徒花の館・蒼(フリーゲーム)紹介と感想

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「徒花の館」シリーズ3作目となる今作は、知恵を絞って戦うデスゲームではありません。
完全に狩る側として、獲物を罠に掛けて殺すのが目的のダークなゲームです。
コンプリートまで1時間もかからない短編ですが、不思議と没頭してしまう本作について、紹介しようと思います。

 

 

ゲーム概要

殺人鬼である主人公・蒼刃が、自殺をしようとしている少年から依頼を受け、4人の相手に復讐していくというストーリーです。
4人を自分の館に連れていき、そこから脱出するために、4人それぞれにデスゲームをさせて殺していく内容です。


プレイヤーが働きかけるゲームの部分は、所持ポイントを使用し、部屋に罠を仕掛けるという部分です。

リーダー格を除く3人を、それぞれターゲットにした各部屋がありますので、そこでターゲットに合った罠を仕掛けていきます。
ポイントは有限なので、効果が高いと思われる罠を上手く設置して、全員の死亡を狙いましょう。
アクション要素などは無く、純粋に罠を設置するアドベンチャーです。

罠を仕掛ける画面でも明言されていますが、エンディングは3種類あります。
全員を殺害するトゥルーエンド、1~3人を殺害するグッドエンド、1人も殺害できないノーマルエンドです。
難易度自体はとても低く、初回でも十分クリアできると思いますし、クリアできなければロードすれば余裕です。
本作の楽しみは、多彩な罠を仕掛け、相手が罠に掛かったときにどういう反応するのかというところを観ることでしょう。

感想

ゲーム内容だけ読むと不謹慎なゲームのように感じてしまいます。
しかし、ターゲットとなる4人は非常に悪質ないじめ行為をしています。
その非道な内容をオープニングで見せられると、きっちり天罰を下したくなる気持ちになってしまいます。
このオープニングにより、殺人鬼のはずの主人公が、正義の味方、あるいは必殺仕事人に見えてしまいます。
4人がもし普通の学生であれば、主人公の殺人鬼としての異常性が際立つ、恐ろしい物語になるでしょう。


罠を仕掛けるときは、正直楽しいです。

相手を殺すための罠を仕掛けるという黒いワクワク感があるので、自分の中のダークな部分を認識してしまいます。
しかし、展開や内容はスカッとする内容なので、個人的にはかなり楽しめました。
ゲームとして楽しむというより、ダークな嗜虐心を刺激させられる復讐劇が楽しめるゲームでした。

エンディングは、トゥルーエンドよりもグッドエンドの方が切なくて好きです。
トゥルーエンドは少し意外な伏線回収があり、おやっと感じます。

 

まとめ

ゲーム性はあまり無く、非常に短く難易度も低い「徒花の館・蒼」です。
多少不謹慎な内容ではありますが、スカッとした復讐劇が見たい人にとっては、罠を仕掛ける楽しさが感じられる作品です。

 

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