Argus アーガス(フリー・RPG)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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RPGツクールVXで制作されたRPG「Argus」をプレイしました。
宗教戦争や哲学をテーマにした重厚なストーリーで、軍記物が好みのプレイヤーにはお勧めできるストーリーです。
クリア時間は約18時間でした(戦闘難易度は「簡単」を選択)。

ダウンロードはこちら(「ふりーむ!」作品ページ)
Argus ver.2

ゲーム概要


まずストーリーについてです。
主人公は、フレーニア王国の騎士キアラと、メリア教国の聖騎士アルディンの二人と言えるでしょう。
ストーリーを進めていくと、操作するキャラクターが入れ替わり、異なる視点で話を追っていくことになります。
教義の違いを大義名分に、メリア教国がフレーニア王国の王都を攻め落としたところから、物語は始まります。

騎士キアラは王都から退却する中で、フレーニア王国のカレル王子の兵と合流し、王都奪還を目指します。
キアラ視点ではまず、戦力の立て直しや今後の反攻について準備を進めていくという、軍記物のようなストーリーを追っていくことになります。
一方、聖騎士アルディンの視点では、気晴らしついでの簡単な任務の旅路で色々な出来事に遭遇し、教会が広める教義へ疑問を持っていくという話の流れです。
ストーリー後半では、神とは何なのかということに始まり、哲学的なテーマにも深く切り込んでいきます。

戦闘に関しては、基本はオーソドックスなターン制のコマンドバトルです。
シンボルエンカウント制で、マップ上で敵に接触すると戦闘に入ります。

敵には色が着いており、戦闘終了後、その色に応じたボーナスがパーティに得られます。
例えば赤い敵を倒すと、次の戦闘で攻撃力にボーナス、青色なら防御力といった感じです。
赤い敵を続けて倒すと、連鎖して効果が大きくなるなどするため、強敵との戦闘前には活用することが必要です。
ちなみに敵シンボルは、一部の例外を除いて復活しません。

本作の独特なシステムで「エンゲージ」というものがあります。
本作におけるエンゲージとは、言うなれば「他人からその人への評価」のようなものです。
エンゲージは、各キャラに固有のもので、主に会話やイベント進行で入手できます。
装備することでステータスが上昇したり、スキルを習得するなどの効果が得られます。
各エンゲージは装備することでキャパシティを消耗しますが、付け替えは自由です。
強敵との戦闘などの前に、色々と付け替えたりすることが可能です。

ネタバレ無しの感想

クリアすることはできました。
しかし、本作を万人にお勧めできるかというと、少し難しい部分があるかもしれません。

まず良かったところから書いていこうと思います。
ストーリーは、とても良かったです。
序盤は固有名詞が多めで、状況が把握しにくいところもありました。
しかしキャラクターのセリフやストーリー展開などの魅力が勝り、その点はあまり気になりませんでした。
特に中盤へ進むにつれて、物語が加速していき、この先どうなるのだろうとグイグイ引き込まれていきます。
キャラクターも一人一人、個性的で魅力のある人物が多かったです。

BGMやグラフィックもオリジナルのものが使われており、ストーリーに上手くマッチした味のあるものだと思います。
特にBGMは砂漠風のマップではアラビア風のBGMだったり、緊迫した戦闘などではそれに応じた曲だったりしたので、印象に残る曲が多かったです。

では、少し気になった点を書いていきます。
全体的に、動作が少しもっさりしているのが気になりました。
イベントやメニュー画面、戦闘など、色々なところで速度が気になりました。
戦闘回数が多くなりがちなゲームなので、テンポが悪いことで、戦闘自体が嫌になってきてしまいます。
僕は戦闘難易度を「簡単」にしたため、比較的サクサク進むことができました。
しかし「普通」を選んだ場合、通常戦闘もかなり大変だと感じたので、「簡単」が無ければ挫折していたでしょう。
この点は、少しずつ蓄積していくタイプの不満だと感じました。

次に、ダンジョンが暗くて分かりにくく複雑だという点です。
この点は、プレイヤーのレベルによって意見が分かれてくるかもしれません。
サクサク進めたい人にとっては、構造が複雑ですし、画面も薄暗く、探索しにくいダンジョンが多いです。
ただそれ故に、各ダンジョンは非常に印象に残りますし、雰囲気が良く出ていたという点では、決して悪いことばかりではないと思います。

それと、次に何をすればいいか分からない場合がよくありました。
そういった場合は大抵、行ける範囲で全ての人に話しかければ物語が進んでいきます。
しかしその「全ての人に話しかけなければいけない」というケースが多かったような気がします。
詰むわけではないので良いのですが、テンポがあまり良くないので、どんどん先に進めたいタイプの自分にとっては大変でした。

あれこれ書いてきましたが、僕にとっては楽しむことができました。
ゲーム部分でいくつか気になる点はありましたが、それを差し引いても、ストーリーに引っ張られて最後までプレイすることができました。
ストーリーに引き込まれさえすれば、最後までプレイする魅力を持った作品だと思います。
逆にストーリーやゲームの雰囲気が好みでないならば、プレイはあまりお勧めしません。

ネタバレ有りの感想

魅力的なキャラクターが多く、そのキャラクターが動いている姿を見るだけで、ある意味楽しかったです。
キアラのパーティーも、子供、貴族、老人と、典型例とは外れた立場の軍人がメンバーなので、色々な考え方があって面白かったです。

特に序盤のライヘルは、口が悪く嫌味なキャラですが、段々と打ち解けてくるとデレてくるので、こちらも微笑ましい気持ちになってきます。
カレルの脇にいる大臣二人も最後まで口調は相変わらずですが、段々とキアラへの態度が軟化してくるのが良いです。
軍師のデヴィッドは、軍記物でよくいる天才軍師ポジションだと思っていたら、剣の腕も達人クラスだというただの超人でした。
最終的に知的好奇心に勝てなかったようですが、どうなったのか気になります。

アルディン側のメンバーで魅力的なのは、やはりナーゼルヘムでしょう。
序盤から最後まで登場し、飄々としながらも、ここぞというときは頼れますし、かなりの実力者でした。
真面目な堅物であるアルディンとは、まさに「友」と言える関係で良かったです。
サルマーンの記録に「バカモノ」などと書かれていたのも笑いました。
しかし終盤で、ベルナデットを追って落下していった後の行動が良くわかりません。
ラストダンジョンである遺跡のことなども良く知っている様子だったのですが、旅に出る前から、もともと知っていたのでしょうか。
だとすると、自分が仕えるべき無垢な存在をずっと探しており、それがベルナデットだったということなのでしょうか。
はっきりとその辺りが語られないので、想像するしかありません。

そもそもベルナデットの正体も、今となってはよくわかりません。
バイア・フレーでキアラが死亡後に復活したのは、ベルナデットの力と、キアラの何らかの力が合わさった結果なのでしょう。
(キアラの祖父も回想の中で、何となくキアラが特別であることを示唆しています)
しかしベルナデットの心変わりの経緯がわからないので、推測するしかありません。
キアラを失って絶望している際に、ナーゼルヘムに何かを吹き込まれたのかもしれません。
終盤のストーリーは、戦争から一転、個々の内面に向けた哲学的な話になっていくため、なかなか理解するのが難しかったです。
中盤までのストーリーは、自分の外部の問題(戦争など)を解決していくことを中心に進んでいきますが、後半は、個々の内面がクローズアップされるので、そのあたりの変化に戸惑ってしまいました。

ラスボスとの戦闘では、スーファミの「Mother2」とのギーグ戦を思い出しました。
「ラスボスからの攻撃の正体がつかめない!」という戦闘メッセージや、「祈る」でダメージが与えられる点など、懐かしかったです。
思えば本作でのスキルの後に付く「α」「β」「Σ」なども、「Mother2」のPSIと同じ法則だなと、後から思いました。
本作のタイトルの「Argus」が100の目をもつ怪物のことであれば、このラスボスのことを意味しているのかもしれません。
それとも、他者を「まなざし」で存在を規定していく人間たち(プレイヤー含む)のことを表しているのかもしれません。
何にせよ、あれで物語が完結ということなら、この物語は最初からキアラとベルナデットの関係性を描いていた、ということなのでしょう。

攻略メモ(ネタバレ有り)

次に何をすべきか指示がないことも多く、ちょくちょく行き詰ることがありました。
先へ進めなくなったら、まずは話しかけられる人全員と会話しましょう。
全員に話しかけることで進むことも多いです。

どうしても倒せないボスが現れた場合は、特殊なスキルやアイテムが使えないか、一覧を見直してみましょう。
使えるものが意外とあったりします。
(けむくじゃらの怪物に「イグナしお」を使うとか・・・)

クラダの古城

ゴーレム戦は、イベントが発生したら、炎を使用しましょう。
そうするとゴーレムの防御力が下がります。

聖堂のある小さな村

村を散策できるようになったら、聖堂の上の方の部屋で「羊紙皮」を手に入れます。
その後、東の川の前にいる兵士に「羊紙皮」を渡し、「聖なる印」とアルディンのエンゲージ「やさしい」を手に入れます。
そして村の北西の洞窟で「聖なる印」を使い、扉の奥へと進みます。
中は真っ暗ですが、エンゲージ「やさしい」を装備すると、マップが見られるようになります。

アレムアリの塔

複雑な構造のダンジョンで、僕はここで一度心が折れそうになりました。
とにかくメモを探しながら探索していきましょう。
黒い影は、マップ表示キャラを切り替えると、その人に対応した人物になることがあります。
ちなみにヨシュアを一撃で倒した者の名は「アルディン」と入力すればOKです。

ラグシルトの穴

倒した敵の色によって開閉する扉があります。
進めない扉がある場合は、マップ表示キャラを入れ替えて敵の色を変え、戦闘を行いましょう。
スイッチを押すと、水が引いて進めるようになる場所が出現するので、新しい道が出来ていないかマップを確認しましょう。
仕掛けの関係上、一度倒した敵シンボルが復活するため、戦闘回数が多くなりがちで大変です。

ゲーム
ひとりアウトプット広場

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