1999年にプレイステーションのソフトとしてスクウェアから発売された『サガフロンティア2』のリマスター版についての記事です。
『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』はリメイクでしたが、こちらはあくまでリマスター版なので、内容が大きく変わっているわけではありません。
しかし追加シナリオが多く追加されており、ゲーム中のテンポの改善等、遊びやすい調整が追加されている内容となっています。
1周目のクリア時間は約28時間でした。
ゲーム概要
『サガフロンティア2 リマスター』は、任意のシナリオを選択して進めていくRPGです。
任意の順番でシナリオを選択してクリアしていき、また新たに出現したシナリオをクリアしていくことでゲームが進行していきます。
術を使えることが当たり前である世界を舞台に、二人の主人公・ギュスターヴとウィルの足跡をそれぞれ追っていくことになります。
ギュスターヴ編は、物語がメインのシナリオと言えます。
術不能者として王族に生まれたギュスターヴがいかにして「鋼の13世」と呼ばれ、東大陸の覇者になったかを辿っていきます。
会話だけで終わるシナリオも少なくないですが、中にはSRPGのようなコンバット戦という集団戦があるシナリオもあります。
対してウィル編は、冒険がメインのシナリオです。
主人公のウィルは優れた資質を持つディガー(冒険者のような職業)であり、貴重な遺物を求めて探索をするのが主な仕事です。
我々がイメージする通常のRPGの感覚でプレイできるシナリオです。
2つのシナリオが直接的に関わることを少ないですが、互いに少なからず関わり合う描写があり、何度もプレイしているとそのたびに新たな気付きがあります。
ギュスターヴ編・ウィル編の両方でエンディングを迎えるとゲームクリアということになります。
次は戦闘について紹介していきます。
サガシリーズと言えば独特な戦闘システムが売りのひとつです。
戦闘は通常戦闘とデュエルの2種類があり、戦闘開始時に選ぶことになります。
いつでも選択できるわけではなく、状況によっては戦闘方式が決まっている場合があります。
通常戦闘は、多対多のターン制コマンドバトルです。
各キャラにコマンドを入力し、素早い者から行動していく方式です。
戦闘では、ランダムに新たな技を習得する「閃き」や、直前のメンバーの行動をつなげて効果が大きくなる「連携」などのシステムが採用されています。
他にもLPを消費してHPを回復させたり、敵と交渉して戦闘を終了させるコマンドなどがあります。
正直、オリジナル版の戦闘はかなりもっさりしており、時間がかかるものでした。
しかし本リマスター版では、戦闘速度を最大3倍まで任意に加速することができ、かなりストレスが少なくなっています。
何かと戦闘で「稼ぎ」を行いたいサガシリーズでは、非常にありがたい標準機能だと感じます。
デュエルでは、1対1で敵と戦います。
通常戦闘とは違って、4つ行動を選択して、敵と同一ターンで実行されていくというものです。
通常戦闘では覚えた技を1つ選べば実行されましたが、こちらではその技を構成する2~4つを行動することで繰り出すことができます。
例えば、剣技である「みじん切り」は「斬る→払う→けさ斬り」という順番でコマンドを入力することで繰り出せます。
その技をまだ習得していない場合は、上記コマンドを入力することで習得できる場合があります。
したがって、狙った技を習得したい場合は、通常戦闘での閃きよりデュエルの方が効率良いと言えるでしょう。
戦闘と切っても切れない関係なのが、本作の装備品です。
一番重要なポイントは、属性に関する点です。
使いたい術に対応した属性の装備をしていないとその術が使えません。
例えば生命の水(樹・水)を使用する場合、樹と炎の装備をしていなければ使うことができません。
上の画像では、「若木の杖」が樹、「ブルーウォーター」が水属性を保持しています。
(装備品の名称の右側に属性アイコンが表示されています)
強力な術であるほど、色々な属性が組み合わさっていることが多いため、対応する装備をしているかどうか注意しましょう。
また、装備品には使用回数があります。
使うごとに劣化していき、壊れると装備品に設定された数の「チップ」を入手できます。
このチップは換金したり、強力な装備品を生み出すリソースにもなります。
装備品を使い切って壊すことにメリットがありますので、特に貴重でない場合はどんどん使い切っていきましょう。
技についての簡単な説明です。
誰かが習得した技・術は他のキャラも習得させることができます。
パーティ内での役割や資質を考慮して付け外ししていきましょう。
画面中央上段の属性アイコンは、技能レベルを表示しています。
アイコンの左上に+マークが付いている場合、キャラがその属性の資質を持っているという意味です。
資質がある武器・属性を中心に使っていくことが育成の基本となるでしょう。
感想(ネタバレ無し)
まず、オリジナル版をプレイした者として、思い出補正有りの感想を書いていきます。
結論から言うと、非常に満足する出来のリマスターでした。
最初の満足ポイントは、テンポとUIの改善です。
オリジナル版は、戦闘をはじめとしてかなりもっさりしたテンポのゲームでした(CD読み込みなので仕方ないのですが)。
そのためどうしても1回の戦闘に時間がかかりました。
サガシリーズのように、戦闘を何度も繰り返して育成する作品として、戦闘のテンポの悪さは無視できないポイントです。
今作では戦闘スピードを最高3倍まで加速でき、全滅した場合のリトライも容易です。
まずこの点だけでも非常にプレイしやすくなったと言えるでしょう。
そのほか戦闘周りや装備画面のUIの改良、倉庫の追加など、劇的ではないにせよ細かい部分の改良が嬉しいポイントです。
そしてもう一つ大きな満足ポイントは、追加シナリオです。
オリジナル版では掘り下げが少なかったジニー世代のシナリオが大幅に追加されています。
これによりグスタフ、ロベルト、ミーティアらの理解が深まったような気がします。
彼らの掘り下げに絡めて、各エーデルリッターのエピソードも追加されており、原作プレイヤー組にとって嬉しい点だと思います。
一部の追加シナリオについて、個人的には若干蛇足に感じられるものがありました。
多く語られないからこそ想像の余地があったのですが、今回明言されたことで想像の幅が狭まったと思います。
良いか悪いかで言うと嬉しさが勝りました。
では、サガフロンティア2を一度もプレイしたことのない人に、本作はどのように感じられるのでしょうか。
ストーリー面は、他のサガシリーズに比べて感情移入しやすく、わかりやすい方だと思います。
マルチシナリオRPGといっても基本的には1本道で、次にどこに行けば良いのか分からないということは起きにくい思います。
ギュスターヴ側のシナリオは初回プレイだと、勢力図や人間関係が分かりにくいというのはあるかもしれません。
戦闘システムについては装備品の属性と、技・術の関係が少しややこしく感じられると思います。
合成術を使用する際、術の属性に対応するものを装備していないと使用不可というのは、多くのプレイヤーが引っかかった点だと思います。
チュートリアルがあるわけではないので、気づかない人はずっと法則に気づかず使えないままということもあると思います。
他には、ゲームの難易度を考慮した場合、ラスボスが非常に手強いのが懸念点です。
サガシリーズらしく、何となく挑むだけでクリアすることは非常に難しいです。
ただし、きちんと対策を考えて準備すれば非常に戦いやすくなるという点は、他のサガシリーズと同様の特徴だと言えます。
総括すると、オリジナル版をプレイ済みの人には、自信をもってオススメできる作品です。
サガシリーズを初めてプレイする人には、手放しでオススメは出来ません。
しかし、他のサガシリーズよりはストーリー重視でわかりやすく、プレイしやすいと思います。
サガシリーズに入門するための作品としては、とてもお勧めしやすい作品だと思います。
スクショを添えた感想・攻略メモ ※ネタバレ注意
本項目はネタバレを含んでおります。
オリジナル版を遠い昔にプレイして、十数年ぶりにサガフロ2をプレイしたプレイヤーの視点という前提で読んでいただければ幸いです。
序盤
乱暴者でひねくれてしまったギュスターヴですが、「術が使えない→だから駄目な人間」という思考から脱却し、前向きな力に変えられているように見えます。
これは母ソフィーによる教育や、周囲の友人の影響が大きかったのではないでしょうか。
序盤はギュスターヴがポカポカ叩いていたフリンですが、子分というよりも大切な友人の一人になっています。
おそらく素直ではないギュスターヴが、ケルヴィンに助けてほしいと頼むあたりにその心境が窺えます。
新米ディガーのウィルにハンの廃墟がお似合いだ、と言ってからの「私が案内してやる」という言葉に面倒見の良さが光ります。
術師ですがベテランだけあってHPが高く頼れる存在です。
ブッシュファイアは誰しも序盤でお世話になる範囲魔法です。
(でも樹も炎も資質を持っていない…)
サガフロ2経験者であれば多くのプレイヤーが入門するランドアーチン先生。
閃きレベルが高く、大半の技と術が習得できます。
せっかく閃いたのに、デッドリーループで倒されてしまうと悲しいです。
今作ではLPを消費していつでも逃げることが可能なので、いったん逃げてセーブすることも重要です。
道場にて、目ぼしい術・技を習得しました。
剣・体術の資質を持つメンバーがいないため、それ以外の技をある程度習得させます。
疾風打、ミヅチ等の術技はWPではなくJPを消費するため、戦闘で使い分けることでパーティの継戦力が上がります。
全体攻撃で有用なファイアストームはまだ習得できないので、代わりに聖歌を使っていきます。
やっぱり面倒見の良いナルセスさん。
先行種族は乾燥地域を苦手としており、この地方にはメガリスはないはず。
そんな例外的な場所にあるメガリスであり、さらにアニマを妨げる鉛の箱に入っているという、異常な状況。
ナルセスさんがエッグいと言ってしまうのも頷けます。
君が死んでしまうからだよ…
(あと、追加シナリオ「ラベールの願い」も見られなくなる)
夜の街のシナリオは、アドベンチャーゲームのようで独特な雰囲気があります。
街の構造が複雑なのに加えフラグ立てもわかりにくいので、攻略情報なしだと結構大変だと思います。
昔はもっぱらタイラーさんを潜入させていましたが、今回はナルセスさんに頼みました。
ニーナをメンバーに入れていないと先に進めないのは、なかなかの初見殺しでは?
スクエニの動画【『サガ フロンティア2』制作の裏側 河津秋敏の狙い】によると、この世界での言い伝えとして、泣くと悪いアニマが寄ってきてしまうそうです。
それが死んでしまった人に入り込むとグールになってしまうため、死んだ人の近くで泣くのは良くないとのことです。
とても悲しいはずのに外で泣いてくる、と一見冷静に見えるのがかえって印象に残ります。
ここのギュスターヴ、一番かわいいと思った娘に話しかけたら、それがレスリーだったので、その照れ隠しの発言だと思うんですよね。
紹介をお願いした「あそこのかわいい娘」が一番だとしたら、最初に自分でその娘に話しかけているはずだと思います。
母のことになるとやたら素直になるギュスターヴ。
それくらい大切な存在であるということが強調されます。
ケルヴィンもケルヴィンで、ギュスターヴに熱いメッセージを贈った気恥ずかしさからか、照れ隠しに顔を背けています。
ここの「はい」の返事のウェイトは、返答しにくい話題について歯切れが悪くなっているということではなく、単純にどんどん涙が溢れてきて返事が出来なくなってきている、ということのようです。
(前述の河津氏の動画より)
周りの皆はアニマを感知してソフィーの死を感じ取っていますが、フリンだけは感じられないことが描写されています。
周囲に感謝の気持ちを述べて、凛々しくなったように見えます。
この顔のキャラが言うのは笑えます。
初回プレイしたときは気付きませんでしたが、隠し通路で出現する亡霊騎士は疾走した領主なのでしょう。
特に物語には関わってきませんが、こういう背景も気付くと面白いです。
ギュスターヴの策略によって切り離されてしまったワイド侯ですが、彼には彼の葛藤がありました。
本当に軽んじられているのかはわかりませんが、少なくともムートンは、若いからというだけでそういうことはしないような気がします。
僕の想像でしかありませんが、若いからではなく、単純に能力が不足している故の扱いなのではと思います。
たまに出てくる、奥行きのあるマップの見せ方が良いですよね。
ダンジョンの静かな雰囲気が感じられます。
ワイド奪取は、ギュスターヴの人生全体からすると小さな成果かもしれませんが、何かを成し遂げたと言える初めての実績だったと思います。
術不能者として無能の烙印を押されて暗かった人生に、ようやく差し込んだ曙光という意味で、とても印象的なシーンだと思っています。
「ギュスターヴと海賊」の1シーンより、西部劇でよく見るようなシーンです。
外伝的な内容で、一話で完結している独立したエピソードとして好きです。
ギュスターヴのセリフがちょっとキザっぽく、違和感があるのが面白いです。
あれはいいものだ…
ふざけた選択肢を選んでも大物認定してくれる船長、好き。
ベタかもしれませんが、好きなシーンです。
立場としては反対ですが、バットに自分を重ねて放っておけないギュスターヴ。
ライバル同士が協力して窮地を脱する展開は熱いです。
ネーベルスタンの「やり方が卑怯だぞ!」に対しての返しがこれのムートン。
一筋縄ではいかない切れ物感があります。
一歩間違えれば、自分が逆の立場だったかもしれないギュスターヴ。
結局、自ら身内を手にかけることはできず、他人に任せます。
これは甘さではなく、自分の力を試すという勝手な目的のために、大勢の命を犠牲にしていいのか、という葛藤があったのではと思います。
その迷いもあって、自分で手にかけることができなかったのではないでしょうか。
グラン・ヴァレの絶景
通常のRPGであれば、一度仲間になったメンバーはあまり離脱しません。
しかし、出会いもあれば別れもあるということをサガフロ2は教えてくれます。
ナルセスさんは一人で帰れるのかな?
冷えて澄んだ空気が感じられるような氷のメガリス。
サガフロ2の背景画は好きです。
倒せないボス相手の退却戦、そしてここで初めて流れるボス戦BGM「Todfeind」と合わせて好きなシーンです。
終盤のボス戦でのBGMと同様のメロディが使われており、それだけ強敵だということが印象付けられます。
同系統の戦闘曲としては「Besessenheit」「Mißgestlat」ももちろん好きです。
何とも物悲しいラスト。
リマスター版では、水のエーデルリッター・ボルスのエピソードも追加され、その後が語られるようになりました。
追加エピソード自体はとても嬉しいのですが少し蛇足感はあります。
最初は護衛のために脇に控えていたケルヴィンとネーベルスタンが、もう危険はないと判断して何も言わず退出していくところが好きです。
このシナリオだけ、少しコメディ調で面白いです。
彼がプレイヤーのメタ視点を意識して話しかけているのか、普段から自分について実況風の語りをしてしまう癖があるのか謎です。
ラスボス攻略上、全て歓楽街にする人は多いと思いますが、このコントのようなやり取りが大好きです。
シナリオ開始時の気弱な印象はどこえやら、弁舌巧みな稀代の詭弁家のように見えてきます。
「そうかもしれんな。」「素晴らしいな。」で即落ちするギュスターヴにも笑えてしまいます。
実績が解放されて笑いました。
ラブコメ回のように、二人の様子をのぞき見しているのが面白い追加エピソードです。
フィニー王家の血筋が、マリーを通して受け継がれていくことをしっかり描く必要があると思うので、意外と重要なエピソードだと思います。
ギュスターヴの子はおらず(表向きには)、フィリップ2世は暗殺されたとなると、もうマリーの子しかいません。
フィリップという名前のキャラが多いので、この辺りを整理しておかないと家系図が把握しづらいかもしれません。
・マリー→チャールズ→デーヴィド、
・マリー→フィリップ3世→グスタフ(ギュスターヴ)
髪形が世紀末ですが、心根はヒーローのタイラーさん。
かっこいいですね。
潜入アレクセイのシナリオで出会ったカイ少年だと思われますが、明言はされていません。
しかしこういうセリフを見るたびに、年月の流れを感じられるのがサガフロ2の好きなところです。
ウィル編と直接的に絡む唯一といって良いシーンなので印象深いです。
若い頃と比べて好き勝手しづらくなっているギュスターヴが、楽しそうなのが良いです。
いきなり特殊な性癖を突きつけてくるのはやめろ
このねっとりした口調が不気味に感じられるエッグ所持者。
ジョジョ第1部のラストの客船シーンが思い起こされます。
「始まったぞ」というセリフから、普段のケルヴィンの苦労が窺えます。
暗殺者のヨハンですが、旅の行商人に扮することが任務とあらば、それに振り切ることが出来る点が凄いです。
ただし、ヴァンが言うには音痴のようです。
わざわざ「一人で」と強調するあたり、若きネーベルスタンのイキリ具合がにじみ出ています。
表へ出たがるナルセスさんその2。
フォーゲラングにも来たことがあったので、ウィルを案内できたということでしょうか。
おそらく「さようなら」と言おうとしたのを飲み込んで、お礼の言葉で締めたのでしょう。
バケットヒルの戦い以降、ギュスターヴにとって軍事面で学ぶことが多かったと思います。
プレイヤーが見ている以上に、色々な戦いを切り抜けてきたのでしょう。
いわゆる本能寺の変的なクライマックス。
リマスター版ではこの後が描かれており、真相を知ることが出来ます。
「また会おう、ヨハン。」という言葉が良いですよね。
中盤
ケルヴィンにとってハン・ノヴァを放棄できなかったのは、軍事的な理由ではなく感情によるところが大きかったのでしょう。
しかし、現に今生きている兵の言葉で放棄を決意します。
ハン・ノヴァがモンスターや野盗の略奪に遭い、名実ともにギュスターヴが過去の存在になっていくのが強く感じ取れます。
カンタールにとっては、ケルヴィンがハンにこだわってくれていた方が楽だったと思われます。
チャールズのこの言い方がプレイヤーの神経を逆撫でします。
フィリップ3世の方が温厚そうで好感が持てます。
思わぬ依頼主が明らかになります。
ウィル編とギュスターヴ編の数少ない直接的な接点のひとつです。
エレノアはケルヴィンとも繋がりがあるというのが凄いです。
本作では珍しいカメラワークの超巨大ボス。
こういうスケール感が感じられる特殊な演出は好きです。
(週刊誌の見出し)あのタイクーン・ウィルのご子息、リッチ・ナイツ氏の女性関係特集号
ジョジョ第2部のジョセフと共通点の多いリッチでしたが、生死だけは対照的となってしまいました。
ミーティアをはじめとして、ジニー世代の人物のエピソードが大幅に追加されているのが嬉しいですね。
1回しか登場しなかったユリアが再登場するのは嬉しい。
セリフから察するに、リッチに対しては恋愛感情というより、純粋に尊敬の念を持っているという感じでしょうか。
フィリップ3世の死についてはほとんど語られていませんでしたが、エーデルリッターの一員のエピソードと共に少しだけ語られます。
モイ(厳密にはモイではないが)のセリフにより、どうも陰謀によるものと推測できそうです。
こちらも重要人物の最期と共に語られるエーデルリッターのエピソードです。
樹の将魔のミカだけは、そもそも人間らしい感情を持っていなさそうなので、他のメンバーとはちょっと違う感じがあります。
終盤
ロベルトは一歩間違えればエーデルリッターになってしまいそうだったようです。
ここで危険を察知して上手いこと逃げられるあたりは良い才能だと思います。
ラウプホルツにあるグールの塔のセリフを集めてみました。
サガフロ1の「生命科学研究所」と同様に、色々な背景やイベントがあることを思わせる独特な雰囲気のダンジョンです。
一見普通の外見に見えて襲ってくる人たちや、不死に関する研究をしているなど、いくつか共通点があります。
話しかけても襲ってこない人が一人だけいますが、その人もイベント後には頭が痛み襲ってきます。
アルティマニア等からどういう施設だったのか何となく想像できますが、とにかく不気味なダンジョンです。
音の将魔・イシスとグスタフには接点があったようです。
最後のメガリスにて、グスタフが音の将魔とデュエルする場合、独自のセリフがあります。
エーデルリッターが勢ぞろいしたレアな場面。
何となく漫画『ベルセルク』で、グリフィスが新生・鷹の団を結成したときの雰囲気に似ていると感じました。
父・チャールズが死んでも動揺せず、むしろ諸侯の結束を固める方向に舵を取ってまとめる手腕は見事だと思います。
ハン・ノヴァ付近の利権を自ら放棄し、損得で動いているのではないとアピールするのも流石です。
初見ではまずクリアできないであろう、数多くのプレイヤーを絶望させたサウスマウンドトップの戦いです。
これまでのコンバット戦が、基本的に敵の撃破がクリア条件だったので、それが罠となっている気がします。
相手を無理に倒すのではなく、耐えて時間を稼ぐことが勝ち筋だと気付くことが攻略のスタート地点と言えます。
偽ギュスターヴ軍が何ターンから動き始めるのか、そして何ターン目までに防衛ラインを引けばいいのか、そこを見極められれば勝機が見えます。
ギュスターヴ編のラストに相応しい、非常に難易度の高いバトルでした。
密航がバレて閉じ込められたという状況でも、あくびをして眠くなってくる図太さは大物の素質があると思います。
ひょっとすると、この眠気はプルミエールの術による影響という可能性もあります。
大ミミズの穴の無限スライム道場にて、HPを十分に育成しておくと非常に楽になります。
また、魂の歌をはじめとした術・技を習得する稼ぎ場所としては最適なので、しっかり育成しておきましょう。
やはり昔二人は会っていたという追加シナリオ。
今この瞬間でのお礼と、小さい頃にきちんと言えなかったお礼の両方を兼ねている、というのが味わい深い点です。
グスタフは気づいていないのかもしれませんが。
老成した雰囲気のグスタフですが、ひょっとするとジニーの言葉にムッとしたのかもしれません。
みんなジニーのエネルギッシュな行動力に影響されてきている気がします。
このファイアフレークとグリーングラス、性能的には全く同じだと思うのですが、何故両方存在しているのでしょうか?
「炎・樹」派と「樹・炎」派の派閥争いがあるのでしょうか。
歓楽街の帝王となり、器の大きさが感じられます。
ラスボス対策のデッドストーンが欲しくて歓楽街を3つ建設するプレイヤーは多い事でしょう。
ヌヴィエムがチャールズに侮辱された悔しさは分かりますが、それを理由に争いの火種をまき続け、結果多くの人命が失われる結果となったことは事実です。
王族にとっては、時に誇りこそが戦う理由になるのでしょうが、プルミエールはそれが受け入れられないようです。
伝説的なディガーであり、勇者その人であるようなタイクーン・ウィルが言うからこそ、重みがあります。
オリジナル版では加勢に行ったものの登場しないグスタフですが、一応、戦場ではなく補給基地を叩きに行っていたようです。
やったのか! デーヴィド!
グスタフとデーヴィドの追加シナリオ。
新たに追加された戦闘曲「Feldschlacht V」が流れて「おっ!新曲だ!」と感じました。
みなさんはどの「Feldschlacht」がお好きですか?
若かりし頃、ギュスターヴとケルヴィンが協力してフリンを人さらいから救出したシーンを幻視しました。
ラストダンジョンに挑む前に、一応死せる賢者を倒しておきます。
流石に苦戦はしませんでしたが、二人ほど石化してしまい焦りました。
ウィル・ナイツとウィリアムが対比して描かれているように、ギュスターヴとボルスもまた対比されているように思えます。
最後まで反省することなく死んでいったのは救いがありません。
サルゴンはエーデルリッターにスカウトされたというよりは、半分騙し討ちをされる形で石切場の施設に入らされたので、少し可哀想な気がします。
自分が間違った存在ということは受け入れているようで、覚悟は決まっています。
100年以上の因縁を断ち切った瞬間。
エッグという旧時代の遺物を、新時代を切り開いたギュスターヴの剣が破壊したというのが感慨深いです。
END
チップ流通量が増えると作ってもらえる強力なツールを狙っていたので、チップは集めは力を入れていました。
ただ、結局使う機会はありませんでした。
クリア後
クリア後は、本作で使われているBGMを自由に聴くことが出来ます。
普通の音楽プレイヤーのように、連続再生、ループ再生、シャッフル再生などが指定できます。
同様に、各キャラクターのイラストを閲覧できるギャラリーも使用可能となります。
設定資料集などに載っている小林智美氏のイラストを堪能できます。
ウィルやギュスターヴなどは見たことがあったのですが、ナルセスさんや偽ギュスターヴ、サルゴンなどは見たことがなかったのでとても新鮮でした。
クリア後に見られる追加シナリオです。
ここから先はキミの目で確かめてみてくれ!
クリア後は、強化された将魔やエッグに挑戦できるシナリオが出現します。
ウィル世代、リッチ世代、ジニー世代のそれぞれで挑戦でき、同じ世代のキャラであれば拠点のヴェスティアでメンバー入替が可能です。
ジニー世代の場合、本編最終メンバー6人の他に、ユリア氏じゅういっさい、デーヴィドを連れていくことができます。
余談ですが、丙子椒林剣がギュスターヴの剣とグラが一緒なのが好きです。
アルティマニアに載っている小説の独自設定ではありますが、ギュスターヴが昔、この丙子椒林剣を見ていてこれを目標に自分の剣を作っていたとのことです。
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