前書き
平澤元気氏の麻雀戦術本「点数状況によって変わる 麻雀・強者の選択」を購入して読みました。
牌効率や押し引きとは違うものの、明確に成績に影響する「点数状況に応じた対応」が学べる本ということで興味を持ちました。
これまで、みーにん氏の『麻雀戦術本「統計学」のマージャン戦術』などで、自分の持ち点によってアガリの価値がかなり変わるということは、知識としては持っていました。
しかしその運用について、自分の中で正解の方向が定まっておらず、ブレブレで打っているところがありました。
このようなブレを少なくして、きちんと運用していけるヒントを学べればと思って今回購入しました。
2024年1月時点で、この内容に焦点を絞っている戦術本は数少ないかと思いますので、他のプレイヤーと差をつけるチャンスかもしれません。
ただし初心者が読むよりは、ある程度牌効率や押し引きが分かっている中級者以上が読むと生かしやすいと思います(雀豪1以上)。
ざっくりとした内容紹介
具体的な本書の内容については、ここで語ることはできませんが、内容としてはざっくり以下のような内容です。
まず第1章で点数状況が重要な理由の説明があり、点差への意識を高めてくれます。
終局が遠い東場では、局収支通りに打つことが正解という場合が多いのですが、オーラスに近づくほど点数状況によって判断が変わるようになっていきます。
そのため本書全体では、主にオーラスや南3局などの終盤に関する打ち方に焦点が当てられています。
オーラスは、持ち点によって打ち方やゲーム性が大きく変わるため、まずはここを重点的に学ぶことが重要だと思います。
また南3局・南2局は、オーラスよりは若干普段通りの判断になりますが、それでも通常時と比べて意識することは全く違います。
そして第5章では、南2局以前に場面を広げて書いてあります。
ここまで書いてある内容を身に付けたら、芋づる式に、南1局はどう打つべきか、東4局はどう打つべきかという応用が出来るようになってくると思います。
そうなってくると、押し引きの精度が全体的に向上し、成績向上に役立つかと思います。
後書き
雀魂を打っていると、オーラスでトップに立っているプレイヤーが、わざわざリーチ棒を出している姿を見かけることがあります。
この行為は、せっかく2位と10500点差があり、満貫をツモられても逆転されない点差なのに、リー棒の1000点のせいで、相手の条件を助けてしまっていることになります。
東場では間違っていない打ち方でも、オーラスでは明確なミスとなる場合があります。
本書を読むことで、こういった点数状況に由来するミスを意識できるようになるかと思います。
南3局において、ダンラスの4着であっても、オーラスのラス回避条件を緩和するために1000点アガりを目指す意味を見出したり、ラスだからといって無限に押してはダメなのだということを再確認するいい機会になりました。
余談(雀魂の近況について)
ちなみに、ここ最近の500試合くらいで、えげつないくらいポイントを溶かし、雀聖3→雀聖1まであっという間に転げ落ちてしまいました。
もともと今までが上振れだったのかもしれませんが、自暴自棄気味に打っていた感も否めません。
結構落ちるところまで落ちた感はあるので、最近ではポイントを死守するというより、自分が良いと思う打ち方をした結果、どのあたりの段位に落ち着くのかという目線に変わってきました。
ラスを怖がるのは当然だとしても、どこまで怖がるべきなのかのラインを、少しでも本書で明確にできれば良いなと思っています。
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