30代で2回目の転職をした理由

woman in black jacket walking on the sidewalk仕事
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前書き

これを書いている人間の基本情報

・35歳男性
・大卒文系
・妻(専業主婦)と未就学児の子供2人
・営業経験13年(医療系10年、日用品系3年)

2022年1月より、新しい会社へと転職することになりました。
実は今年の8月ごろから転職活動を続けており、ようやく11月にとある企業より内定をいただくことができました。
次の会社が3社目なので、今回は二度目の転職活動ということになります。

手に職があるわけではない35歳のただの営業職である僕ですが、働きたいと思える企業が新しく見つかり、転職することができて良かったと思っています。
現在の気持ちを忘れないために、今回の転職のことについてアウトプットしようと思います。

1度目の転職理由

約10年ほど勤めた1社目を退職した理由は、以前記事として書きました。
その際は6つ理由を挙げていますが、一番核となる理由は「夜間や休日の緊急呼出がある」という点でした。
今回の転職活動をする中で、1社目の退職理由を問われることはよくありましたが、その際に一貫して伝えていたのはこの理由です。

「退職理由にネガティブなことは伝えない方が良い」というのは、転職活動の基本とも言えることかもしれません。
しかしこの理由は事実ですし、自分の努力でどうにかなることではありませんでした。
緊急対応とは切っても切れない業界でしたので、この理由を伝えてお断りされるのなら、それは仕方ないと思うくらいの気持ちでいました。

緊急対応というのは、独身であれば自分の予定が崩れるだけであり、対応できないわけではありません。
しかし結婚して子供が生まれていると、休日は家族との予定もあるため、すぐに動くことができない場合が多いです。
家族との外出中に呼び出され、電話だけで済まない対応が求められるのであれば、普通の生活が成り立たなくなってしまいます。
休日に即対応することが義務付けられるのであれば、それは休日ではなく勤務時間ということになってしまいます。

この点の改善を会社に申し入れ、僕自身も当番制など色々と案を出しましたが、様々な理由により改善されることはありませんでした。
そのやり取りは省きますが、改善の望みがないことがわかったため、1社目の退職を決意しました。

1度目の転職で得られたもの

こういった理由で1回目の転職活動を行い、2社目に勤めることになりました。
1社目の在職中に転職活動をしていたわけですが、その期間が一番メンタル的につらかったと思います。
次の転職先としては、通勤できる範囲内で「休日の緊急呼出がない」という点を必須条件として探していました。

2社目の詳しい情報は伏せますが、1社目と同じ商社系での営業というポジションであり、緊急とは縁が無い別の業界です。
年収は下がりましたが残業はほぼ無く、休日出勤は予定されたものしかないため、前職の転職理由は完全に解消された形となりました。
したがって1回目の転職は、望んだものが得られたという点で、成功したと思っています。

1社目で核となっている転職理由は「休日の緊急呼出」でしたが、そのほかにも残業が非常に多いというサブの理由はありました。
みなし残業代40時間が給与についていましたが、実際は月60時間~80時間以上残業があり、超えた分の残業代は支払われていません。
(ちなみに休日の緊急呼出については、申請すると時間分の手当てが支給されました)
どの会社でも多かれ少なかれ残業はあると思いますが、2社目はそれがほとんどない文化だったので、そこはラッキーだったと感じています。
年収は下がったものの、時給換算では上がっているくらいです。

2社目の問題点

成功したかのように見えた1度目の転職でしたが、人間はその環境に慣れると新たな不満が出てきます。
これは余談ですが、転職に関するもっともらしい一説に「3社目が最も満足度が高くなる確率が高い」という言葉があります。
2社目で働き始めると、そこで初めて1社目に居た頃には気付かなかったメリットを痛感するケースが多いそうです。
その教訓を生かすからこそ、次に勤める3つ目の会社の満足度が一番高くなる、ということがあるそうです。
この記事を書いている時点で考えると、確かにそうかもしれないと納得しました。

さて、僕が2社目の仕事に対して本格的に不満や疑問を覚え始めてきたのは、3年目に入ったころです。
入社してからある程度業務をこなせるようになるまでは必死でやっていたため、会社に対して大きく変だと思うことはありませんでした。
というよりも、あまり思わないようにしていたのかもしれません。
せっかく苦労して入った会社がまた変な所だとは考えたくないというバイアスも確かにあったでしょう。

特定を避けるために少しぼかしながら書いていきますが、2社目で問題があると思う点について列挙していきます。
これらの問題点が即転職理由となるわけではありませんが、多かれ少なかれ退職理由にはつながっています。

管理職が多すぎる

まず最初の問題点としては、営業管理職の人数が多いということです。
営業全体の人数自体それほど多いわけではありませんが、それでも普通はあり得ないほどに多いです。
割合としては、実に半分以上の人員が管理職という立場です(役員以上も含む)。
実務を行う主任クラスの人間が3分の1ほどしかいないという状態であり、普通は考えにくい状態です。

なぜこういった状態になっているかと言うと、大きな理由は上の人間が辞めていかないからです。
辞めずに長く続けていれば、ある程度までは昇格していくため、上がどんどん詰まっていくという状態になります。

しかし(無駄に)管理職が多いことにより伺いを立てる人数が多くなり、決済に非常に時間が掛かります。
管理職同士の仲が良くないこともあり、本来なら直属の上司に報告するだけでいいはずなのに、なぜか一番下がその上の上司全員に報告しなければならないという状況がよくあります。
さらに管理職は時間に余裕があるからなのか、その時の気分で実務に介入してきます。
以前はこちらに丸投げしていたことを、急に一緒にやるなどと言い出すため、現場としてはいい迷惑です。

他にも、どうでも良いようなことまで把握しようとするマイクロマネジメントや、上司同士の人間関係の悪さにより歪な報告をしなければいけなかったりと、一般社員が気を遣うことが多くあります。
実務的な問題も多いですが、何より仕事をしていない人間に対して多額の人件費がかかっているという状況により、自分を含めてかなり士気を下げていたと感じています。

社長が優しすぎる

これは2社目の良い点でもあり悪い点でもあるのですが、社長が優しすぎるという問題点があります。
経営側の人間は取締役社長しかいない会社なので、会社では社長がトップの存在です。
その社長が人間的に優しすぎるのが問題で、普通ならクビになるような社員をいつまでも管理職でいさせてしまっています。

その管理職のせいでメンタルを壊してしまった人間が複数いるのに、部下をどんどん変えていってしまうので、病んでしまった人間がただただ増えていきます。
確かに処分すれば、その管理職はやる気をなくしてしまうかもしれませんが、その人ひとりのせいで何人もの人間が苦しんでいるという状況に目をつむるのは、トップとしてどうなのかなと思います。

社長自身とても人が良く、自分に寄ってくる人間をとても大切にするので、上司連中は社長に向けたパフォーマンスにご執心で、顧客側を向いた営業というのをしていない状態です。
社長は「〇〇課長の下は大変だと思うが、何とかよろしく頼む」というようなことをよく口にしますが、問題を把握しているのであれば下の人間に面倒を見させるのではなく、トップがマネジメントすべきだろうと思っていしまいます。

業務外の雑用の負担が大きい

営業というのは、会社の中では非定型業務が多い職種だと思います。
中には雑用と思われる仕事もありますが、顧客や会社に関わるものであればそれほど気にはなりません。

しかし仕事中に、上司の私事に付き合わせられるというのは、明らかに異常だと言えるでしょう。
たとえばある役員については、強制的に同行する日が月に何日か割り当てられ、それが営業の中で当番制になっているのです。
客先同行ということならまだ良いのですが、プライベートの買い物だとか、紅葉鑑賞、ゴルフ場の下見などに付き合わせられるのです。
しかもその役員は、自分と同行していると仕事をせずに色々な所に行けていいだろうなどと考えている節があり、完全に勘違いをしています。

営業は毎日予定もあり忙しいというのに、月に数日この当番を入れなければならないのです。
その役員は、会社の黎明期に売り上げを大きく伸ばしてきたという実績があるため、非常に尊大な態度で、社内ではあらゆる人から煙たがられています。
当番の日は、運転手を務める車の中で、壊れたラジオのごとく同じ内容の話を聞かされ続けるので、同行日の精神的疲労は大きいと言えます。

会社資金の浪費が激しい

社会全体がコロナ禍にある中、多くの企業は大なり小なりダメージを受けていると思います。
具体的に指示が出ているわけではなくても、社員一人一人の経費節約の努力は必要です。
しかし多くの上司たちはそんな状況でも、経費の浪費を続けます。
細かい話を列挙すると多くなりすぎるので、特に悪質だと思われる事柄を書いていきます。

・電車交通費の支給を受けているのに社用車で通勤する
現在の会社では、自家用車での通勤と公共交通機関での通勤を選ぶことができます。
自家用車での通勤の場合は距離に応じたガソリン代が支給され、公共交通機関であれば定期券代が支給されます。
仕事の関係で、社用車で直行直帰しなければならない場合は、申請を出すことで社用車での通勤が限定的に可能になります。

一部の役員は定期券代の支給を受けておきながら、無許可で社用車で通勤してケチな節約をしています。
これは故意の不正受給に該当し、会社規定によっては背任行為となったり、懲戒処分の対象となるものでしょう。
しかし本当に恐ろしいのは、これを行っている役員を見て「なるほど、賢いな」と真似をする人がいるという点です。
こういった行為はほとんどの社員に知れ渡っているのですが、バレていないと思っているのか恥という感覚がないのかのどちらかでしょう。

・必要のない接待を多く行う
最近は減少傾向にあるものの、民間企業同士のお付き合いであれば、時には接待が必要な場面はあると思います。
業界の慣習にもよると思いますが、この会社では一部の管理職たちが過剰に接待を行います。

大きな得意先で、接待の必要がある状況ならまだ良いと思います。
しかし、明らかに接待の必要がないような顧客に対しても接待を多く行い、自分が美味しい思いをしたいと思っている人が多いのです。
接待の全てを否定するわけではありませんが、一番良いのは接待をしなくても良好に関係を保てるのが営業の本分であると僕は思っています(青臭いかもしれませんが・・・)。
「また明日も接待だわー」という愚痴を耳にすると「いや、自分で必要のない接待をしているだろ」を感じてしまいます。

ノルマがない

現職では、営業のノルマがありません。
厳しいノルマに追われないのは良い点かもしれませんが、その反面デメリットもあります。
現職は、ノルマが無いことによるデメリットを煮詰めたような状態になっています。

ノルマ=数字が無いということは、営業を評価するための明確な指標が存在しないということになります。
そうなると評価基準が極めて曖昧になり、誰が仕事をしていて誰が仕事をしていないか、上の報告次第ということになってしまいます。
したがって、下の人間が頑張ったことを上司が自分の手柄にしたり、上司の不始末を部下のせいにするというのは日常茶飯事です。

またノルマが無いということは、何か自発的に営業活動を行ったとしても、それは評価対象にならないということになります。
このような評価体系ではリスクがある挑戦は誰もやらなくなりますし、無難でミスをしないようにするというスタンスにならざるを得なくなります。

絶対に潰れることのない公務員であれば、このような評価体系でも問題は無いでしょう。
しかし民間の営利企業がこのような仕組みでは、持続的な成長をしていくことは難しいと思います。
実際、僕はこの会社にいる間、上司たちは「自分が在職している間さえ会社が持っていればいい」という考え方が強いと感じていました。
人によっては、「俺たちはもう先が短いからいいけど、お前たちは自分が食べていけるようにやっていかないと厳しいぞ」とはっきり言う人もいます。
この発言はある側面では正しいのですが、全く仕事をやる気がない人にこのように言われても「こっちもあんたの食い扶持を稼ぐために働いているんじゃないんだよ」という気持ちになってしまいます。

このように、逃げ切りを図りたい人ばかりの人間が上層部を占めているため、今後の会社の行く末に大きく不安を覚えるようになりました。

競争力の低さ

今の会社の業界での競争力の低さというのは、将来の不安の一つです。
かなり成熟し切った業界なので競合との差別化は難しく、大企業には資本で負ける構図です。
昔からのお付き合いのある企業が数多くあるため、その人間関係(コネクション)によって辛うじて商売ができているというのが正直なところだと感じています。

前項でも少し触れましたが、会社が大きく成長した時代の人間がまだギリギリ在籍しているため、取引は継続して商売ができています。
しかしその人たちが退職していくと、取引相手もこちらに義理立てする理由が無くなっていくだろうと感じています。

どこの企業でもこういった世代交代のタイミングというのはあるでしょう。
その企業独自の強みやサービスがあれば、たとえ担当者が変わって人間関係が無くなったとしても取引はそう簡単になくなりません。
残念ながら今の会社はそういった独自の強みがほとんどないため、僕の目から見ると厳しいだろうと感じています。
そういった状況を打破する経営方針を打ち出すということもなく、ただただジリ貧が続いている印象です。

2度目の転職で得ようとしたもの

さて、現職の問題点を色々と書いていきました。
これらすべてが嫌だというわけではなく、どこの会社でも似たような問題点があるでしょう。
それでは今回の転職で何を得ようとしたのか、書いていこうと思います。

2つの前提条件

まず大前提として、1回目の転職で得ようとした「休日の緊急呼出が無いこと」はもちろん維持させたいと思っています。
これが得られないのであれば、結局1社目と同じ状況になってしまいます。

また現職のように「残業時間が少ないこと」というのは、出来れば維持させたいと思っています。
仮に年収が高くなるとしても、現職と同じくらい少ない残業が良いなと思っています。
前職と比べて残業時間が大きく減ったことにより、驚くほどQOLが上昇したと感じています。

仕事に対して求めるもの

前項の問題点で書いたような「管理職が多すぎる」とか「業務外の雑用が多い」とか、確かにそういったものは無い方が嬉しいです。
しかしこれは事前に調べられるものではないですし、どの会社でもあり得ることです。

今回の転職活動では、色々と自己分析を行いました。
仕事でどんな時が嬉しいと感じ、どんな時が嫌だと感じたのか洗い出し、仕事に対して何を求めているのか自分と向き合いました。
その結果、僕が一番仕事に対して求めていることは「顧客の困りごとに対して、専門的な知識・経験を活かして解決していくこと」だという結論になりました。

現職は会社としての競争力が低いため、顧客に対して行う営業活動は、基本的に「お願い」がほとんどです。
顧客は他所から購入した方が良い場合でも、何とかうちで購入してもらえるようにお願いをするというのが基本スタンスです。
営業としては、自社の商材が劣っているのを自覚しているのに、それを顧客にお願いしなくてはいけないという点が非常にストレスでした。
相手の気持ちを考えると鬱陶しく思われているだろうなと感じますし、自分自身が良いものだと思っていないものを提案するのは結構苦痛でした。
前職ではその点、顧客の希望に合致したものを探して提案するので、そこは役に立てているという実感がありました。

また、僕は「知らないことを知る」ということが好きな性分なため、専門知識を学ぶことに喜びを感じます。
現職ではコネや人間関係が重要なため、専門知識を身に付けてもほとんど結果に結びつきません。
しかし前職では、専門知識を身に付ければ身に付くほど幅広い対応が可能となり、自分自身の成長が実感できる内容でした。
そのため今回の転職でも、同様に専門知識を活かしていける仕事を探しました。

1社目に居たとき、楽な仕事で良い給料がもらえるならどんな仕事でもいいやと思っていた時代がありました。
しかし2社目に転職して働いている今、自分は、割と仕事内容にこだわりがあるのだということを自覚して驚きました。
3社目は、これまでで一番納得できる職場にできれば良いなと思っています。
逆にできなかったとしたら、環境よりも自分を変えていく方が早いのかもしれません。

あとがき

本記事では、今までの転職理由や今回の転職理由など、色々と書いてきました。
このような記事を書いていると、転職を決断したときの感情がまざまざと思い出されます。
3社目に転職したあと挫折しそうなときは、この記事を自分で読んで、気持ちを奮い立たせていこうと思います。

そのほか、本ブログで紹介している仕事系の記事をまとめたページはこちらです。

本ブログで公開している仕事系の記事まとめ

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