雀魂(じゃんたま):雀聖になるための玉の間での戦い方

麻雀
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前書き

先日、ネット麻雀「雀魂」(じゃんたま)で、雀聖に上がることができました。
天鳳で7段になったときも嬉しかったですが、雀魂は早い試合数で昇段できたので、また違う達成感があり良かったです。
天鳳での経験が生きているからこそ、早い試合数で達成できたのだと思います。

今回は、玉の間を戦っていく中で、他のプレイヤーと差が付く部分について、私見を書いていこうと思います。

自分の雀魂の成績は下に載せておきます。
ご覧の通り、やや守備寄りの打ち方なので、攻撃寄りのプレイヤーの考え方と異なる打ち方が多いと思いますので、ご了承ください。
守備型が戦いやすい(と思っている)半荘戦メインです。

攻撃面について

牌効率や押し引きの判断基準など、細かく正解が導き出せる攻撃面についてではなく、もう少しファジィな部分について、ふわっと書いていこうと思います。

そのため、実際の統計データと照らし合わせて、一番良い選択ではない考え方もあると思います。
ここで書くことが確実に正しいとは思っているわけではありませんが、少なくとも「こういった考え方で雀聖になれた」、ということは言えると思います。

僕自身、色々な人の本や考え方を学んで、自分の腑に落ちたことが土台になっているので、読む人の何かのヒントになれば幸いです。
個人的には、最短距離で効率良い戦術を学ぶよりも、自分の性格に合った実践しやすい戦術を採る方が、身になるのではと思っています。

1000点でのアガリでも重要な理由

東風戦や三麻を主戦場にしている人なら、1000点アガリで局を消化することの重要性は、十分理解されていると思います。
1半荘で2回しか回ってこない親を流すことで、他家が点数を増やすチャンスを大きく奪うことができます。
特に沈んでいる他家の親を流せられれば、4着候補を作ることができます。

また、自分が和了しなければ、他家がツモったりノーテン罰符を支払うリスクが増大するので、局収支としては期待値はマイナスになります。
1局参加するだけで、和了やテンパイ流局しない限り、点数的にはマイナスが期待されるので、自分が1000点をアガるということは、1000点以上の価値があるということを、しっかり認識する必要があります。

これは何も、1000点でも何でも危険を冒してアガリに行けということではなく、たとえ1000点でも、アガリに向かう価値は意外と大きいということです。
誰でも、自分の良い手を安アガリに潰された経験はあると思います。
その経験と同じように、アガった本人には見えない効果があることを、きちんと認識すべきだと思います。

追っかけリーチはなるべく良形で

自分がテンパイしていない時に先制リーチされた場合、まず降りることを考えるのが基本です。
しかし現物や安全度の高い牌を切っているうちに、運よくテンパイできた場合は、通常の押し引き判断で追っかけリーチをかけることがあります。

お互いリーチをかけての殴り合いになった場合は、当然アガリ枚数が多い方が有利です。
さらに、二軒リーチが掛かると、さすがに他家はベタオリに移行する可能性が髙くなります。
そうなれば、リーチ者同士のめくり合いになるため、よりツモりやすい良形が望ましいと言えます。

玉の間以前では、悪形で追っかけ立直をしても、リーチしていない他家が振り込んでくれることもしばしばありましたが、玉の間では、さすがにきちんと降りるプレイヤーが多くなります。
出アガリしそうな待ち牌でも、ツモ勝負になると、なかなか引けません。

悪形の追っかけ立直が一律に悪いわけではないですが、高打点だとしても、追っかける前に一度冷静になるべきだと感じます。

守備面について

玉の間で意識すべきことは、攻撃面よりもむしろ守備面ではないかという感触があります。
守備は決して消極的な行為ではなく、リターンよりもリスクが大きい場合に、失点を最小限に抑える行為だと思います。
つまり、攻めるリターンが少ないのであれば、もうその時点でアガリを目指さずにオリるという判断になります。
アガリを諦める判断ポイントについて、書いていこうと思います。

オリている際や回している際に、他家が押しているかどうかに気付く

他家の先制リーチが入った際、運よく安牌が引けたり、手を崩すことなく牌を切ることができ、上手く回せる場合があります。
その際、リーチしていない他家が危険牌を押していないか、必ず目を光らせておきましょう。
手出しで無筋を押しているプレイヤーがいる場合、その人もテンパイしているものと考え、二人に対して安全な牌を切るようにしましょう。

こちらがあわよくばという程度で、シャンテン押しをしている際に、警戒している相手以外に振り込んでしまうのは、非常に痛いです。
押している他家がいないか、しっかりと見ておきましょう。
ここの徹底は、差が付きやすいところだと感じます。

ドラの残り枚数を意識する

攻撃面に通ずる話かもしれませんが、麻雀はリーチが強いため、悪形でも先制ならリーチをかけることは、多くの場合正解だと思います。

しかし、中盤以降にドラ役牌が見えていなかったり、自分が赤牌・ドラを所持していなかったりする場合は、相対的に他家は多く持っていると考えるのが自然です。
他家が打点を確保している手牌の場合、追っかけ立直される可能性が髙くなるため、ドラ含みの追いかけ立直をされて大丈夫な状況なのか、注意しておく必要があります。

逆に、自分がドラをたくさん持っているのなら、他家のドラは少ないと考えられるので、打点的にも押す理由が強くなります。

状況判断について

麻雀における状況判断というのは、押し引きのことではなく、何巡目なのかということや、順位・点数状況のことです。
東場であったり、点数が平たい状況であれば、それほど押し引きに影響しませんが、南場や終盤に進んでいくほど最終順位に直結してくるため、押し引き判断への影響が大きくなります。

和了率や放縦率の成績が良くなくても、この判断が優れている人は、平均順位や順位分布も理想的な形になっていることが多いと感じられます。

点数が浮いているときほど攻めっ気を抑える

僕は、自分の点が浮いているときほど、押し引きの判断は守備寄りになります。
なぜなら、既に点数をある程度持っているのであれば、持っていない時よりも必死に集める必要はないからです。

みーにん氏の「統計学のマージャン戦術」にも書いてあるように、自分の持ち点や局の進み具合によって、和了点数の価値は変動します。
極端な話、自分が50000点持っているときに、無理して他家のリーチに突っ込んでいく必要は少ないということです。

点数を持っているときほど、逆転されないために競争しなければ、と思うかもしれません。
しかし個人的には、自分が4位の時に、他家がきっちりベタオリしてくる方が嫌です。
自分がきっちりオリていれば、その分、オリたくない他家が振り込む可能性が増えますし、ツモされれば親は親被りがあります。
オリることは、間接的な他者への攻撃だという認識を持てば、オリる行為が楽しくなってくるのではないでしょうか。

点数が凹んでいても、自分の親がまだ残っているなら、捨て身で攻めない

序盤に大きな失点をして、残り1万点を切ってしまうと、早く挽回しなければと焦りが生じます。
しかしだからと言って、安い手でガンガン押していくのは、オーラスでもない限り危険な行為です。
特に、まだ自分の親番が残っているのなら、そこに賭けてじっと我慢しましょう。
最下位の親に対しては、他家も多少は押しにくいはずです。
親の連荘で挽回できる可能性が十分あるので、捨て鉢にならないようにしましょう。

染めている下家をアシストする

他家へのアシストという考え方も、玉の間では大事になってきます。
アシストは色々ありますが、その中でも遭遇する機会が特に多い、下家が染めている場合のアシストについて書いていきます。

基本的に、自分のアガリが見込める場合は、牌を絞ったりする必要はなく、自由に打って問題はありません。
しかし、自分のアガリが見込めず、なおかつ親が点数状況的にライバルの場合は、下家を鳴かせて親を牽制するのが有効です。

染め手であれば、どこまで鳴かせて良いかも判断しやすいです。
手出しで字牌や、染めていない色の安牌が切られるようになってきたら要注意です。
鳴かせるタイミングを見誤って、自分が振り込むことは避けるように注意しましょう。

後書き

自分の打ち方の見直しも兼ねて、振り返りの記事を書きました。
今後も玉の間で打っていくと思いますが、自分のランクが上がっていくにつれて、対戦相手のランクも上がっていくと思います。
今の戦い方のまま、どのあたりまで通用するか分かりませんが、明確な壁にぶつかるまで、ある程度は今の方針で戦っていこうと思います。

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