Erinyes エリーニュエス(フリー・SRPG)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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SRPG Studioで製作された、古代ギリシャの史劇風SRPGです。
ペロポネソス戦争の辺りを題材にしており、戦史をベースにした作品ならではの魅力が詰まった作品となっています。
以前、2作目であるエウメニデスをプレイして楽しかったので、順番は逆ですが1作目の本作も遊びたいと思いプレイしました。

クリア時間は、ノーマルで約4時間でした。

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ふりーむ!

ゲーム概要

本作は、アテナイの地理学者で、軍人であるデモステネスを主人公として、全17章を戦い抜いていくSRPGです。
紀元前431年から404年に起きたペロポネソス戦争の少し前からゲームは始まり、戦争の途中のとある戦いを終えた所でエンディングを迎えます。
(少し後のフィリッポス2世の時代に活躍する政治家デモステネスは、同名の別人です)

ゲーム開始時に、難易度をイージー・ノーマル・ハードの3段階から選ぶことができます。
僕はノーマルでプレイしましたが、難易度としては「普通~やや難しい」くらいだと感じました。
ストーリーを中心死に気楽に楽しみたいという人は、イージーを選択するのが良いかもしれません。

本作の特徴の一つとして、その戦闘バランスが挙げられます。
ユニット1つ1つは個人ではなく部隊という位置づけです。
敵も味方も歩兵の耐久は100、艦船の耐久は200と固定されており、主な武装は同じです。
もちろんユニットにより、多少能力値上下はありますが、1部隊で大きく無双できるというようなバランスではありません。
したがって、相手からの被害を少なくして、こちらからのダメージは大きくするというシンプルな戦法が重要になってきます。
こちらから攻撃する際は反撃を受けないように攻撃し、向こうから攻撃をされるときはなるべく反撃できるキャラで受け持つ、という地道な手法が勝利の近道となるでしょう。

減った耐久を回復する手段については、「医療物資」や「予備戦力投入」などの一部のアイテムを使うしかありません。
それらもガンガン使っていてはお金が足りなくなってしまうので、必要な場合に絞って節約していくことが大事です。
また、回復量も多くないため、減った耐久を完全に回復させるまではターン数を要します。
誰かひとりでも倒されたらゲームオーバーになってしまうため、被害が集中しないように戦っていく必要があります。

アイテムの購入についても、非常にシビアです。
敵を倒すごとにお金とボーナスポイントを得られますが、あまり多く貯まるわけではありません。
強い武器や回復アイテムは乱用せず、なるべく節約していくと良いでしょう。
強い武器で一気に倒した方が、結局こちらの被害も減らせるという状況はあるので、その見極めが大事だと感じます。

また本作では、ステージごとに誰が出撃するかは完全に固定されています。
ユニットの成長スピードが総じてゆっくりめである作品なので、攻略開始時の状況がプレイヤーによって差が付きにくくなっていると思います。
そのためか、武器や回復アイテムがよほど枯渇していない限りは詰みにくいようになっていると感じられます。
育成について考える必要性が低いので、純粋にクリア目的を満たすことに集中できるゲームデザインだと思います。

感想(ネタバレ無し)

楽しくプレイでき、一気にクリアしてしまいました。
次作品にあたる「エウメニデス」に関する記事の公開が2018年11月だったので、それから実に3年経ってからのプレイとなりました。

レビューなどによる事前情報から、「浪費すると終盤で詰む可能性がある」と警告があったので、緩めに節約しながらプレイしてきました。
結果的に詰むことはありませんでしたが、確かに浪費し過ぎると詰む可能性はあるなと感じました。
しかしノーマルであれば、特別節約する意識を持たなくてもおそらく大丈夫だろうという印象です。

僕は学生時代に世界史を選択していたのですが、あまり得意ではありませんでした。
中国史やギリシア史なんかは、頭の中の年表がグチャグチャで、誰と誰が同時代の人物だったのかも曖昧です。
しかしこういった作品をプレイすると、舞台となった時代の知識へ興味が呼び起されて、知的好奇心がかきたてられます。
史実を基にした作品をプレイしたときにいつも感じる、「何だか賢くなったような気分」というものはなかなか良いものです。

「エウメニデス」との違いという点で言うと、友軍と連携して戦うマップは少なめだったという点でしょう。
友軍が登場するマップは多いのですが、その多くは「生きた壁」としての役目が多く、メインの戦闘には関わってきません。
本作は基本的にプレイヤーが操作している盤面が中心であり、自力でクリア目的を満たしていくことが多いです。
「エウメニデス」では、他の多くの友軍と並んで戦う場面が多く、適当に戦っているフリをして凌ぐことも可能なので、また別の面白さがあります。

さらに違いはというと、戦いの場所が色々な所に移るという点です。
本作の主人公デモステネスはアテナイという都市国家の軍人なので、議会での決定に従い、色々な場所に赴きます。
時には乗り気でない戦争もあれば、積極的に賛成する戦争もあります。
しかしそういった命令による義務で援軍に向かった先で、相手から非常に感謝されて友情が育まれていくこともあります。
こういった描写は、現実の仕事にも通ずるものがあり、個人的に共感を覚える部分でした。
(会社からの命令で行ったお手伝い先で、同じような立場の他社の人たちと仲が深まり、その後全くの別件で偶然再会したときに仕事がやりやすくなる、みたいなエピソード)
次作の「エウメニデス」は、あちこちに場面が飛ぶわけではなく、ひと続きの旅路が題材となっているため、ストーリーが直接的に連続していて理解しやすいかもしれません。

本作「エリーニュエス」は、出撃ユニットは固定で育成についても自由度は低めですが、その分、ストーリー観覧とステージ攻略に集中できる作りだと思います。
余計なことに意識を割かれず、ストーリーを追うことに集中できたからこそ、より楽しむことができたと思います。

本作をプレイして、はじめて次作でも結構関係者が登場していることに気付きました。
「エリーニュエス」を気に入った人は、間違いなく「エウメニデス」も楽しめると思います。
岩明均氏の漫画「ヒストリエ」が好きな人はなおさらです。

攻略メモ・ノーマル(ネタバレ注意)

本作の攻略については、ゲームファイル同梱のテキストファイルに重要事項がまとめてあります。
兵種による支援効果は意識して活用していきましょう。
弓を持っている敵への攻撃は、投槍を使うと反撃されないので被害を抑えられます。
そちらを読むことで攻略していけると思いますが、苦戦した2つのマップについて、メモを書きました。

第14章 アカルナニアの戦い

15ターン以内にブラーシダースを撃破することが目的です。
時間猶予は割とあるので、少しずつ敵をおびき寄せて撃破してから進んでいきましょう。
敵は攻撃範囲に入らなければこちらに移動してきません。
ブラーシダースの攻撃範囲に入ると移動してきますが、彼のみを誘い出すことは困難です。
前面に位置する敵から少しずつ撃破していき、ある程度回復させたのちに、おびき寄せて集中攻撃しましょう。
ブラーシダースは攻撃力・防御力共に高い強敵なので、投槍攻撃用物資で固定ダメージ12を与えていく方が安全に削っていけます。
ブラーシダースが動いてきたらいったん引き、余計な敵を向かってこさせないようにしましょう。

第15章 スパクテリアの戦い

10ターン目までスパルタの攻撃を耐え忍ぶマップです。
これまで貯めていた財産や物資を吐き出すべき局面です。
防御隊形と医療物資を持たせたエウリュメドーン、ラーマコス、グリュロスを城壁に配置して耐えましょう。
後ろのユニットには予備戦力投入や予備の医療物資を持たせて、壁役のユニットのカバーを行います。
こちらから攻撃を仕掛けるのは全くの無駄なので、余計なダメージを受ける行動は慎みましょう。
ブラーシダースに火攻めされたりしますが、無視して良いです。
残り1ターンか2ターン程度であれば、後方のユニットと入れ替えることで回復アイテムを多少節約できます。

QA1 テルモピュライ演習

基本的にはスパクテリアの戦いのように、城壁上に重装歩兵を防御陣形で固めて配置するのが良いでしょう。
重装兵の後ろにユニットを置いておくと敵が間接攻撃をしてきてくれるので、前衛が長持ちします。
敵10ターンに背後から騎兵が2騎出現するので、それは後衛で対応しましょう。
ただ戦闘終了後、これでは勝ったと言えぬとコメントするので、なんとかティメシオスを倒せるとまた違ったコメントになるのかもしれません。

QA2 アイトリアの演習

まともに敵部隊と当たっていては歯が立たないため、ティメシオスがいる右上に全軍で向かいます。
ティメシオスはかなり固いので、投槍を持てるユニットには全員持たせることが大事です。
敵の攻撃が激しい左側面に重装歩兵をなるべく配置するようにして接近していきます。
敵兵はまともに戦わなくて良いですが、ティメシオスにとりつくまで手が空いているのなら、攻撃しておくことで倒せなくても敵を引かせることができるので、こちらの被害を抑えられます。
ヘスキュアとラケースは機動力が合って投槍を使いやすいですが、防御力が低いため、森側を中心に移動してなるべく攻撃を受けないようにしましょう。

重装歩兵たちは投げ槍を使うユニットたちを守るのがメインの役割なので、防御陣形や予備戦力を持たせて移動しましょう。
何回かチャレンジしていれば、何となく上手い進軍方法が見つかるかと思います。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
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