちるため、動作がカクつくことも増えます。
そういう場合は一旦電源を切ったり、涼しい部屋でプレイすることが重要だと考えられます。
長時間のプレイを強制的に中断できると思えば良いのかもしれません。
今のところ、特に相性が良いなと感じるのはノベルゲームです。
本を読むようなイメージでプレイできるため、かなり快適です。

それと、本記事でも前述したように、「One Drive」などのオンラインストレージの、設定しておくと、他PCとのファイル受け渡しが楽です。
僕の場合は、タブレットでプレイしたゲームのスクリーンショットを、「One Drive」内に保存するように設定しています。
そうすることで、デスクトップパソコンで記事を書く際、快適にスクリーンショット画像を利用することができます。
無料プランでもそこそこ容量があるので、オススメです。

(2021年2月追記)
ツクール製のゲームをプレイ中に、縦と横の画面方向を変えたり、ロック画面になって戻したりすると、ゲーム画面が動かなくなってしまうことがあります。
BGMやSEを聞く限り、ゲーム自体はそのまま動作していて、画面表示だけ動かない状態です。
こうなってしまうとゲーム続行が難しくなるため、長時間席を外したり、画面方向を変更したりする前に、セーブしておくことが大事です。

「Surface Go 2」他の利用法


「Surface Go 2」は、少し高いですが、15000円ほどのカバータッチパネルを購入すれば、非常に簡単にキーボードを取り付けることが可能です。

取り付け部はマグネットでくっつくようになっており、取り付ければ自動的にキーボードでの操作が可能となります。

こうなるとタブレットというより、ミニノートパソコンのようになります。

当初の目論見とは違いますが、これはこれで使い道があると思うので、悪くはありませんでした。
前述の「ちーたんタッチボード」のように、キー操作をソフトウェア上で動かすわけではないので、ゲームの動作はやや滑らかになる印象です。
デスクトップPCの前に置いてゲームをプレイしつつ、デスクトップPCでは記事を書くということもできるので、なかなかに便利でした。

まとめ

今回は「Surface GO 2」を購入しましたが、RPGツクール製のソフトをプレイするだけであれば、もっと安価なタブレットでも十分動くと思われます。

しかし、Windows標準スクリーンキーボードの使い勝手の悪さは同じだと思います。
そのため、「ちーたんタッチボード」などのソフトウェアキーボードを導入することが重要です。
ここさえ気を付ければ、大抵のWindowsタブレットは快適にプレイできるのではないでしょうか。

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コメント

  1. ソフィア より:

    F12が無いのがツクールプレイに面倒だったりそうでも無かったり(オンボロWINタブ)

    忘れたころに使用感第二弾、お待ちしておりますね

    • losspass より:

      コメントありがとうございます。
      ツクール系作品での、F12リセットはよく使いますよね。
      デフォルトの起動がフルスクリーンの作品だと、F4もよく使います。

      バッテリーの持ちに多少不安があるものの、家の中なら特に問題は無さそうかなと感じています。
      もう少し色々な作品で使ってみます。
      SRPG系作品の操作感を試したいところです。

  2. より:

    windowsタブレットでRPGツクールをしたいと思っていたのでとても参考になりました!
    質問なのですがRPGツクールMVやVXACEのエフェクトが多く使われているゲームでも60FPSで動作できますか?

    • losspass より:

      コメントありがとうございます。
      VX Ace製もMV製、どちらの場合も、本記事で検証しているSurface Go2であれば、問題なく60fpsをキープできました。
      何となくですが、MV製の作品の方が快適だった印象があります。
      ただタブレットは熱を持ちやすく、本体が熱くなってくると動作が遅くなってくるので、注意が必要です。