魔機人形と棄てられた世界(フリーARPG)紹介・感想・攻略メモ

ゲーム
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フリーゲーム「魔機人形と棄てられた世界」をクリアしました。
同じ作者の作品「人類滅亡後のPinocchia」がとても面白かったので、本作も期待しながらプレイしました。
かなり熱中して遊ぶことができたので、ゲームの紹介や感想などについて書こうと思います。

ダウンロードはこちら(「ふりーむ!」作品ページ)
魔機人形と棄てられた世界

なお、ストーリーをきちんと理解したいのであれば、本作を遊ぶ前に「人類滅亡後のPinocchia」をプレイしておいた方が良いかもしれません。

ゲーム概要

紹介ページによる想定クリア時間は6時間~10時間とのことでしたが、自分のクリア時間は10時間30分でした。
後半、じっくり稼いだ時間もあるので、多少遅めなのかなと感じています。

ジャンルを区分するのであれば、アクションRPGということになると思います。
ゲーム紹介ページの言い方を使うのなら「仲間に戦闘を丸投げするアクションRPG」です。
プレイヤーが操作する主人公は戦闘能力を持っていないため、戦闘は仲間の「魔機人形」に任せることになります。

ストーリー

主人公は、とある危険な封鎖地域を調査しに来た人物です。
その素性や目的はストーリーの進行と共に明らかになっていきます。
危険な区域を探索するために、そこに放置されていた「魔機人形」を再起動させて目覚めさせる場面から、物語は始まります。

魔機人形は何人か仲間になりますが、それぞれ魔機人形になるまでの経緯など、回想と共に判明していきます。
その回想は物語とも密接に関わってくるので、物語の背景や設定を考察するのが好きな人は、かなりワクワクすると思います。

ゲームの流れ

ゲームの基本的な流れは、ダンジョンの探索を行い、拠点に帰ったらパーティーを強化し、また探索へ出発するという流れです。
ダンジョンには、パーティーの強化に必要なアイテム素材、アイテムのレシピ、新たなダンジョン解放の資料、物語の背景を知るための資料など、様々なものが眠っています。
そしてダンジョンによっては、新たな魔機人形が仲間になるところもあります。

このようなマップ画面でダンジョンを選べば、探索が始まります。

探索と戦闘


探索画面は上の画像のような画面です。
ダンジョン内には様々な資料やアイテムが隠されていますが、比重を大きく占めるのは戦闘です。

味方の魔機人形か敵のどちらかが相手を認識した時点で向かっていき、戦闘に入ります。
通常、魔機人形は主人公に随行していくのですが、そうなると主人公が戦闘を歩くことになり、危険が増します。
そのような場合には、魔機人形を前方に先行させる「突撃命令」というものがあります。
また、主人公に危険が迫った際に、一瞬で魔機人形を呼び戻す「集合命令」というものもあります。
この二つを上手く使うことで、戦闘をこなしていきます。

アイテム合成


拠点の合成装置では、ダンジョン内で集めた素材を合成し、新たなアイテムを生成することが出来ます。
人形の装備品や回復アイテム、シナリオの進行に必要なアイテムなどを作り出す重要な施設です。
集めた素材やアイテムは倉庫にストックしておくこともできますので、有効活用しましょう。

人形強化


人形は、所持している装備品によってパラメータが強化されます。
しかし所持アイテム数には限りがあり、際限なくアイテムを持たせることはできません。
「人形強化」では、素材を人形に使用すことで、アイテム所持数を増やすことができます。
所持できる上限が増えれば、装備品をたくさん持つことができて、人形が強くなっていきます。
何度か強化することで、それぞれ固有のスキルを身に付けることがあります。

感想(ネタバレあり)

プレイし始めてから、ほとんど一気にプレイしてしまいました。
序盤は攻撃力を上げて、やられる前にやる戦法でしたが、段々とそうはいかなくなっていくのが面白いところでした。

二人目のミィシアが仲間になってからは、戦闘メンバーが二人になり、より丸投げ度が強くなり、ワクワクしました。
このあたりからだんだんと「全員で敵一人を囲んで殴る」ということの重要さがわかってきました。
魔機人形一人一人の索敵範囲、移動速度が違うところが面白いところで、これによってミィシアがよく突撃していき、孤立してしまいました。
センスエンハンスなどで、なるべくみんなの足並みを揃えられるよう調整するのが面白かったです。
その後すぐにシキもスムーズに仲間にすることが出来たので、仲間に関しては割と早く頭数を揃えることができました。

中盤は、一時期材料集めに勤しんでいました。
魔機人形は強化したいので、なるべく色々なエンハンスを持たせたい一方、主人公だけでは素材を持ち切れなくなることもあり、探索中のアイテム整理に多少煩わしさを感じました。
素材だけはいくらでも所持できる仕様だと楽だったかもしれません。
ただ後半、携帯倉庫を手に入れてからは、主人公の所持数の上限はほぼ気にしなくて済むのでよかったです。

この頃から探索が厳しく感じていたのですが、回復薬を持たせるようにしてからは、順調に探索を進めることが出来ました。

ルーチンの探索に消耗品を持たせるのは、勿体ない気がして気が進まなかったのですが、やはり回復役を持たせていると継戦能力が段違いでした。
もっと早いうちから常備させておけば、ちょこちょこと拠点に戻るストレスが軽減されたのだと思います。

悠久図書館では、本の中の街で星の卵のレシピを見落としていたため、後半になって必死で探しました。
星の卵のレシピが手に入ってからは、人形強化などやりやすくなり、素材集めへのモチベーションが高まってきました。
ソードフレイムのレシピが手に入ってからは、「全員のソードエンハンスを切り替えなきゃ!」と大忙しでしたが、さすがに魔石を集めるのが面倒になり、ミィシアとエスギニルだけ持ち替えさせました。

ラスボスは、完全回復薬や全体回復薬を準備しておけば、割と強引に押し切ることができました。

雑魚モンスターがどんどん湧いてくるので、手数を増やすために、初めて骸骨剣士を召喚するなどしましたが、結構ギリギリになってしまいました。
特別やり込んだわけでもなく、資料回収もまだ完全ではありませんが、とりあえずクリア時の画像を貼ります。

ストーリーについては、まさか「人類滅亡後のPinocchia」の主人公と同じ人物とは思いませんでした。
前作で大変な任務を達成した後、最後の命令のせいで大変な責任を負わされますが、それに対して言い訳しないところは、ある種の覚悟を感じます。
前作では戦闘に参加できましたが、今作では完全に人任せです。
初めてスーツを脱いだ時の素顔は、陰気でハンサムなおじさんといった感じでかっこよかったです。

攻略メモ・攻略サイト紹介

そこまで詰まる部分はありませんでした。
ただし、隠し通路や、粘着爆弾で破壊できる壁がわかりにくい場合があります。
建物の構造を理解して、よく観察しながら探索することが大事だと思います。

日数の経過を気にしないのであれば、わざと主人公が敵にやられれば、拠点に帰って来られます。
ただし魔機人形が倒れると、回収時にアイテムロストがあるので、自分だけが倒されるようにしましょう。

孤立しそうになる仲間がいれば、集合命令を使えば、一時的に足並みを揃えられます。
ただし集合時に一瞬硬直状態があるため、注意が必要です。
狭い通路では1対1になって効率が悪いので、広い部屋に敵をおびき出すか、主人公が一気に広い部屋まで先行して、仲間を集合させましょう。

特定の素材を集めたくなったら、拠点の回復所付近にある、魔物図鑑を確認しましょう。
ドロップアイテムや出現場所が書かれています。
鱗は霧の谷、魔石は夢追い鉱山巡り、緑光石と木材は彷徨い森が、稼ぎにおすすめです。
群生平原で入手できるものなら、そこで集めると、敵の数が多く効率が良いです。

攻略については、以下のサイトがおすすめです。
攻略チャートや各種ダンジョンの情報が載っています。

【RPGアツマール】『魔機人形と棄てられた世界』攻略まとめ

魔機人形と棄てられた世界【フリゲ感想】

「魔機人形と棄てられた世界」感想とか攻略とか

考察メモ

ゲームでの資料や回想から推測される事実について、自分の考察を整理するために書いています。
間違っている点も多くあると思いますが、とりあえずのメモです。

 

・主人公
前作でセ・キ・ローダーのシステムを復旧後、「人類を絶やさぬように」という命令を下して死亡し、直後にコールドスリープさせられる。
その命令により、残された人類は到着した星の原住民族を殺戮し、ほとんど滅ぼすまでに至る。
200年後にサクラに起こされて、自分の下した命令がどのような結果を招いたのかを知る。
原住民はほとんど死んだはずだが、一部の大陸に魔術的結界が張られており、先行して連絡が途絶えた調査隊(サクラたち)を探すために足を踏み入れる(ゲーム開始時)。

・リメイ
人形になった経緯は不明。
ミィシアと同じような境遇だったのではないかと、ミィシアとの会話では話している。
森で倒れていたところを魔女キャロルに引き取られ弟子となり、「自分はいったい何者なのか」と、自らのルーツを探求する。
悠久図書館で得た、精神を入れ替えて封じ込める秘術により、一時期キャロルと入れ替わり、あちこちで人形化の技法を行使する。
エスギニルもその一人。
その過程を観察することで、自らの正体に迫ろうとするが、上手くはいかなかったようである。
キャロルの反撃に遭い何とか逃れるが、彷徨い森の奥深くで長く起動停止したまま眠る。
相打ちになったように見えたが、キャロルは生き延びていることが、霧の谷の最奥の小屋で確認できる。

・ミィシア
悧巧兵器の開発を進めたい魔工国によって、9歳の時点で育ての村から連れていかれ(売られ?)人形化する。
彷徨い森で見つかったリメイの解析データにより、人格の安定化に成功しているようだ。
ふわふわのパンケーキが好物とのことから、キセノ(クリフォードと近しい人物・妻?)と関係が推測される。

・シキ
クリフォードに仕えるメイド。
死んでしまったキセノを生き返らせるため、クリフォードが霧の谷の魔女(おそらく精神はリメイ)から授かった人形化の技法に、自ら実験台となる。
人形化した後、正気を失った振りをして、死者を蘇らせようとするクリフォードを止めようとしたのだと思われる。
しかしその振りがばれてしまったせいでクリフォードの怒りを買い、壊れるまで魔物との戦闘を繰り返させられる。
ひょっとすると、クリフォードに必要とされ続けるキセノに対しての嫉妬もあったのかもしれない。

・エスギニル
国を滅ぼされた王子(胸でかいけど・・・)。
再び国に戻った際に、居城は天空城エスギニルとなる。
しかし他国より、その技術力ゆえに仮想敵認定されて四面楚歌に。
自らを人形化し、力を手に入れざるを得なくなる。
キャロルを騙ったリメイにより人形化を施してもらい、「敵」(セ・キ・ローダーの人類)の侵攻は防いだ。
しかしエスギニルを信じられなかった他国の滅亡は止められず、正王の棄滅作戦に協力する。
一人残されるときは、少し寂しそう。

・ラグトリア
本作の舞台となる星の名前。
元々の呼称はNα-3という名前だった。

・第四地域
主人公が第二次調査隊として侵入した大陸。
元々は「日差し域」と呼ばれる勢力と、そのほかの6国が争っていたとみられる。
そこに主人公たち「敵」が現れ、熱核兵器にて奇襲し、壊滅的状況に陥る。
残った生存者たちは海底都市に集結し、世界を自らの手で滅ぼす「棄滅作戦」を発動する。
それによって第四地域は高濃度魔素で覆われ、「敵」も手出しが難しくなった。

そのほか、本ブログで紹介しているゲームをまとめた記事はこちらです。
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