中日ドラゴンズ2017ドラフト指名選手と評価

野球
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本日、2017年10月26日、プロ野球のドラフト会議が行われました。
中日ドラゴンズが獲得した選手について、どういうポジション争いになっていくかなど、いちファンとして、あれこれ語っていきます。

 

 

 

 

鈴木 博志(投手・右右)

最速157キロの投手とのことです。

スピードがあるのは魅力ですが、四死球率が高く安定感に不安を感じます。

制球を良くしようとして球速が平凡になってしまうパターンは、中日の過去の歴史でよくあることなのでそこが不安要素です。
タイプとしては、中田賢、福谷のようなタイプでしょうか。

しかし20歳と若く、素材として見たとき球速は才能なので、非常にすばらしい才能を持っていると思います。
じっくり育ててもらいたいですが、早く一軍で見てみたい気持ちも強いです。

 

 

石川 翔(投手・右左)

高卒投手です。

最速151キロのストレートに、山本昌氏も完成度が高いと話すフォームが魅力です。

フォームの完成度が高いということは、いじる部分が少なく、その分、体作りに専念できる時間がとれるのではと思います。

外れ1位候補にもリストアップされていたということで、期待値では1位の鈴木選手にも負けていません。

計算できる右投手が少ない中日ですから、意外と早く一軍デビューするかもしれません。
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高松 渡(内野手・右左)


一塁到達がなんと3秒53という、驚異的な走力が魅力の選手です。
イチロー選手ですら3秒9というタイムだそうなので、その凄さが際立ちます。


「走る野球」を目指している森監督の野球にも合致した選手だと言えます。

足の速さは、すぐに1軍レベルでも使えるということなので、早い時期にベンチ入りということも考えられます。
さすがに、しばらくは2軍で体を作ってからということになると思いますが、

足が速いというメリットは、守備範囲・内野安打・盗塁など、色々なプレーに生きてくる長所です。
ぜひ怪我には気をつけて、内外野問わず争いに参加して欲しいです。
個人的には一番注目しています。

 

 

清水 達也(投手・右右)

最速150キロのストレートに、キレの良いフォークが魅力です。
侍JAPAN U-18にも選ばれ、クローザーとしての経験も豊富なため、セットアッパー、クローザー候補として魅力がある投手です。

スライダーやカーブなどに比べて、良いフォークはプロでも通用しやすいため、しっかりと制球し切れれば、高い奪三振率を出すのではないかと思います。

とはいえ、まだまだ若い素材型の選手であるため、先発も含めて色々な可能性を探って欲しいところです。

 

 

伊藤 康祐(外野/二塁手・右右)


173cmながら、振り切るスイングと50メートル5秒8の俊足が魅力の選手です。
大柄でなくとも、甲子園においての広陵戦では、スタンドに叩き込む技術を持っています。
ミート力でホームランを打てる、中距離打者のようです。


高卒外野手は、最近の中日では全く見かけない存在なので、それだけで今後の成長を期待してしまう選手です。

俊足に頼って、当てるだけの打撃ではなく、井領選手のように良いバットの振り切りっぷりをみせる選手になって欲しいですね。

 

 

山本 拓実(投手・右右)


小柄ながら制球力があり、2種類のスライダー、スタミナが魅力の選手です。
167cmと小柄ですが、そもそもスピードより、低めの制球で勝負するタイプならそれほど問題ではないと思います。

一般的に、小柄な選手の方が膝などへの負担は少ないため、怪我無く長くプレーできる投手になって欲しいと思います。
元日ハムの谷本選手のような印象があります。

 

 

大藏 彰人(投手・右右)

育成ドラフト1位の、長身が魅力の選手です。
ストレートの最速は140キロ台なものの、コントロールの良さが魅力です。

独立リーグに来て、球速がアップしたとのことで伸びしろが感じられます。

四国アイランドリーグは、ブレイクした又吉選手、亀澤選手が所属していたプロリーグですし、かなり期待できます。

 

 

石田 健人 マルク(投手・右右)


育成ドラフト2位の、150キロ近いストレートが魅力の素材型投手です。

まだまだ荒削りとのことですが、わざわざ獲得するのですから、光るものがあるのでしょう。
制球にはまだ不安定なところがあるため、プロ1軍レベルまで上げたいところです。

制球がどうにもならず、球速も140キロそこそこにという、多くの中日の投手がたどった中日曲線には、乗らないようにして欲しいです。

 

 

総評


中村奨成を指名して外したものの、1位クラスの鈴木・石川の両選手が指名できたのはかなり上出来と言えます。


また、今回のドラフトは育成選手を除けば、ほとんど17~18歳ばかりを指名したドラフトとなりました。

近年の「即戦力(外)ドラフト」と評される戦略とは、かなり違う方向に舵を切ったと言えます。
高卒だろうが大卒・社会人だろうが、プロで活躍できるかどうかは蓋を開けてみないとわからないところがあります。
すぐに活躍できない即戦力もいれば、すぐに活躍する素材型選手もいます。
そういう意味で、ここまで極端に若い選手ばかり指名したのは、決して悪くないと思います。

嬉しい誤算で、すぐに1軍に出てくる選手もいるかもしれないので・・・


また、監督が言う「足を使った野球」を体現できるような俊足選手を、ちゃんと二人指名しているところに、現場とチーム編成との足並みが揃っているのを感じます。


右の先発不足、若い野手の不足という、チームの穴をしっかり埋めようとした満足度の高いドラフトでした。

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